約半世紀たっても色あせないピアッツァ! ジウジアーロが日本車に刻んだ“デザイン革命”
ウエッジシェイプと未来的インテリアが生んだ唯一無二の存在感。いま見ても新しい美学いすゞ・ピアッツァJR120/130は、ジウジアーロの造形を量産化した革新的スペシャルティーカー。日本初・世界初の機能が数多く採用され、未来的な内装や空力的スタイリングで国産車の価値観を変えた存在だった!
【1981年6月6日】
カーデザインに新風を吹き込む初代「ピアッツァ」発売!
ステアリング左右に主要操作系を集約し、航空機的な操作感を実現した日本初採用のサテライトスイッチ式コックピットが内装の特徴。さらにデジタルメーターやグラフィック表示を組み合わせ、当時としては異例の情報量と演出性を備えていた
世界初のメモリー式チルトステアリング、クイックアジャスト機構付き無段階調整式マルチコントロールシートなど、内装でも先進技術を満載。車名はイタリア語で「広場」を意味し、1980年代のクルマ社会を先導する広場となるようにと命名された
1981年6月に発売された初代ピアッツァ(JR120/130型)は、日本のスペシャルティーカー史において特異な輝きを放つ存在だ。
スタイリングはイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロが手がけ、ショーモデル「アッソ・ディ・フィオーリ」の造形をほぼそのまま量産化したことに業界が驚かされた。直線基調のウエッジシェイプ、フラッシュサーフェス化されたボディー、Cd値0.36という空力性能は、当時の国産車の中でも突出した先進性を示していた。
インテリアも革新的で、日本初のサテライトスイッチ式コックピットを採用。ステアリング周辺に主要スイッチを集約し、未来的なデジタルメーターと組み合わせることで、当時の若いユーザーに強烈な印象を与えた。こうした“デザイン主導”の設計思想は、従来の実用性重視の国産車とは一線を画し、日本のカーデザインの価値観に新風を吹き込んだ。
パワートレインは1.9L DOHCで、後に2.0Lターボを追加。さらにイルムシャー仕様や「ハンドリング・バイ・ロータス」など、足まわりの熟成を重ねることで走行性能を磨き上げる。初代ピアッツァは、デザインと走りの両面で国産車の枠を超えた、唯一無二のスペシャルティーカーだった。
【JR130型 いすゞ・ピアッツァXE(4AT)】
●全長×全幅×全高:4310 ×1655×1300mm ●ホイールベース:2440mm ●車両重量:1190kg ●搭載エンジン:G200型(1949cc 水冷直列4気筒DOHC)