初代シビックの何が革新だったのか? FF+600kgの軽さで世界を変えた1972年の衝撃
“軽く・広く・俊敏”。ホンダ四輪の礎となった革新コンパクトの実像とは?初代シビックは、ホンダが世界市場を視野に開発した革新的コンパクトカー。FFレイアウトと新開発1.2Lエンジンを採用し、軽量ボディーと広い室内空間を両立。俊敏な走りを実現し、ホンダ四輪の基盤を築いた。
【1972年7月12日】
目指すのは世界だ! 初代「シビック」発売!
初代シビックは、それまでのクルマの常識を打ち破るまったく新しいコンセプトに基づいて開発したFF2ボックス車。経済性・機能性・合理性の総合バランスに優れたベーシックカーとして、当時の小型車市場に新風を巻き起こした。写真のグレードはDX
1972年7月12日に発売された初代シビックは、ホンダが四輪事業の再構築をかけて送り出した新世代コンパクトカーである。公式リリースでは「俊敏なベーシックカーとして世界の街へスタートする」と掲げられ、世界市場を視野に入れた意欲作であった。
ボディーは全長3405mm、全幅1505mm、全高1325mmの台形フォルムで、当時としては先進的なFFレイアウトに横置きエンジンを組み合わせた2ボックスデザインを採用。フラットなフロアや広いガラスエリアなど、実用性と視界の良さを重視した設計が特徴となっていた。
搭載エンジンは新開発の1.2L直列4気筒OHCで、最高出力60PS・最大トルク9.5kgmを発揮。約600kgの軽い車体と組み合わせることで、軽快な走りと優れた燃費性能を両立した。
サスペンションは前後ともストラット式で、ステアリングは当時の小型車では珍しいラック&ピニオン式を採用。ブレーキは前輪ディスク・後輪ドラムとし、コンパクトカーとして高い操縦安定性と制動性能を備えていた。
初代シビックは発売直後から国内外で高い評価を獲得し、ホンダの四輪事業を支える基盤モデルへと成長。1973年にはマスキー法をクリアした1.5LのCVCC搭載車が追加され、世界的ヒットへつながった。
【SB1型 ホンダ シビックDX(2ドア)】
●全長×全幅×全高:3405×1505×1325mm ●ホイールベース:2200mm ●車両重量:615kg ●搭載エンジン:EB1型(1169cc 水冷直列4気筒OHC)