短距離走行が原因でバッテリー上がり!? バッテリーは交換必至の状態!!
クルマのトラブルがきっかけで生まれる、お客様とJAFロードサービス隊員との間の「ストーリー」。 JAF Mate Online編集部に寄せられたエピソードを毎月ご紹介しています。今月は、短距離走行が原因でバッテリーが上がったと思いきや、バッテリーの寿命だったケース。
9年ほど前に中古で購入した愛車と単身赴任先で
9年ほど前に中古でクルマを購入した島根県の冨岡さん。広島県へ単身赴任することになり、愛車とともに引っ越し。月に一度くらいは島根県と広島県を高速道路で5時間かけて往復していたが、多忙のため2か月ほど帰れずにいた。その間、週に一度は買い出しのために約10分走行する程度。その日もクルマで5分くらいの場所へ買い物に出かけようとしたら、バッテリーが上がっていることに気づいてJAFへ救援を要請。バッテリー上がりに関してのみならず、発電機のベルトが劣化していることやJAFと提携している自動車保険会社ならば優遇サービスがあるということまで教えてくれた隊員に感心しきりとなった。
- バッテリーは交換が必要な状態
当時、私は広島支部に所属していました。「バッテリーが上がってしまったようだ」という救援要請を受けて、基地からほど近い現場へレッカー車で向かいました。到着してから冨岡様に“電気の消し忘れ”などバッテリー上がりの原因となるようなことがなかったか、“前回、バッテリーを交換した時期”や“クルマの使用頻度や走行距離などの乗り方”を伺ったところ、9年前に中古で購入してから一度もバッテリー交換はしていないこと、最近は短時間の走行しかしていないことなどがわかり、バッテリーの劣化が原因であると想像できました。
バッテリーの電圧、漏電の有無のほか、エンジンオイルや補機ベルトなどを点検した後にバッテリーテスターで計測すると、充電能力の低下が判明し交換が必要な状態でした。このとき、サービスカーに適合する販売用の新品バッテリーがあったので、冨岡様にお伝えしてご希望を伺うと、「この地には、なじみの店もなく頼めるところがないため新品に交換してほしい」とのことでしたので、その場で交換することになりました。交換する際に発電機のベルトの劣化が認められましたので、早めに交換したほうがいいことや、このようなクルマのトラブルのときにJAFと提携している自動車保険であれば、「プラスαの優遇サービスが適用」されることなどもご説明しました。
バッテリーの交換時期は、クルマの使用環境・使用状況(走行距離や使用頻度)によって異なりますが、目安は約3年といわれています。バッテリーは消耗する部品と考えて、エンジンオイルなどと同じく、定期的に交換するようにしましょう。(田中謙二隊員・島根支部)
JAF RESCUE TRIVIA
バッテリーは駐車しているだけでも消耗する
クルマには時計やセキュリティ、コンピューターのメモリなど、常に電気を使用している部品があります。最近では駐車中も録画できるドライブレコーダーがあります。これらの機器を動かすための電気はバッテリーから供給されます。そのため、普通に駐車しているだけでもバッテリーの電気は減っていきます。
エンジンに発電機が付いており、エンジンが始動すると発電機が動きバッテリーが充電されます。そのため走行距離が短いと、エンジン始動に使用した電気が充電できない場合もあります。
この二つが蓄積することでバッテリーが上がってしまうことがあります。短距離走行が多いと感じたときは少し遠回りをしてドライブをしてみるのもいいかもしれません。
知っておきたいJAFと提携する保険会社のサービス
JAFと提携保険会社のロードサービスが同時に利用できることをご存じでしょうか。JAF会員の場合は車両の搬送が15kmまで無料ですが、保険会社のサービスと組み合わせることで、さらに長い距離を料金負担なく搬送することが可能となります(サービス内容は保険会社により異なります)。その他にもさまざまなサービスが併用できます。詳しくはJAFホームページ(https://jaf.or.jp/common/call-road-service/preferential-services) でご確認ください。