写真1 菖蒲ヶ丘展望台付近からの眺め。この付近では京都市街を眺めながらのドライブとなる。(撮影場所は地図1参照)。

嵐山-高雄パークウェイ(京都府)。 京都市内を見下ろす景観が特徴

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。今回は、京都観光でも人気のある嵐山と紅葉の名所高雄を結ぶ観光道路である嵐山-高雄パークウェイを走ります。

目次

紅葉と京都の街並みを眺めながら、山岳道路をドライブ

京都観光でも人気のある嵐山と紅葉の名所高雄を結ぶ全長10.7kmの観光道路で、京都の街並みや深まりゆく秋とともに燃えるような紅葉の眺めが楽しめる。道はタイトなコーナーの連続でアップダウンも多く、山岳道路のような印象を受ける。道路には展望台が4か所あり、上から見下ろす眺めが素晴らしい。

保津峡展望台から眺める谷も、この道路の絶景ポイント

保津峡展望台からの眺め

写真2 保津峡展望台からの眺め。谷底近くをトロッコ列車が通り過ぎていくこともある。(撮影場所は地図2参照)

特に保津峡展望台からの眺めがこの道のハイライトになるだろう。両側の山が鋭く切れ込んだ峡谷はとても険しく、そこを流れる保津川を見下ろす展望は四季や天候によってさまざまに変化する。新緑から紅葉へと変わるだけでなく、小鳥のさえずりなど詩情豊かな景色が楽しめる。その中に保津川下りの舟や嵯峨野トロッコ列車を見ることができる。

菖蒲谷池付近

写真3 菖蒲谷池付近。秋には燃えるような紅葉が楽しめる。(撮影場所は地図3参照)

愛宕前展望台(地図4)は洛西から京都市内、東山までの展望が楽しめて夜景も美しい。またここからは五山送り火の大文字を眺めることができる。生駒山までも見えるパノラマ風景が楽しめるのが菖蒲ヶ丘展望台(地図5)で京都市街も見ることができる。そして百人一首で詠まれる小倉山にある小倉山展望台(地図6)は京都市街を一望でき、秋には紅葉も楽しめる。

また北にある高雄大駐車場からは、紅葉で有名な神護寺(地図7)まで歩くことができる。広大な山域全体が美しい紅葉におおわれていてその中を散策する気分は最高だ。


ドライブルート 嵐山-高雄パークウェイ(京都府)

京都市内の観光名所・嵐山と紅葉の名所・高雄を結ぶ、全長約10.7kmの観光有料道路(JAF優待あり )。四季折々の花や紅葉が楽しめるだけでなく、展望台からはそれぞれ美しい光景を楽しめ、沿線にはボートなどアトラクションがある菖蒲谷池遊園地などもある。夜間は通行止めとなるので注意。嵐山側の入り口まで、名神高速・京都南ICから約15km。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

仕様:A4判・136ページ 定価:2,200円(税込み)
発行:JAFメディアワークス

地元の知る人ぞ知る国宝級の絶景景観を眺めながら泊まれる全国のキャンプ地を、エリア別に130か所以上紹介します。

「絶景」を著名カメラマン・キャンパー・インフルエンサーによる質の高い写真で彩りながら、絶景を天空・湖畔・岩壁・草原・山・離島・ビル群(夜景)などさまざまな見立てと、キャンプ地の魅力を季節・時間帯・視点等でまったく違う装いを見せる写真も同時に掲載しました。各キャンプ場の設備データに加え、300カットを超すボリューム感と「いつか行きたい」と思わせる質の高い写真で構成。写真集やエリア・キャンプ情報誌として書棚に飾りたい1冊です。

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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