おみやげ土産バナシ

愛知のオールスターが集結! 油までおいしい「贅沢な食べるXO醤(辛口)」

愛知県津島市「りんねしゃ」店主・大島幸枝のおみやげ土産バナシ 4品目

2023.09.29

文=瀬谷薫子 / イラスト=山田将志

2023.09.29

文=瀬谷薫子 / イラスト=山田将志

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

愛知県中から集められた素材がギッシリ詰まったXO醬は、レコメンダー・大島さんも商品開発に関わった自信作。大島さん自身の土産観についてもお伺いしました。

旅の目的のひとつ、お土産。この連載では日本各地のローカルプレイヤーに、ここに来たら持ち帰るべし、というおすすめのお土産を聞きます。
今回のレコメンダーは、愛知県津島市で自然食品店「りんねしゃ」を営む大島幸枝さん。生まれ育った愛知の食に精通し、味はもちろんものづくりに共感するものだけを仕入れる食の目利きでもある彼女に、愛知独自の食文化が伝わるお土産4品を紹介していただきました。

今回のレコメンダー大島幸枝さん

おおしま・さちえ 愛知県津島市で自然食のお店「りんねしゃ」、三重県多気町で薬草カフェ「本草研究所RINNE」を運営。除虫菊を使った化学成分不使用の防虫線香「菊花せんこう」の製造販売や、食のイベント企画、マーケット企画など、愛知を拠点に幅広く活動する。

4品目
海と山。豊かな自然の中から生まれた「おいしいもの」盛り合わせ

「贅沢な食べるXO醤(辛口)」(972円)

▲「贅沢な食べるXO醤(辛口)」(972円)

「りんねしゃで以前からお付き合いのある菜種油メーカー『ほうろく屋 』さんの油を使い、『あいち食研 』さんが手がけたXO醤(エックスオージャン)。

海の食材を贅沢に使うので高級調味料とも言われているんですが、この『贅沢な食べるXO醤』もそれは贅沢な一品。何がすごいかって、入っている具材が愛知のおいしいものだらけなんです。

三河湾でとれた天日干しのアミエビや、有機栽培の立田レンコンなど……愛知県の生産者さんから選りすぐりの素材を集めて、あいち食研さんが作ったので、素材の美味しさは私のお墨付き。ほうろく菜種油をベースにしているので、それはもう美味しいに決まっています。」

「いわゆる『食べるラー油』の類いですが、油のおいしさがまるでちがう。辛いんだけど、辛いだけじゃなく……口に旨みが広がるんです。これって油がちゃんとおいしいからなんですよね。炊き立てのごはんにこのXO醤をかけて塩をぱらりとふったら、それ以上何もいらない。たまらない味です。

冷ややっこにかけてもいいですし、餃子のタレに入れたり、焼いたお肉につけるのもおすすめ。ちょい足しするだけで料理がもっとおいしくなります。

渡すなら、やはりのんべえでしょうか。具材がざくざく入っているので、これだけで酒のつまみになります。でも、辛いものが好きならきっと誰にでも喜ばれる。小ぶりな瓶で持ち歩きやすいから、県外へ出張のときにもよく持っていきます。

私が心からおすすめしたい愛知のおいしいものが集結したXO醤なので、これを持っていくことでりんねしゃの自己紹介代わりにもなっていますね」

りんねしゃ

http://www.rinnesha.com/

お土産は、土地と作り手の魅力をさりげなく伝えるツール

「私にとってお土産は、自分が共感するものや人を伝えるツールのような存在。りんねしゃを通して伝えている、こんな良いものをつくる人がいるんだよっていうことを、実際に手に取ることで体感してもらう機会だと思っています。

あとは、何にせよ仰々しくないのが一番だというのも持論です。

よく『サプライズができない女』だと言われるんですが(笑)、誰かに何かを贈るなら、驚くような派手なものより、ささやかなものを贈りたい。もらって『悪いな〜、なにかお返ししなきゃ』と負担に思わせてしまいたくないんですよね。

そんな意味で、調味料はちょうどいい存在。日々の暮らしに使う、なんてことないものだから、あまり気負わず受け取ってもらえるじゃないですか。

一見すごく気軽なもの。だけど、実はちゃんとおいしくて、心を込めて作られたすごいもの。『三州三河みりん』や『贅沢な食べるXO醤』はまさにそれです。

あとは、何を贈ったらその人との会話が弾むかな、っていうことも意識して選んでいます。ものすごく堅い『くつわ』とか、歯がいらない『羽二重餅』とか。その特徴はもちろん、それが有名になった歴史的背景も面白いから、話題になりますし、話が弾めば相手とのコミュニケーションも深まります。

お菓子も調味料も気軽なものだから、渡した後にもしかしたらその人がまた他の誰かにあげちゃうことがあるかもしれない(笑)。でも、究極を言うとそれでもいいと思ってるんです。他の誰かにも広めてもらえているっていうことなので、それもまた嬉しいですよね」


大島さんがおすすめする、甘い・辛い・堅い・柔らかいと両極端な4つの土産物。そこには愛知の魅力がたっぷり詰まっていました。オンラインショップで手に入るものもありますが、その地を訪れて手に入れるからこそ感じられる、店の空気や土地の雰囲気もまた “お土産” の一部。週末に時間を作って、ドライブがてら土産の旅へ出てみませんか?

愛知おみやげ1品目 調味料王国・愛知が誇る“飲める”みりん 「三州三河みりん」 
愛知おみやげ2品目 前歯で噛まないで! “日本一堅い”愛知県・津島のお菓子「総本家角政 くつわ」
愛知おみやげ3品目 歯がいらないくらい、ふわっふわ。予約必須のあんこ餅「松屋長春 羽二重餅」
愛知おみやげ4品目 愛知のオールスターが集結! 油までおいしい「贅沢な食べるXO醤(辛口)」

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