永野さんのドライブミュージックサザンイラスト
文=永野 / 編集=神保勇揮 / イラスト=本 秀康

いつもサザンが教えてくれる、永野の地元・宮崎への愛着〈サザンオールスターズ / 稲村ジェーン〉

お笑い芸人の永野さんがドライブ中に聴いてきた音楽を4曲紹介!
永野

今回紹介するのは、永野さんが地元・宮崎に帰省するたびに聴くという、サザンオールスターズによる変名リリースアルバム『稲村ジェーン』。オススメの宮崎ドライブスポットについても教えてくれました。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

4. サザンオールスターズ/ 稲村ジェーン

地元への愛を再確認できるサザンの音楽

地元は宮崎なんですが、基本的には年に一回帰省しています。帰ったときにはすぐに親の車であるオフブルーメタリックのスズキ・ハスラーを借りて、一人で宮崎の有名なドライブルートである日南(にちなん)海岸を目指します。自分は宮崎では都会っ子なんですが、市街を通ってだんだんと海へと走るうちに東京で溜まった毒素が気化していくような感覚になります。宮崎では有名な観光スポットである「鬼の洗濯板」を横目に、目指すは「道の駅フェニックス」の駐車場。そこで車を止めて自動販売機でジュースを買って元の道を戻るだけなんですが、これが帰省したときの儀式のようになっています。

その時に流す音楽にはこだわりがありまして、今までいろいろ試してみたんですが、結局行き着いたのはサザンオールスターズが変名でリリースしたアルバム『稲村ジェーン』でした。このアルバムは自分が高校生のとき、1990年にリリースされて、桑田佳祐さんが監督した映画のサントラなんですが、帰省したときに聴くと当時の思い出も蘇ってチルできます。全体的に湿度の高い音でして、普通は夏を感じさせるアルバムってほとんどがカリフォルニアの夏! といったカラっとしている音なんですが、『稲村ジェーン』は日本の夏!という感じがエモいです。カリフォルニア、行ったことないですが。

すべて名曲揃いですが、ドライブに合うのは1曲目の「稲村ジェーン」でしょうか。このアルバムは曲と曲の間に映画のセリフや、架空の観客の声などが入っていて臨場感を高めているのですが、最初のセリフが終わってからこの曲が始まるタイミングが絶妙で、「ドライブスタート!」という気持ちに入れます。自分は普段は故郷を売りにしない、まるで関東で生まれたような雰囲気を醸し出す、真の意味での田舎者タレントなんですが、この時ばかりは宮崎に生まれて良かったと思います。

みなさん、もし宮崎に来る際は『稲村ジェーン』を流してみてください。風景を楽しみながら運転すると誰でも安全運転になりますよ。ゆっくり楽しみたいですからね。こんなに宮崎が好きなのに、宮崎関連の仕事がないのは自分の地元愛がこじれてるからです。

永野さんのプレイリスト

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永野

ながの 1974年9月2日生まれ、宮崎県出身。1995年、ピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集め、“孤高のカルト芸人”として人気を博す。ロックフリークとしても注目を集めており、YouTubeチャンネルでの音楽トークも反響を呼んでいる。2021年に著書『僕はロックなんか聴いてきた~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』、2023年に『オルタナティブ』を刊行。

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