友近がドライブで聴きたい「80年代らしい軽さ」が魅力的な曲〈杏里 / 気ままにREFLECTION〉
お笑い芸人の友近さんがドライブで聴きたい80年代の音楽を4曲紹介!今月は、お笑い芸人の友近さんが選曲を担当。1曲目にご紹介するのは80年代を代表するシンガーソングライターの杏里による「気ままにREFLECTION」です。浮かれた時代の浮かれた音楽だからこそ放つその魅力やドライブとの相性を語ります。 音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。
1. 杏里 / 気ままにREFLECTION
「深くない歌詞」がドライブにちょうどいい!
車と音楽の最初の思い出は、子供の頃に家族で出かけたときに聴いていたラジオですね。地元・愛媛のFM番組をよく聴いてました。日曜日のドライブっていうと、だいたい『コーセー化粧品 歌謡ベスト10』がかかっている感じでしたけど、夜に出かけることも多かったです。
夜にやってるような少しだけマニアックな番組とかもよく流れていたので、邦楽、洋楽、ジャンル問わずとにかく何でも聴いていました。しかもラジオだから曲のタイトルもわからずとにかく聴いてたんですよね。70年代、80年代のベストヒットCDみたいなのがよく出るじゃないですか。ああいうのに入ってる曲は全部歌えます。
そういった体験をしてきたなかで、“ドライブ”といってまず思い浮かぶ曲は、杏里さんの「気ままにREFLECTION」……と言いましても、実は最近知った曲なんです。マツコ・デラックスさんがこの曲を好きで、聴かせていただいたときに、ドライブにピッタリやなあと思って、コンサートでも歌うようになった曲。発売された当時は知らなかったのに、聴いていると80年代のあの時代の雰囲気というか、思い出がよみがえってくるんです。
私にとっての80年代は小学校入学から高校入学ぐらいの年頃なので、どちらかと言えば親と一緒に過ごす時間が多かった時期でした。家族でキャンプにもよく行ってました。父親はトヨタ・マークⅡにずっと乗ってて、買い替えてもずっとマークⅡっていうのがおもしろかったんですよね。車のなかではイントロクイズをするのが好きで、自分でイントロを歌って家族にクイズを出していました。
大学生になる頃には免許をとっていて、自分でも運転するようになりましたけど、やっぱりあの時代はドライブと音楽はとても近かったなあって思いますし、みんなオリジナルのカセットとか作ってましたよね。姉の作ったテープで渡辺美里さんとかも好きになりました。私はマメじゃないのでそういうことはやらなかったんですけど(笑)。
「気ままにREFLECTION」は曲調に加えて歌詞がそんなに深くないというか、軽い感じなのが魅力的なんです。あの時代特有の「楽しもうぜ!」っていう能天気な雰囲気が詰まった曲だなって思いました。あの頃はこういう曲があちこちで流れていたような気がするんですね。なんだかリズムが軽快でワクワクするんですよね! ドライブはノリが大事ですね!
友近1曲目 友近がドライブで聴きたい「80年代らしい軽さ」が魅力的な曲〈杏里 / 気ままにREFLECTION〉
友近2曲目 友近がなぜかハマってしまう少し上世代の文化と音楽〈岩崎宏美 / 決心〉
友近3曲目 大学時代の友近がドライブデートで巡った地元・松山と、ハマショーの名曲たち〈浜田省吾 / MONEY〉
友近4曲目 友近がアメリカで経験したドライブデート。車中で踊った曲〈久保田利伸 / Dance If You Want It〉
友近
ともちか 1973年愛媛県出身。2000年デビュー。2002年にNHK上方漫才コンテストで優秀賞、2003年にNHK新人演芸大賞で大賞、2004年にABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を受賞。お笑い芸人として活動する一方、女優として舞台、テレビドラマ、映画などに多数出演。2019年、『嘘八百』で第28回日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015~16年)、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(2023〜24年)など話題作に出演。歌手「水谷千重子」や中高年プロアルバイター「西尾一男」としても活躍中。2023年春夏明治座・博多座で水谷千重子座長公演を開催。 2024年は「水谷千重子の宴ジョインコンサート」 を6/22 福岡を皮切りに、東京、大阪、愛知で開催。