監修=松居英二(弁護士)/イラスト=どいまき

黄色の矢羽根のラインで進路変更したら、違反?

あなたの行動、ひょっとしたら違反かも

今回は、交差点手前にある黄色の矢羽根のラインで進路変更することが違反にあたるのかどうか、というクイズをお届け。運転歴が長くなると、違反かどうかを気にしないまま運転してしまいがち。どこが違反にあたる運転行為なのかをクイズで再確認しましょう。

高速道路の入り口に向かうため、片側4車線の道路の右から2番目のレーンを走行しています。左隣の車線が入り口に向かうレーンだとわかったので、3秒間左のウインカーをつけた後、白線と黄色の矢羽根が交互にペイントされているところで進路変更しました。
この運転行為は、以下の選択肢のうち、どれに該当するでしょうか?

答え:3. この先が進路変更禁止になることを注意喚起するものなので違反ではない

道路を走行する車両の通行部分を示したり、規制・指示の内容を示したりするために、公安委員会の決定に基づき道路に示された線は道路標示としての効力があります。

問題の道路では、停止線の手前に黄色の区分線(進路変更の規制区間)がありますから、そこで進路変更することはできません。このような規制がある道路では、規制を知らない運転者が、黄色の区分線を見てから慌てて進路変更を始めるなどするために、渋滞や事故の原因となることもあります。

そこで、運転者に対して進路変更禁止区間であることを事前に知らせることで、あらかじめゆとりを持って進もうとするレーンへ進路変更することを促すために、2021年4月から「進路変更禁止の注意喚起表示」として黄色の矢羽根が道路に表示されるようになりました。

この表示は、この先に進路変更禁止区間があることを示すものですので、進路変更を禁止する道路標示ではありません。

従って正解は3の「この先が進路変更禁止になることを注意喚起するものなので違反ではない」です。

進路変更区域の直前での進路変更は、渋滞や事故の原因となります。黄色い矢羽根の道路表示が現れた際は、進路変更が必要であればゆとりをもって行い、くれぐれも無理な進路変更はしないようにしましょう。

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松居英二

まつい・えいじ 弁護士。(公財)日弁連交通事故相談センターの委員・相談員として交通事故に関する法律相談、損害賠償額算定基準の作成などに参加。「JAF Mate」誌では2004年から2017年まで「クルマ生活Q&A」の法律相談を担当。

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