北海道の、そして日本の最北端へ! サロベツ原野と日本海が迫る。道道106号

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
今回は、北海道の北部、サロベツ原野を貫く景勝ルートのひとつである、道道106号を走ります。

北海道の広大な原野に圧倒される⋯サロベツ原野

小樽(おたる)から稚内(わっかない)まで、日本海側をたどるルートをオロロンラインと呼ぶが、その最北端にあるのがサロベツ原野。広大な湿原は2005年11月に湿原の保存に関する国際条約であるラムサール条約に登録された。
ここを走るのが道道106号で、日本最北の原野を走るシーサイドライン。美しい花が咲くサロベツ原野と利尻島・礼文島が浮かぶ日本海に挟まれた平原を、真っ青な地平線に向かって走る。いかにも北海道らしい最果て気分を満たしてくれる。

晴れていると広がる牧草地から利尻島が見える。

晴れていると広がる牧草地から利尻島が見える。

天塩町(てしおちょう)から向かうとまず現れるのがオトンルイ風力発電所の風車群で、28基が一列に並んだ光景は圧巻。北緯45度のモニュメントを越えると電柱やガードレールも姿を消し、広大な原野の中を道道106号は一直線に進む。道の横に広がる牧草地にはバームクーヘン状の牧草ロールが転がり、牧歌的で開放的な気分に浸れる。

夕日の沈む景色は、別世界に来たような感覚になる。

夕日の沈む景色は、別世界に来たような感覚になる。

そして日本海の向こうにはぽっかりと利尻島と礼文島が浮かぶ。まさに北海道でしか味わえない絶景だろう。途中には駐車用のスペースが用意されているので、海と草原と空以外に何もない空間をじっくりと味わうことができる。そして日本海に沈む雄大な夕陽を、だれもいない道路脇で眺めることができる。


ドライブルート 道道106号(北海道)

道道106号のサロベツ原野のエリアまでは、道央自動車道の士別剣淵ICから国道40号を稚内市方面へ約132km進み、道道551号で天塩町方面に約12kmで道道106号に合流する。そこから北上するとサロベツ原野が広がっている。沿線はガソリンスタンドなどが少ないエリアなので、燃料チェックとこまめに休憩を入れることがオススメだ。夜間の走行には野生動物が出る場合もあるので注意しよう。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。

日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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