【1981年 7月 2日】若者があこがれた「セリカXX」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
トップグレードの2800GTは最高速度208km/hを記録。排ガス規制後の国産車として久々の200km/hオーバーを達成したハイパフォーマンスモデルだった
文=津島 孝

最高速208km/hの衝撃! 直6×FRで復活したセリカXXと“200km/h時代”の幕開け

リトラと直6が輝いた時代。スポーツ復権期に生まれた2代目セリカXXの真価とは?

2代目セリカXXはソアラに高級路線を譲り、スポーティー志向へと明確に方向転換したモデル。Cd値0.35の空力ボディーにハイパワーな直6を組み合わせ、FRスポーツとしての個性を確立した。電子装備も充実し、後のスープラへ続く系譜の重要な節目となる。

【1981年 7月 2日】
若者があこがれた「セリカXX」発売!

2代目セリカXXの前席内装

電子制御のデジタルメーターやナビコン(簡易ナビゲーション)など、当時としては先進的な装備を積極的に採用し、技術的な先進性もアピール。これらの装備は後のスープラやハイソカー文化へとつながる流れを生み出した

2代目セリカXXのリアビュー

ダウンフォースを発生させて、高速走行時の安定性を高めるヒップアップしたリアエンドも独特で好評だった。2代目セリカXXは、スポーツカー市場が再び活気を取り戻す1980年代の幕開けを象徴するモデルである(写真のグレードは2000G)

トヨタの2代目セリカXX(ダブルエックス/A60型)は、躍動感と先進装備を融合させた“1980年代国産スポーティーの象徴”といえるモデルだった。

初代がラグジュアリー志向のスペシャルティーカーとして位置づけられていたのに対し、2代目は1981年2月にデビューしたソアラが高級路線を担ったことで、よりスポーティーなキャラクターへと舵を切る。

外観は直線基調のシャープな造形とリトラクタブルヘッドライトを採用し、Cd値0.35の優れた空力性能を実現。搭載エンジンは当初、直列6気筒の1G-EU型(2L)と5M-GEU型(2.8L)の2本立てで、後者は最高出力170PSを発揮するDOHCユニットとしてシリーズの象徴的存在となる。1983年には5M-GEU型エンジンがパワーアップを図り、SOHCターボの投入やDOHC4バルブの1G-GEU型の追加など、高性能化を果たした。

トランスミッションは5速MTと4速ATを設定し、駆動方式はFR。サスペンションは前マクファーソンストラット、後セミトレーリングアームの4輪独立懸架を採用して、操縦安定性を高めた。

インテリアにはエレクトロニックディスプレイメーターや8ウェイスポーツシートなど、当時としては先進的な装備を積極的に導入。上級スペシャルティーとしての質感と、スポーツモデルとしての機能性を両立させた。

1980年代初頭は、石油危機と排ガス規制の時代を乗り越え、再び高性能車が求められ始めた時代。2代目セリカXXは、直6・FRスポーツとしての明確な個性を持ち、ソアラとともにトヨタのスペシャルティー戦略を支えた。スポーティー路線への転換と空力性能の追求は、後のスープラへと続く系譜の重要な転換点となったのである。

【MA61-BLMQF型 トヨタ・セリカXX 2800GT】
●全長×全幅×全高:4660×1685×1315mm ●ホイールベース:2615mm ●車両重量:1235kg ●搭載エンジン:5M-GEU型(2759cc 水冷直列6気筒DOHC)

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