間寛平の愛車で有名なGT-Rはアースマラソン中にカスタムされていた!?〈忌野清志郎 / RUN寛平RUN〉
間寛平さんが語る、クルマと音楽と芸人人生
今月選曲を担当するのは、お笑い芸人の間寛平さんです。第3回は2008年12月から約2年かけて陸上2万kmを駆け抜けたアースマラソン、その最中に飛び込んだ忌野清志郎さんの訃報、そして寛平さんの愛車として有名なスカイラインGT-R R34の驚きのエピソードを語っていただきました。
音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。
3. 忌野清志郎 / RUN寛平RUN
恩人、忌野清志郎の曲を胸にアースマラソンを走破
2008年にサハラマラソンに挑戦しました。1週間くらい、食料入りのリュックを自分で背負いながらサハラ砂漠を走るんです。それがもう辛くて辛くて。「もう無理や!」となってるときに、同行取材してた関西テレビのスタッフが「これを見てください」とVTRを流したんです。清志郎さんが京都会館でライブをやっていて、「オレのダチがサハラ砂漠を走ってるから応援してやってくれよ!」とお客さんと一緒に盛り上げてくれている応援メッセージだったんですよ。それを見て涙がバーッと出てきて、完走できました。日本に帰ってすぐにお礼の電話をしましたね。
同じ年の暮れから、アースマラソンを走ることになったんです。清志郎さんに地球一周することを伝えたら「ほんとうに!?」と驚いて、曲を作ってくれることになりました。それがこの曲です。清志郎さんはアメリカが好きだから、この曲はアメリカを走っているときに聴こう、ヨーロッパにはザ・クロマニヨンズが合いそうだ、セルビアやブルガリアにはTHE BACK HORNの「レクイエム」がいいかなとか、いろいろ考えました。どの歌もものすごく元気づけてくれました。毎日50km走るんですけど、何もないから音楽を聴くしかないんですよ。音楽がなかったら大変でしたね。
2009年、アメリカを走ってるときに清志郎さんの訃報を知って、ものすごいショックでした。泣きながら走りました。
あと、実はこのアースマラソン中に、愛車のスカイラインGT-R R34をカスタムに出してたんですよ。僕の家から空港に行く途中に、改造車が並んでる怪しい店があるんですけど、走ってる途中もずっと気になってたんです。結局海外から調べて電話して、「アースマラソン走ってる寛平ですけど、悪いんやけど、GT-R持って行くからめっちゃカッコよくしてくれんか?」と。店の人はびっくりしてたね(笑)。娘の旦那にGT-Rを持って行ってもらって、完全にお任せで改造してもらいました。
家の近所に日産の販売店があって、アースマラソンから帰ってきたらこのGT-RからR35に買い替えるって約束してたんです。でもカスタムしちゃった。ゴールした後に、カスタムしたGT-Rに乗って日産に行ったら、「確かにこっちのほうがかっこいいですね」って日産のお墨付きをもらいました(笑)。
このクルマはちょっと前に手放そうかなと思ったら、友達に「値段が上がってるから絶対やめた方がいい!」と言われて。今調べたら3000~4000万円になってるケースもあるみたいで、「ホンマや!」と(笑)。
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間 寛平
はざま・かんぺい 1949年7月20日生まれ。高知県出身。本名・間重美(しげみ)。1970年、吉本新喜劇の研究生になり、1974年に座長に就任する。1978年に新喜劇の座員だった光代さんと結婚。89年に東京進出し島田洋七とのコンビ結成などでも話題になる。35歳頃からマラソンを本格的にはじめ、2008年12月から2011年1月にかけてヨットとランだけで地球一周する「アースマラソン」を完遂する。「ア~メマ!」「かい~の」などヒットギャグ多数。吉本興業からの強い要請を受け、吉本新喜劇のGMに就任した。
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