友近がなぜかハマってしまう少し上世代の文化と音楽〈岩崎宏美 / 決心〉
お笑い芸人の友近さんがドライブで聴きたい80年代の音楽を4曲紹介!友近さんによる2曲目は、1985年にリリースされた岩崎宏美36枚目のシングル「決心」。前回友近さんがセレクトした「気ままにREFLECTION」とは打って変わって大人のメロウな一曲。友近さんの音楽への愛情や好みを語っていただいています。 音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。
2. 岩崎宏美 / 決心
少し上の年代が好む曲が好き
しっとりとした曲はどちらかと言うと電車移動中に聴くことが多いのですが、岩崎宏美さんの曲は車のなかでもよく聴きます。「決心」という大好きな曲があるんですが、「パーティーを逃げ出して 渚へ走るセダン」というように歌い出しから車も登場しますしね。宏美さんのしなやかで伸びのある歌声が素敵ですし、これはドライブにピッタリだなと思います。
ジュリーこと沢田研二さんと鈴木雅之さんもよく車で聴いてました。「ガラス越しに消えた夏」とか「カサブランカ・ダンディ」はステージの出囃子(でばやし)にも使ってますし、すごく好きなので、おふたりの歌は今もよく聴きます。それから演歌と歌謡曲の間みたいなのが好きで、香西かおりさんとか、あとは小柳ルミ子さんの「乱」っていう曲がすごく好き。他にも町田義人さんの「戦士の休息」、原田真二さんの「キャンディ」、洋楽だったらABBA、カーペンターズ、フリオ・イグレシアスとか。実はこの辺の曲って自分よりも少し上の年代の人たちがよく聴いていたものばかり。不思議なことにドラマも映画も全部そう。少し上の年代のものを好きになるんですよね。
あと、堀内孝雄さんと桂銀淑さんのデュエット曲「都会の天使たち」なんかはあまりに好きすぎて、番組で知り合った堀内孝雄さんに頼んで、友近&堀内孝雄でジャズバージョンにしてCDを出させてもらって、自分で歌ったそのバージョンもドライブのときにめっちゃ聴きますよ(笑)。
今は身近に車がないので、東京に来てからはほとんど運転してないんですけど、旅行に行ったときとかはレンタカーでスマホをつないで音楽を聴いてます。どの曲がドライブに合うかなって試しながら流したりもよくするんですよ。前回紹介した「気ままにREFLECTION」と同じで、当時の雰囲気、80年代の能天気な感じを思い出す曲を選びがちですね(笑)。
思えば自分の車って持ったことがないんです。そこまで車に興味がないというか、車にお金を注ぎ込むっていう考えや余裕がなかったんですね。愛媛にいたときは実家の車を通勤に使っていましたが、最近はたまに帰ったときに借りようと思ってもなぜか使わせてくれないんですよ(笑)。「危ないから使わんといて」って。「レンタカー借りるのはべつにいいよ」とは言うので、ちょっとでもこすったり傷つけられたりするのが嫌なだけなんやなあと思いますが(笑)。
友近1曲目 友近がドライブで聴きたい「80年代らしい軽さ」が魅力的な曲〈杏里 / 気ままにREFLECTION〉
友近2曲目 友近がなぜかハマってしまう少し上世代の文化と音楽〈岩崎宏美 / 決心〉
友近3曲目 大学時代の友近がドライブデートで巡った地元・松山と、ハマショーの名曲たち〈浜田省吾 / MONEY〉
友近4曲目 友近がアメリカで経験したドライブデート。車中で踊った曲〈久保田利伸 / Dance If You Want It〉
友近
ともちか 1973年愛媛県出身。2000年デビュー。2002年にNHK上方漫才コンテストで優秀賞、2003年にNHK新人演芸大賞で大賞、2004年にABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を受賞。お笑い芸人として活動する一方、女優として舞台、テレビドラマ、映画などに多数出演。2019年、『嘘八百』で第28回日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015~16年)、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(2023〜24年)など話題作に出演。歌手「水谷千重子」や中高年プロアルバイター「西尾一男」としても活躍中。2023年春夏明治座・博多座で水谷千重子座長公演を開催。 2024年は「水谷千重子の宴ジョインコンサート」 を6/22 福岡を皮切りに、東京、大阪、愛知で開催。