なぜ9月は台風が多い? 過去に発生した甚大な被害と安全運転のポイントとは?
知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日9月26日は台風の特異日として知られている。9月は台風が日本に接近しやすい季節であり、安全運転の意識が重要。冠水・高波・ハイドロプレーニング現象など、台風接近時は危険回避のために注意するべきポイントも多い。
9月26日は「台風襲来の日」
台風襲来の回数が多い特異日であることが日付の由来とされている。1954(昭和29)年の「洞爺丸台風」、1958(昭和33)年の「狩野川台風」はいずれも9月26日に上陸している。1959(昭和34)年の同日には、明治以降最多となる死者・行方不明者5,098人(内閣府)の被害を出した「伊勢湾台風」が和歌山県潮岬付近に上陸した。一般的に台風は7月から10月にかけて多く発生する。
9月に日本列島へ接近・上陸する台風が多いのは、秋になると列島を覆う太平洋高気圧が勢力を弱め、日本列島への進路ができやすいからだ。秋雨前線と重なることもあり、9月の台風は大雨のリスクが高まる。9月に限ったことではないが、台風接近時の運転は高波や河川の氾濫に要注意。高架下や立体交差のアンダーパスなど、周囲より低い場所では冠水の危険もある。冠水している場所には絶対に進入せず、まず迂回することが大切だ。
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雨で濡れた路面を高速で走行するとき、タイヤと路面の間に水の膜ができ、タイヤが浮いた状態になってハンドルやブレーキが利かなくなるハイドロプレーニング現象が起こりやすい。高速道路では速度を落とし、ハンドルをしっかり握って慎重に運転しよう