永野さんドライブミュージックMANRIKIイラスト
文=永野 / 編集=神保勇揮 / イラスト=本 秀康

「迷わずダセー自分に反撃」永野が次のステップに進む自分を鼓舞する名曲〈RED ORCA / MANRIKI〉

お笑い芸人の永野さんがドライブ中に聴いてきた音楽を4曲紹介!
永野

音楽を深く愛するお笑い芸人の永野さんが、自身で原作・脚本を手掛け、出演もした映画『MANRIKI』の主題歌にまつわる熱い想いを綴ります。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. RED ORCA / MANRIKI

映画『MANRIKI』に書き下ろしてもらった楽曲で自身を鼓舞

ロックバンドのRIZEなどで活躍するドラマー・俳優の金子ノブアキと出会ったのは、2012年頃だったと思います。出会ったというか、共通の知り合いの映像作家の結婚パーティで自分がネタをやったときにギラギラした目で見つめていたのが彼でした。自分がブレイクする前の話です。

それから自分がなんとか売れて、遂に2019年、金子は自分原案の映画『MANRIKI』への出演と音楽を担当してくれました。映画のエンドロールに流れるのは彼がリーダーを務めるバンドRED ORCAが書き下ろした、その名も「MANRIKI」でした。この曲の歌詞は「捨てちまえ どーでもいいコンプレックス」、「迷わず ダセー自分に反撃」など、当時「永野=ラッセンネタ」のイメージからの脱却を図る自分の心を映し出し、さらには鼓舞する歌に聞こえて、当時乗っていた嫁の親の車である紺色のパジェロミニでこの曲を繰り返し聴いていました。自分の内面を俯瞰で捉えてもらった「MANRIKI」。そんなギフト、誰でももらえるわけがありません。

鼓舞する歌と言えばレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Wake Up」やアタリ・ティーンエイジ・ライオットの「Reset」、ギターウルフの「イナズマのメロディ」など多数ありますが、なんと言っても「MANRIKI」は自分の映画のために作ってもらった特別な曲、つまり自分への曲と言っても過言ではありません。

ドライブは自分にとって最高の気分転換なのですが、この曲を聴いて車を走らせると自身を見つめ直すことができて、ヘヴィロックなのに文学的な気持ちになります。パジェロミニは山道に強く、自分の感覚では他の車よりもドライバーと車が一体化したような気持ちになって運転できます。まさに「相棒」という感じです。

自分は自然を走るのが好きですが、ストレスの多い世の中でドライブするとき、癒やし系の曲もいいかもしれませんが個人的には激しい音楽が心地良いです。一番音楽を聴いていたのは90年代で、あの頃の音楽は激しいものばかりだったこともあり、個人的なノスタルジーもあります。激しいものがノスタルジーというのが果たして幸せなことなのかはあえて考えないようにしています。

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永野

ながの 1974年9月2日生まれ、宮崎県出身。1995年、ピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集め、“孤高のカルト芸人”として人気を博す。ロックフリークとしても注目を集めており、YouTubeチャンネルでの音楽トークも反響を呼んでいる。2021年に著書『僕はロックなんか聴いてきた~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』、2023年に『オルタナティブ』を刊行。

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