文=瀬谷薫子 / イラスト=山田将志

福岡県独自の「焼き鳥文化」を支える調味料、久原本家の「キャベツのうまたれ」

福岡県 酒場店主・岸本とも子のおみやげ土産バナシ 1品目

福岡の地元民にとって外食といえば、もつ鍋よりも焼き鳥がポピュラー。しかも東京のそれとは違う、独自の焼き鳥文化があるそうです。今回の土産ものは、そんな福岡の焼き鳥に欠かせない、付け合わせのキャベツにかけるうまたれ。大人から子供までみんなが大好きな味です。 旅の目的のひとつ、お土産。この連載では日本各地のローカルプレイヤーに、ここに来たら持ち帰るべし、というおすすめのお土産を伺います。今回のレコメンダーは、福岡は天神でお酒の飲める惣菜店「デリカテッセン三月の水」を営む岸本とも子さん。7年前に東京から福岡へ移住したという彼女に、東京とは違う食文化への驚きや楽しさを交えながら、お酒好きはもちろんそうでなくともきっと喜ばれるローカルなおいしいお土産4品について伺いました。

目次

1品目
福岡の焼き鳥に欠かせない「キャベツのうまたれ」

久原醤油「キャベツのうまたれ」(280g・291円)

▲久原醤油「キャベツのうまたれ」(280g・291円)

「福岡には焼き鳥屋がたくさんあります。水炊きやもつ鍋よりも、地元の人にとってはポピュラーな外食が焼き鳥。わが家も週末にはよく家族で食べに行きます。

広い店が多くテーブル席もあるので、焼き鳥=家族で行く店でもあるんです。東京とはちょっとイメージが違いますよね。

そして焼き鳥といっても、豚バラ串や、野菜を豚肉で巻いた野菜巻きなど『豚肉』もメインなのも面白いところなんですが、もうひとつユニークなのが、どこの焼き鳥屋に行っても必ずお通しで出てくる、大きめに切った生のキャベツ。さっぱりした柑橘系の酸味が利いたたれがかかっていて、これがとてもおいしいんです」

野菜嫌いの子供もむしゃむしゃ食べる、あと引く酸っぱさ

「席について注文したら、まずはこのキャベツをパリパリ食べながら、ビールを飲みつつ焼き鳥を待つ。そして焼き上がった焼き鳥がこのキャベツの上に置かれていくので、焼き鳥を食べながらキャベツをつまみます。

そんなたれを家庭向けに作っているのが、この久原本家(くばらほんけ)の『キャベツのうまたれ』。さっぱりノンオイルで、酸味が利いていて、あごだしの香りがするドレッシングです。

おうちで焼き鳥をするときにも使いますし、シンプルに、キャベツにじゃぶじゃぶかけておかずとしてもいただきます。小学2年生の息子も普段はキャベツを食べないのですが、これをかければむしゃむしゃ食べてくれるので助かっています。

多分、福岡に住む人ならきっと誰でも知っている味。空港や駅、地元のスーパーでも手に入るので、気軽なお土産に。福岡ならではのローカルな食文化を紹介できる一品です」

久原醤油

https://www.kubara.jp/kubarashouyu/seasoning/umatare-series/038800/

レコメンダーの岸本とも子さん

きしもと・ともこ 東京でデザイナーとして活動したのち、飲食の世界へ。湯島「MUSIC BAR 道」の店長を経て、2016年福岡へ移住。デリカテッセン「三月の水 」をオープンし、現在は週末限定で店舗を運営をしながら、自社の食品ブランド「滋味めし」の開発、販売を行っている。

久原本家 ららぽーと福岡店を地図で見る

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