【1977年6月24日】初代「チェイサー」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

打倒スカイラインを目標に登場した初代チェイサーは、トヨタが放った若者向け高級セダン

2ドアハードトップも用意。スポーティーと上質を両立させ、のちの“走りの系譜”の起点に

初代トヨタ・チェイサーは、マークIIとの兄弟車で“スポーティーさ”を担う新しいモデルとして誕生。直線的で精悍(せいかん)なデザイン、多彩なエンジン、若々しいキャラクターが特徴で、オイルショック後の時代に求められた省エネと個性の両立を実現した。

【1977年6月24日】
マスタング風でカッコいい、初代「チェイサー」発売!

初代チェイサー ハードトップ2000GSのリアビュー

ハードトップは、専用の格子状グリルを備えて躍動的なイメージを強調。ピラーレス構造による開放感のあるサイドビューが特徴で、セダンに比べてパーソナル感の強いモデルとして位置づけられた(写真は初代チェイサー ハードトップ2000GS)

トヨタ チェイサー2000SXL(セダン)の運転席まわり

運転席まわりは直線基調のインパネに視認性の高いメーター類を配置し、操作系を機能的に集約。シンプルでありながら豪華さが垣間見え、若いビジネスマン層に向けた「軽快で上質な室内空間」を実現した。写真はセダン2000SXL

トヨタの初代チェイサーは、3代目マークIIの兄弟車であり、スポーティー版として企画されたモデル。直線基調のシャープなスタイリングと精悍なフロントマスクは、当時のユーザーに若々しくアクティブな印象を与えた。

ボディーは4ドアセダンと2ドアハードトップの2種。搭載エンジンは1.8Lの3T‑U、2Lの18R‑U、さらに2L直列6気筒のM‑UおよびEFI仕様など多彩で、ユーザーの志向に合わせた幅広い選択肢を用意。なかでも直列6気筒は125PSのパワーと滑らかな回転フィールを備え、チェイサーのスポーティーでありながら上品というキャラクターを象徴する存在となった。

オイルショック後の省エネ志向が高まる一方で、走りの良さや個性を求める声も根強かった1970年代後半において、チェイサーは軽快で実用的な新しい中型車像を提示した。都会的な広告展開も相まって、若いビジネスマン層を中心に支持を獲得。後にクレスタが加わり三兄弟体制が整うと、チェイサーはその中で“走りの個性”を担う存在として位置づけがより明確になっていく。

初代チェイサーは、マークII系のラインアップに新たな個性を与え、後のツアラー系モデルへと続く走りの系譜の原点となった重要な一台である。

【E-MX41-DEMGE型 トヨタ・チェイサー ハードトップSG Touring】
●全長×全幅×全高:4530×1680×1415mm ●ホイールベース:2645mm ●車両重量:1170kg ●搭載エンジン:M-EU型(1988cc 水冷直列6気筒OHC)

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