源平合戦の地「屋島」から瀬戸内の絶景が広がる。香川県・屋島スカイウェイ
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。 今回は、香川県の屋島の南麓から頂上まで巡る景勝ルートである、屋島スカイウェイを走ります。
屋島の頂上まで瀬戸内海の眺望に恵まれた快走道路
屋島は瀬戸内海国立公園にある海抜292mの半島形溶岩台地で、頂上部が平坦で屋根に似ているため屋島と名づけられた。源平合戦のころは半島ではなく島だったようだ。この屋島山頂に至る道が屋島スカイウェイだが、全長4kmにも満たない短い道なので、走りよりも展望を楽しむ道だろう。ここが源平合戦の舞台だったこともこの道の魅力の一つになっている。
「坂道錯視」で道路の傾斜がわからなくなってしまうミステリーゾーン付近。
高松駅から国道11号を東に進むと屋島スカイウェイの入り口がある。左に曲がると一気に高度を上げ、右下に源平古戦場が見えてくる。中間地点には展望台があり、ここに車を止めて眺めると、下には古戦場が一望のもとに広がる。
この付近の道はミステリーゾーンと呼ばれ、目の錯覚で上り坂なのに下り坂に見えたり、下り坂なのに上り坂に見えてしまうという不思議な区間だ。
屋島の山頂からは高松の夜景が一望できる。
短いトンネルを抜けると終点の駐車場。この山頂には水族館や四国八十八か所巡礼の84番札所である屋島寺などがある。遊歩道を歩くと獅子の霊巖という展望台があり、高松市街や瀬戸大橋などの風景を楽しめる。瀬戸内海の夕陽や夜景もすばらしく夜にドライブするのも楽しい。
ドライブルート 屋島ハイウェイ(香川県)
屋島ハイウェイは屋島の麓から山頂までの約3.7kmの道だ。四国八十八ヶ所巡礼の地である屋島寺の他に、水族館やお茶屋など頂上付近に立ち寄りスポットが点在し、観光地としても有名なエリアだ。屋島ハイウェイの入り口には旧料金所が残っており、アクセスの目印になる。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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