名刺代わりの岡山土産。佐藤紅商店「吹屋の紅だるま(赤柚子胡椒)」はセンスが光る辛味調味料
岡山県 写真家・中川正子のおみやげ土産バナシ 2品目出張で日本全国を旅する中川さんが、旅先で知り合った人への手土産としてバッグに忍ばせているのが、今回のお土産「柚子胡椒(ゆずこしょう)」。気軽な大きさにかわいいパッケージ、でも中身はちゃんとおいしい。小さいけれど頼れる存在です。 旅の目的のひとつ、お土産。この連載では日本各地のローカルプレイヤーに、ここに来たら持ち帰るべし、というおすすめのお土産を伺います。今回のレコメンダーは、岡山に暮らす写真家の中川正子さん。12年前に東京から移住し、岡山に拠点を置きつつ全国を旅する中川さんに、なじみの味や、旅先で人に渡したいお気に入りの一品を教えていただきました。
2品目
はじめましての挨拶に、ちょうどいい「柚子胡椒」
▲佐藤紅(べに)商店「吹屋の紅だるま(赤柚子胡椒)」(48g・700円)
「仕事柄出張が多く、日本全国を旅しています。
親しい方はもちろん、初めてお仕事をご一緒する方にも『岡山から来ました』というご挨拶も込めて手土産を持っていくのですが、そんな時によく選ぶのが、この柚子胡椒。空港や駅の土産物屋にも売っている気軽さが、まずいいところ。
岡山県高梁(たかはし)市の吹屋という地区で作られていて、ここは江戸時代に『ベンガラ』という顔料の産地として栄えた歴史がある場所なんです。
今もベンガラ色(赤)の家屋が並ぶ、独特の街並みで知られていて、その『ベンガラ』の赤にちなんで、このパッケージも赤色です。鮮やかで、パッと目を引くだるまの絵もかわいらしいですよね」
パスタやうどん、納豆にも。いろんな料理の引き立て役に
「原材料も岡山産にこだわっていて、吹屋地区の唐辛子と柚子を使用しています。
保存料や化学調味料は一切使わず、地域に伝わるレシピで作られているそう。まさにローカルなひと品です。
柚子胡椒って、酸味と辛味がどちらも楽しめるので、調味料としてだけでなくスパイスのようにも使えますよね。私はパスタやうどんによく入れています。あと、納豆に入れるのも好き。おいしいですよ。もちろん、今の時期は鍋にも使えますね。
あればいろんな料理に使えて便利、だけど気軽に受け取りやすい、このライトなパッケージ。そんな存在感もちょうどよく、もしかしたら一番多く人に贈っているお土産かもしれません」
佐藤紅商店
https://satotakunejp.stores.jp/
- 中川正子
なかがわ・まさこ 写真家。自然な表情をとらえたポートレートや、美しいランドスケープを得意とする。写真展を定期的に行い、雑誌・広告・書籍など多ジャンルで活躍。2011年3月より岡山を拠点に、国内外を旅する日々を送る。最新刊は小説家・桜木紫乃氏との共著『彼女たち』(KADOKAWA)。2024年2月に初のエッセイ集を発表予定。
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