岩手山に見守られながら桜のトンネルを走る小岩井農場の中の桜並木
絶景の道を撮影するカメラマンが、おすすめのドライブコースを紹介
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
今回は、桜と牧草のコントラストが目を引く、小岩井農場を南北に走る桜並木を走ります。
岩手県の最高峰である標高2,038mの岩手山は、十和田八幡平国立公園の東部に大きくすそ野を広げる美しい山だ。この岩手山南麓にあるのが、日本でも最大規模の小岩井農場。岩手県の代表的観光地としても知られている。この小岩井農場に向かうには、盛岡から国道46号を西に向かい、繁(つなぎ)十文字交差点を右へ。さらに県道219号線を北上する。
春らしく暖かくなってきた農村地帯を進むと正面に岩手山の姿が見えてくる。やがてまわりの風景は緑の牧草地となり、そこに桜並木が現れる。
桜のトンネルのような雰囲気を醸し出す並木道。春のドライブは格別だ。
県道219号の桜並木は大きな枝振りで道路に覆いかぶさるように咲き、その向こうに見える残雪の岩手山とともに春の青空との美しいコントラストを見せてくれる。車を止めて眺めると、回りに広がる緑の牧草地が桜並木を引き立てているのが見事だ。
桜並木を岩手山が見守るような姿も、ここでは見られる。
日本の酪農の歴史とともに歩んだ小岩井農場には、その歴史の中で使用されてきた牛舎やサイロがあり、国指定重要文化財になっている。この中にも美しい桜並木があり、ちょうどゴールデンウィークの頃に見頃を迎える。
データ
小岩井農場を南北に走る県道219号の桜並木。天気がいい日は、南から北に向かって車を走らせると桜並木越しに岩手山が顔を見せてくれる。ここから北西に3kmほどにある、牧草地にすっくと立つ小岩井農場の一本桜も眺めてみたい。アクセスは、盛岡市から国道46号経由で約17km。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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