イラスト=花くまゆうさく

高速道路の工事区間を走行中にタイヤがパンク!!

クルマのトラブルがきっかけで生まれる、お客様とJAFロードサービス隊員との間の「ストーリー」。
JAF Mate Online編集部に寄せられたエピソードを毎月ご紹介。今月は、高速道路の工事区間を走行中にパンクしたケースをお届けします。

目次

高速道路の工事区間でクルマに異変

大分県の辛島さんは、新盆準備のために実家の福岡県に帰省し、九州自動車道を利用して自宅へ帰ろうとしていた。工事区間に入った途端にクルマがガタガタし始めた。「工事中だからかな 」と思いきや、振動は一層激しくなっていく …… 。停車しようにも工事のための規制で車線が減少していたので路肩がない。必死にハンドルを握って走行し、ようやく工事区間を抜けた先に見えた路肩に緊急停車。タイヤがパンクしていたので JAF に救援を要請した。

投稿エピソードを基にした4コマ漫画

作=花くまゆうさく 
4コマ漫画は大分県・辛島さんのエピソードを基に制作しました

救援内容は「高速道路上でタイヤがパンクして、スペアタイヤはない」というものでした。高速道路でのトラブルの場合は、後続車からの追突を防ぎ、安全を確保するために後方警戒車も出動するため、連携を取りながらの出動となりました。辛島様がどちらに向かっていたのかを伺い、緊急停車している場所を確認すると、通常でも交通量が多いジャンクションの近くだということがわかりました。安全な場所に避難してお待ちいただくようにお伝えして、車積載車で現場に向かいました。

先に後方警戒車が到着していて、後方支援を開始していたので、すぐに救援対象のクルマのそばに車積載車を止めました。タイヤは修復不可能な状態で、高速道路上での長時間に及ぶような作業は望ましくないため、安全な場所まで移動するために、車積載車の荷台にクルマを積み込む作業を開始しました。この時も後方警戒車と常に連携をとりながら、大型車が通行するときは、いったん作業を停止するなどして、安全に配慮しながら作業を進めました。積み込んだ後は辛島様にも車積載車に乗っていただき、高速道路の本線に合流し、約3km先のインターチェンジで高速道路を降りて一般道路の安全な場所に移動しました。

改めてタイヤを確認すると、やはりタイヤは破れていて修復はできない状態でした。辛島様にご報告してご希望を伺うと「タイヤを購入し交換してから大分まで帰りたいが、この辺りの土地勘がない」とのことでしたので、近くのタイヤ販売店をいくつか探してご提案しました。1軒目のお店に到着すると、たまたま定休日だったので2軒目に移動。しかし、そこではタイヤサイズなど条件が合わなかったため3軒目に移動しました。ここでは適合するタイヤがあったので、お店にクルマを引き渡して作業完了となりました。(中村聡宏隊員・福岡支部)

JAF RESCUE TRIVIA

高速道路を走行中にトラブルが起きたら注意したい点

高速道路上でトラブルが発生したら、ハザードランプを点滅させて速度を落とし、路肩や非常駐車帯など車両を止められる場所を探しましょう。走行車線に停車すると後続車に追突される危険性が非常に高くなります。ただし路肩や非常駐車帯も安全ではありません。よそ見をしていたり居眠りをしていたりするクルマが突っ込んでくる危険もあります。クルマを止めたら、直ちに左側のドアから車外へ避難しましょう。車外へ出たら自身のクルマの後方へまわり、後続車がよく見える状態で、ガードレールなどの外側へ避難します。後続車の切れ間などを見つけて発炎筒や三角表示板を設置して、後続車に停止車両があることを知らせます。発炎筒や三角表示板を設置するときも常に後続車に注意を払います。特に大型トラックや大型バスは走行風が強いので注意が必要です。十分な安全が確保できたらJAFや高速道路管理会社へ連絡をしてください。

高速道路で事故や故障が発生したらどうすればいいのですか?

福岡支部中村隊員の画像

中村聡宏隊員・福岡支部

トラブル時の発炎筒、停止表示器材などの必要性

現在のクルマは故障しにくくなっていますが、トラブルはいつ起こるかわかりません。いざという時のために発炎筒や三角表示板の確認をしておきましょう。使用方法がわからないと慌ててしまいますので、事前に使い方を確認しておきましょう。

過去には高速道路上に停車したクルマに後続車が追突して死者が出る痛ましい事故が発生しています。事故の被害者にも加害者にもならないように制限速度を守り、車間距離を確保して安全運転に努めてください。
何よりも高速道路でトラブルが起こらないことが重要です。定期点検をしっかりと受け、タイヤ空気圧や燃料などを走行前にチェックし、安心して高速道路を走行できるように心がけてください。

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