【1986年6月19日】三菱「デリカ スターワゴン」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

ワンボックスなのに本格4WD! 三菱デリカ スターワゴンが“唯一無二”になった理由

“走るリビングルーム”を体現した快適装備と、アウトドアに強い4WDの融合

1986年に登場した三菱デリカ スターワゴンは、パジェロ譲りの本格4WDと高い居住性を両立させた“走れるワンボックス”。アウトドア志向が高まる1980年代後半のRVブームをけん引し、家族で山へ行ける新しい価値観を提示した歴史的モデルだ!

【1986年6月19日】
悪路を走るリビングルーム、三菱「デリカ スターワゴン」発売!

デリカ スターワゴンのリアビュー

スペース効率を重視しながら、やわらかなカーブ形状で構成された個性的な新フォルムは「ソフトキューブスタイル」と名付けられた。キャブオーバー型4WD車のリーダーカーとしての地位を決定付けるため、徹底したオフロード性能とオンロードでの快適性が追及された

リビングルームのような室内を実現したデリカ スターワゴン

「走るリビングルーム」をテーマに、キャビンにはパーソナル回転シート、マルチオーディオシステム、マルチエアコンシステムを装備。このクラス初のクリスタルライトルーフによって、明るく開放的な居住空間が演出できた

1986年6月19日、三菱自動車はデリカシリーズをフルモデルチェンジし、3代目となる「デリカ スターワゴン」を発売した。従来の商用車ベースのワンボックスという枠を超え、乗用ワゴンとしての快適性とアウトドア志向に応える走破性を大幅に強化した点が最大の特徴。

特に注目されたのが、パジェロ譲りの本格4WDシステムだ。副変速機付きパートタイム4WD、大径タイヤ、高い最低地上高により、悪路走破性は同時期のワンボックス車の中でも突出。搭載エンジンは2L・2.4Lガソリンに加え、人気の高かった2.5Lディーゼルターボ(4D56型)を設定。85PSながら太い低回転トルクを発揮し、重い車体を力強くけん引した。

また、三菱らしい個性的な装備も話題を呼んだ。ハイルーフに複数のガラスルーフを組み合わせた「クリスタルライトルーフ」は、世界初の電動サンシェードを備え、室内を明るく開放的に演出。ファミリー層からも高い支持を得た。

1980年代後半はレジャーブームが本格化し、RV市場が急成長した時代である。デリカ スターワゴンはその中心的存在として“走れるワンボックス”という新しい価値観を提示し、家族で山へ行き、キャンプ道具を満載して林道へ入るというライフスタイルを広く定着させた。結果として、ワンボックス車でありながらクロカン並みの走破性を持つ“唯一無二の存在”となり、後のスペースギアやD:5へ続くデリカ独自のジャンルを確立した。

【P25W型 三菱デリカ スターワゴン 2500ディーゼルターボ 4WDエクシード】
●全長×全幅×全高:4460×1695×1975mm ●ホイールベース:2240mm ●車両重量:1740kg ●搭載エンジン:4D56型(2476cc 水冷直列4気筒SOHCディーゼルターボ)

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