荷崩れを防ごうとカーブのたびに内側に進路変更しながら通行するのは違反？

道路交通法は、「車両は、みだりにその進路を変更してはならない」と（道路交通法第26条の2第1項）と、「みだりに」進路変更することを禁止しています。この「みだりに」とは、正当な理由がないということを指すため、法令に定められた進路変更、危険を防止するための進路変更、警察官の命令に従った進路変更のように、理由のある進路変更は許されます。

設問のドライバーは、カーブで進路変更をしています。危険防止のためなら正当な理由が認められる場合もあると思いますが、ケーキを崩さないよう遠心力を軽減させたいという理由で、スピードを落とさず頻繁に進路変更を繰り返したというのですから、この進路変更には正当な理由が認められず、違反となる可能性があります。

従って、答えは１の 「頻繁に進路変更を繰り返したので違反となる可能性あり」となります。

直線の道路とは違い、カーブでは先の見通しが悪かったり、スピードが速いと遠心力で体が振られたりします。カーブの運転が苦手だと感じる人もいることでしょう。

速度を一定に抑え、急ハンドルにならなければ、カーブでの遠心力はそれほど気になるものではなくなります。周りの車に迷惑をかけたり、事故を起こしたりする可能性が高まる頻繫な車線変更は避け、基本の運転で安全にカーブを走ってください。

道路交通法
（進路の変更の禁止）
第26条の2　車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
（以下略）