ルームランプを消し忘れてバッテリー上がり…JAFを呼んで応急始動
クルマのトラブルがきっかけで生まれる、お客様とJAFロードサービス隊員との間の「ストーリー」。 JAF Mate Online編集部に寄せられたエピソードを毎月ご紹介しています。今月は、ルームランプの消し忘れによるバッテリー上がり。
出がけにバッテリー上がりに気づき…
運転席のルームランプを消し忘れたまま降車してしまった千葉県の田中さん。翌日、出かける用事があったので愛車に乗り込もうとしたところ、バッテリーが上がっていた。不測のトラブルに意気消沈していたが、駆けつけたJAF隊員のおかげで、当日の用事は予定より遅れたものの済ませることができた。
- ケーブルをつないでエンジンを応急始動
「ドアが解錠できないので、スマートキーの電池を交換してみたが反応がない。バッテリー上がりのようだ」との救援要請を受けました。現場に到着して経緯を伺うと、お急ぎのご様子であることがわかりましたので、早速作業に取りかかりました。まずはエンジンルームの点検を行い、オイルやベルト回りなどに異状がないことを確認した後、バッテリーの電圧を測定すると数値は0Vでした。そこで、ポータブルケーブルをつないでエンジンを応急始動させました。
バッテリー上がりの救援要請は多く、私が担当する分だけでも1日5~10件くらいはあります。今回の田中様のように、ルームランプやハザードランプなどの消し忘れが原因であることも多いですし、停車してエンジンを切り、電装品が使用できるアクセサリーモードでタブレットやスマホなどを充電しながら使用していたらバッテリーが上がってしまったというケースもあります。バッテリーはエンジンを始動した状態で初めて充電されるため、エンジンを切って電装品などを使うと、電気を消費するだけとなり、バッテリー上がりの原因になりますので注意しましょう。
クルマはエンジンを切っていても待機電流として電気を消費しています。バッテリーを充電するために時々エンジンを始動して一定時間走行することも大切です。バッテリーの点検も定期的に行いましょう。(渡邉将道隊員〇千葉支部)
JAF RESCUE TRIVIA
バッテリー上がりの救援は「サージ電圧」の対応が重要!
現在のクルマは、コンピューターを多く使用しているため、注意が必要です。ケーブルをつなぐ際、電圧差によりサージ電圧という瞬間的に大きな電圧が発生し、電装品やコンピューターに損傷を与えるおそれがあります。JAFは、このサージ電圧を吸収する装置を使用して作業します。
大型連休前に注意しておきたいこと
大型連休中は、久しぶりに運転をするドライバーや、初めての場所を運転するドライバーが多くなります。急な車線変更などの思わぬ動きをする場合があるので、車間距離を空けるなど普段よりも注意をしましょう。
久しぶりにクルマを動かす場合は、タイヤの空気が減っていることがあります。ガソリンスタンドなどで空気圧の点検を行いましょう。また、走行しなくてもオイルやベルト、ワイパーゴムなど劣化する部品があります。車検だけでなく定期点検(6か月、12か月点検)も必ず受けることでトラブル回避につながります。