大雨の影響で道路に穴!? タイヤがパンクして大ピンチ!!
クルマのトラブルがきっかけで生まれる、お客様とJAFロードサービス隊員との間の「ストーリー」。
JAF Mate Online編集部に寄せられたエピソードを毎月ご紹介。今月は、大雨の影響で開いた道路の穴でタイヤがパンクしてJAFを呼んだケースをお届けします。
帰宅ラッシュ時に大雨が降って…
その日、河原さんがお住まいの広島県では、帰宅ラッシュ時に大雨が降った。電車がすべて運休となり帰宅できない家族をクルマで迎えに行くことに。激しい雨に加えて、どんどん暗くなるなか、怯(おび)えながら運転していくと駅の周辺は大渋滞。渋滞を避けるため街灯のない小道に入った瞬間、前輪が大きな衝撃とともにバウンド。なんと大雨の影響で道路に深く大きな穴が! タイヤがパンクしてしまい JAF に救援を要請した。
- クルマに搭載されていたスペアタイヤに交換
その日は大雨の影響で救援要請が多く、前の現場での作業を完了してすぐに河原様の現場に向かうこととなりました。現場は一方通行の道路上だったのですが、道路に穴が開いたためか、通行止めになっていて、あと少しというところで進入できず、迂回(うかい)してようやく合流することができました。
すぐに周囲やクルマの状況を確認すると、道路には直径約1mの穴が開いていて、前輪がパンクしていました。河原様のクルマにはスペアタイヤが搭載されていて「使えるなら交換してほしい」というご希望でしたので、使用できる状態かどうかを確認すると、ひび割れや空気漏れもなく、問題なかったので交換作業を進めました。河原様には、雨に濡れない場所でお待ちいただき、パンクした前輪を外してスペアタイヤに交換し、最後に安全確認をして作業完了となりました。
今回のケースでは、スペアタイヤが搭載されていましたが、最近のクルマには、搭載されていないことも多くなっています。JAFでは、タイヤの貸し出しサービスも行っていて、ご好評いただいており、需要も高くなっています。条件等があるため、対応できない場合もありますが、ぜひご活用ください。(山根 聡隊員・広島支部)
JAF RESCUE TRIVIA
降雨時は、水が流れ込みやすいアンダーパスにも要注意!
タイヤの半分以上の水位がある場合は、走行することで水しぶきが上がり、フロントグリルからエンジンに水を吸い込んでエンジンが止まってしまう危険があります。水位はあっという間に上がってきます。身の安全を第一に考え、危険を感じたらクルマを置いて高台へ避難しましょう。
大雨時の走行はここにも注意
大雨のときは視界が非常に悪くなります。ワイパーを最速で作動させても追いつきません。無理をして走行せず、安全な場所で雨が弱まるのを待つことを考えてください。走行する場合は、周囲に自車の存在を知らせるためにライトを点灯させ、いつでも止まれる速度で走行し、他のクルマの動きにも注意を払いましょう。停電により信号が作動していないことも考えられますので、交差点では一時停止をするなど、左右の安全を確認しましょう。
冠水路では、濁った水により側溝との境などの道路状況がまったく見えなくなります。マンホールのふたが外れていると落輪してしまう危険性があります。冠水路の走行は非常に危険ですので、できる限り走行は避けましょう。
本連載のウェブ掲載は今月が最終回となります。次回からは、冊子版『JAF Mate』(1月・4月・7月・10月発行)に掲載されますので、冊子版にて引き続きお楽しみください。