聞き手・構成=久保田泰平 / 編集=赤井大祐 / イラスト=若林 萌

大学時代の友近がドライブデートした地元・松山と、ハマショーの名曲たち〈浜田省吾 / MONEY〉

お笑い芸人の友近さんがドライブで聴きたい80年代の音楽を4曲紹介!
友近

友近さんによる3曲目は、浜田省吾の「MONEY」です。 “ハマショー”の愛称で知られる日本を代表するロックミュージシャンによる、バブルへと駆け上がっていく時代の一曲。友近さんが生まれ育った愛媛・松山のおすすめドライブスポットとともにご紹介いただきます。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

3. 浜田省吾 / MONEY

友近が学生時代に楽しんだ地元松山のドライブコース

大学生の頃は、当時お付き合いしてた人とよくハマショーを聴いてましたね。車のなかでずっとループで聴いてました。学生時代の思い出、って感じがします。本当に全部の曲を聴いていました。 「マネー」「もうひとつの土曜日」「片想い」「J.BOY」。私のなかで浜田省吾さんは夜にドライブしているときのイメージなんですよね。「愛という名のもとに」の「眠れぬ夜は 電話しておくれ ひとりで 朝を待たずに 真夜中のドライブ・イン 昔のように 急いで迎えに行くよ」という歌詞も印象的ですよね。

その頃のドライブは海のほうによく行ってたので、松山から北条を通って、今治まで抜ける海沿いの道はよく通ってましたね。今は松山から今治に抜ける道もいくつかできているんですが、私はいちばん昔からある海沿いの道をよく使っていました。学生時代は彼氏の車で、学生の頃のデートなんてドライブぐらいしかなかったですからね。北条にはカフェも結構多くて、最近だったら「NORTHSHORE EHIME」って海辺のカフェがオススメです。最近は今治からしまなみ海道で大島とか大三島とかを巡りながら広島まで抜けるルートにもよく行きますね。

あと、愛媛のストリップ劇場によく行くんですが、ストリップ劇場の踊り子さんが踊るための曲っていうのを選んでみたいんですよ。ガンバレルーヤの2人と一緒に行ったときは、踊り子さんが松任谷由実さんの「春よ、来い」で踊ってて、それがすごく合ってるんですよ。このあいだ、どんな曲が合うかなって指(を人に見立てて)ストリップダンスをやりながら考えたのはスティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」。サビで開脚するイメージで考えると、意外と思われる曲でも合うんです。

ほかに愛媛だと、私は「人のパワースポット」と呼んでいる場所が2つあります。「焼肉 くいしん坊」っていうお店が松山にあって、肉もめっちゃ絶品なんですが、おっちゃんがめちゃくちゃおもしろい。西尾一男のもとになっている方なんです。あとは今治にある「お好み焼き 昌万」というお店。ここもすっごい明るくておもしろいみーこちゃんというパワフルなおばちゃんがいて、本当に大好きです。友近のことだから普段からこういう店に好んで行ってんじゃないか、と思われるかもしれませんが、そうじゃないんですよ。このお二方が特別なんです。

友近

ともちか
1973年愛媛県出身。2000年デビュー。2002年にNHK上方漫才コンテストで優秀賞、2003年にNHK新人演芸大賞で大賞、2004年にABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を受賞。お笑い芸人として活動する一方、女優として舞台、テレビドラマ、映画などに多数出演。2019年、『嘘八百』で第28回日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015~16年)、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(2023〜24年)など話題作に出演。歌手「水谷千重子」や中高年プロアルバイター「西尾一男」としても活躍中。2023年春夏明治座・博多座で水谷千重子座長公演を開催。
2024年は「水谷千重子の宴ジョインコンサート」 を6/22 福岡を皮切りに、東京、大阪、愛知で開催。

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