インタビューMy Garage

番組企画でゲットした車も! アイドル時代のベンツから、現愛車のレンジローバーまで。早見 優のマイウェイ愛車遍歴

SUV愛のきっかけは、ダーツで手に入れたあの車!

2024.03.17

取材・文=二宮寿朗(ENCOUNT)/撮影=鈴木大喜/ヘアメイク=伊藤こうこ

2024.03.17

取材・文=二宮寿朗(ENCOUNT)/撮影=鈴木大喜/ヘアメイク=伊藤こうこ

“花の82年組”アイドルとして一世を風靡(ふうび)し、現在も歌手にタレントと活躍中の早見 優さんは大の車好きとしても知られています。YouTubeチャンネル「早見 優チャンネル」でも愛車のランドローバー・レンジローバーをはじめ、メルセデスベンツ、ポルシェ、MINIクーパーなど多くの車を紹介しています。自動車教習所秘話、愛車遍歴、安全運転の心掛け…… 車にまつわる話をたっぷりと伺いました。

ファーストカーは17歳
生放送番組のじゃんけんでゲット

インタビューに応える早見さん

――元祖バイリンガルアイドルの早見さんは16歳だった1983年に5枚目のシングル「夏色のナンシー」がヒット。車との最初のエピソードで言うと、17歳のときにテレビ番組の企画で最初の車をゲットしたそうですね。

そうなんです。お正月の生放送番組で大勢の方とじゃんけん対決する企画で、私が勝っちゃって(笑)。賞品は日産のシルビア。キレイな色で、すごくカッコ良かった。でも私、当然まだ免許持っていなくて。2か月後に車が届いたんですけど、私は乗れないから母が乗っていましたよ。

――アイドル時代は大忙しだったと思います。運転免許を取得したいと思ったのはいつ頃ですか?

アイドルの頃はタクシー移動か、運転手さんに送迎してもらっていました。大学生になって20歳のときに、車が興味あるというよりも大人として自立していくステップの一つとして免許は持っておいたほうがいいかなって思ったのが教習所に通うきっかけですね。でも当時、私が所属していた事務所の社長さんが「運転するのは危ない。一生、運転手さんをつけてあげるから」って言ってくれたんですけど、いやいや、一生というのは絶対にないでしょう、と(笑)。内緒で通い始めて、6か月くらいかかってマニュアルの運転免許を取得しました。

――教習所にはどのような思い出が?

教習所内を運転するときにちょっと蛇行しちゃって、教官の先生から物差しみたいなものでピッて手首をたたかれたんです。私、アメリカナイズされていたのもあって先生に「ハンドルを握っている手をたたかれたら余計に危ないですよ。言葉で伝えてください」とはっきり言ったんです。そうしたらその先生から「確かにそうだ」と言っていただいて、その後はとても優しく教えていただきましたよ。なかにはもっと厳しい先生もいましたけど、自分の知らないことを学べるので楽しかった思い出しかないですね。

――最初に乗ったのがメルセデスベンツの190Eですね。

21歳でベンツなんて生意気に思われてしまうかもしれませんが、安全第一ということで母が決めてくれたんです。とにかく丈夫で、乗り心地も良くて頼りがいがあるなあって感じです。2019年におぎやはぎさんのBS番組「おぎやはぎの愛車遍歴」に出演させてもらったときに、久しぶりにその型のベンツを用意していただいたんですけど、もう一回欲しくなっちゃいましたね。

――学生時代はどんなカーライフを?

車の中って本当に自分だけの空間になるじゃないですか。当時はまだカセットテープでしたけど、お友達にプレイリストをつくってもらって聴きながら運転していましたね。一人で運転することが多かったけど、お休みの日はお友達とドライブに行くこともありましたよ。

――お気に入りのコースはありましたか?

湘南を目指していくことが多かったかも。多分、ちょっとしたホームシックもあったとは思うんです。ハワイの海が恋しくなって、海を見に行きたいっていう気持ちになったんでしょうね。

――自分が歌う曲というのはあまり聴かないものですか?

レコーディング前に練習用のカセットテープをもらっていたから、もちろん聴いていました。でも風邪気味のときにレコーディングしたこともあって、もう少しうまく歌えたかなっていう気持ちになっちゃうので(レコーディング後に)あらためて聴くというのはあまりしなかったかな。

――ベンツのEクラスに一度乗り換えてから、次は三菱のパジェロに。これまたテレビ番組の賞品だったそうですね。

関口宏さんの「東京フレンドパークⅡ」に出演させていただいて、最後にダーツで賞品を当てるコーナーがありました。そこでパジェロが当たってもうびっくりで(笑)。番組の反響って本当にすごくて、どこに行っても「これダーツで当たったパジェロでしょ」ってみなさんに喜んでいただきました。あるときホテルでドアマンの方にもそう言われて、地下の駐車場に誘導されるんじゃなくて、入り口の近くに停めさせてもらったこともありました。私にとってはラッキーカーでしたね。

――番組の賞品を一度ならず二度までも。強運の持ち主ですね。

でも、じゃんけんとかメチャメチャ弱いんです。商品のくじ引きでもらえるティッシュをずっと当たりだと割と最近まで勘違いしていたくらい(笑)。だからくじ運もない。それでも2台もいただいたんですから、(運は)あるほうなんですかね。

――SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)はこれが初めてになりますか。

パジェロはちょっと目線が高くて、すごく運転しやすいなって思ったことを覚えています。次にランドローバー・レンジローバー(3代目)に乗り換えるきっかけにもなったのかなと思います。

20年を超えるレンジローバー愛
「ときめきを与えてくれた車」

窓辺で座る早見さん

――早見さんは2003年からずっとレンジローバーに乗り続けることになります。

レンジローバーってダイアナ妃が乗っていた印象が私のなかで強いんです。社会で活躍する女性のロールモデルになった方ですし、とても素敵でした。シティ派のSUVって説明を受けたときに私のなかですごくしっくりきました。でも大きな車なので、最初は車幅がつかめなくていっぱい傷つけてしまいました。走りも、見た目も、乗り心地もすべてがいい。ハイウェイを走っても安定性があって、とても静か。エレガントな感じもあります。お仕事が終わってレストランに車を停めて、お食事が終わった後に店を出ると、私を待っててくれているような感じがして近づいていくと何だかドキドキしてしまうというか。私にすごくトキメキを与えてくれた車なんです。

――お子さんたちの送迎でも活躍された、と。

本当に大活躍でしたね。後ろの座席がまた乗り心地いいんですよ(笑)。私も後ろを実感したいんですけど、運転するほうなんで仕方ないですね。

――現在は2016年に購入されたレンジローバー(4代目)になります。YouTubeチャンネル「早見優チャンネル」でも紹介されています。随分と乗っていらっしゃいますね。

もう8年くらいになるんですかね。今の私の車はフォルムがかっこいいですね。ちょっと丸みを帯びた四角みたいな。乗り心地や走り心地は変わらず素晴らしいんですけど、特にヘッドレストがお気に入りかなあ。赤信号で止まるときに頭をクッションに置くと、とってもいい気分になるんです。すごく短い時間でも癒やされるんですよね。

――カラーは落ち着いたミッドナイトブルー。内装のレザーは白です。

私が購入したとき、タイミング次第では何年か待たなければならないほどレンジローバーは人気がありました。外装か内装どちらかの色を選ぶってときに外装のミッドナイトブルーを選んだんです。外から見ると黒っぽく見えるんですけど、近づくとわかります。シートのレザーは白以外だと、また待つことになるって聞いたのでその色に。でもホコリとか目立つかなと思っていたら全然そんなことなくて。色も気に入っています。

――早見さんの乗るレンジローバー・ヴォーグは大きくて、かなり迫力があります。

車でお仕事先のテレビ局に着いたときにサンドウィッチマンさんがちょうどいらっしゃったのでご挨拶したんです。後日、サンドさんのラジオ番組にお邪魔させていただいときに、あんな大きな車に乗っているんですねってびっくりされちゃいました(笑)。

――運転されているときは音楽を聴く派ですか、それともラジオ派ですか?

両方といえば両方です。DJ OSSHYさんがDJを務めるinterFMの「RADIO DISCO」(毎週土曜日15時~)は大好き。その時間帯に車に乗っていたら、外せないですね。でもちょっと遠くに行っちゃうと入りが悪くなるので、そういうときには音楽に切り替えますね。でも基本はSpotifyプレイリストを流しています。R&B、ジャズ、女性ボーカリスト、ブロードウェイミュージカル、本当にもういろいろと。自分の歌も聴いています。「Dear Earth」は娘たちの声も入っているので、元気にしているかなって思いながら。

――早見さんが運転するうえで心掛けていることは何でしょうか?

それはもう安全運転ですね。教習所でも、車は快適なものである一方で使い方によって危ないものって習うじゃないですか。安全運転を第一に考えて、後は疲れているときには運転しないようにしようとか、道路が混みやすいと言われる五十日(ごとおび)は焦らなくて済むようにちょっと早めに出るとか、そういうことも一応、気を付けてはいます。

フランスはアグレッシブ、ハワイはのんびり
早見 優が見た、海外運転事情

視線を流す早見さん

――海外で運転された経験があると思います。何か日本との違いを感じたことはありますか?

昔、スペインに行ったときにお友達が運転する車に乗せてもらったんですけど、縦列駐車したら、前だったか後ろだったか、止まっている車に当たっちゃっているんですよ。けれど「だって、バンパーはそのためにあるんだから」って特に気にするそぶりもなくて、斬新だなって思った記憶があります。日本だったら「やっちゃったな」って心折れちゃいますよね。フランスでレンタカーを運転したときは、みなさんアグレッシブだなと感じたし、逆にハワイはアロハスピリットで「いいよ、いいよ」みたいな感じで譲り合うシーンが多くてのんびりしていて。それぞれ違いますよね。でも日本ほど丁寧に車に乗っている国はないんじゃないですか。ほとんどの方が教習所に通って免許を取るから、みなさん運転はうまいですし、マナーもしっかりしていますし。ハワイはのんびりしてますけど、方向指示器出さない車も割といたりして(笑)。

――もう20年以上にわたってレンジローバーのオーナーですが、今後乗りたい車はありますか?

いつかはスポーツカーに乗ってみたいなっていう気持ちがあります。ポルシェ911なんていいですよね。

――早見さんはJAFに加入されていますか?

もちろんです。20年くらい前にお世話になりました。電気系統のトラブルか何かで車が止まっちゃって、最初は確かディーラーさんに電話したんです。現在地がどこかわからないと言ったら「電信柱が近くにあれば住所を見てください」と教えてもらって、そこで加入しているJAFさんの連絡先を聞いて電話したんです。すごく丁寧な対応で、こちらが落ち着いて話せる状況をつくってくれて、心配しないでくださいねって。本当に車の保険のCMみたいな感じでした(笑)。安心してレッカー移動してもらった記憶があります。JAFさんから届くB5サイズの雑誌(JAF Mate)もよく読んでましたし、万が一のためにと思ってJAFさんの連絡先を切り取っていて、今もお財布に入れています。

――ありがとうございます。では最後に、早見さんにとって車とはどんな存在でしょうか?

ペットは家族の一員、車は頼れるパートナーって感じかな。これからも頼りにしています(笑)。

早見 優さんがドライブで聞きたい5曲

  • ジョージ・ベンソン「Affirmation」
    朝起きて聴く曲としては外せません。最初のギターの入り方もいいですけど、段々とテンションが上がっていく感じがたまりません。
  • Jung Kook「Standing Next to You(Usher Remix)」
    R&Bアーティスト、Usherさんとのコラボバージョンは、イントロからしてメチャメチャ、ヤル気が出るので仕事に行く前に聴くようにしています。
  • Night Tempo、早見優「Shampoo(feat.Yu Hayami)」
    自分の歌で恐縮ですけど、エニタイムいつ聴いてもいいなって思ってしまいます。Night Tempoさんのアレンジがかっこよくて、ミディアムテンポですごくいい感じになっています。私のプレイリストにはヘビーローテーションで入っています。
  • 米津玄師「ゆめうつつ」
    米津さんの歌は娘たちも大好きで私もよく聴いています。この歌は癒やされますよね。疲れているときにフッと息をつけるような。夕暮れ時が合うかなっていう気がします。
  • 稲垣潤一「ドラマティック・レイン」
    雨の日の定番といったら、私はやっぱり稲垣さんのドラマティック・レイン。いつ聴いても、何度聴いても、いいなって思います。

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

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早見 優

はやみ・ゆう 3歳からグアム、ハワイで育ち、14歳のときにハワイでスカウトされる。1982年に「急いで!初恋」でデビューし、元祖バイリンガルアイドルとして脚光を浴びる。同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞。1983年には「夏色のナンシー」がヒット。上智大学比較文化学部卒。1996年に結婚し、二女の母親でもある。歌、女優、タレントなど活動の場を広げて活躍し、デビュー40周年となった2022年にはベストアルバム「Affection~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~」を発表。現在もNHKラジオ「ラジオ深夜便ビギナーズ」やNHK WORLD「Dining with the Chef」などで活躍中。

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