軽さは正義! 800kg×110PSの初代CR-Xが“走りのホンダ”を決定づけた瞬間
「バラードスポーツCR-X」が切り開いた“FFライトウエイトスポーツ”という新ジャンルホンダのバラードスポーツCR-Xは、軽くて扱いやすい2+2シーターとして人気を集めたスポーツモデル。空力を追求したショート&ワイドのデザイン、新開発エンジンによる軽快な走り、優れた燃費性能などが特徴で、走りを楽しむ若いドライバーを中心に高く評価された。
【1983年6月23日】
個性的な「ホンダ・バラードスポーツCR-X」発表!
機能的にレイアウトされたインパネや小径で太いグリップのステアリングホイールなど、FFライトウエイトスポーツにふさわしい装備を採用。さらに、世界初の電動アウタースライド・サンルーフや、量産乗用車として世界初となるルーフ・ラム圧ベンチレーションなど、先進的な装備もオプションで用意された
1983年6月23日に発表された「ホンダ・バラードスポーツCR‑X」は、“軽量・高効率・高性能”という新しいスポーツカー像を掲げて誕生した革新的な2+2シーターモデル。
全長わずか3.7mほどのショートボディーに2名が快適に移動できる割り切ったパッケージを採用し、空力を徹底追求したショート&ワイドのスタイルはCD×A値=0.56という優れた空気抵抗の低さを実現。軽量ボディー(800kg)と相まって、俊敏で軽快な走りを生み出した。
エンジンは1.3Lと1.5Lを設定。特に1.5iは電子制御燃料噴射(PGM‑FI)を採用し、110PSという当時の小型車としては突出した出力を発揮した。アクセル操作に対する反応は鋭く、ホンダらしい“気持ちよく回るエンジン”を存分に楽しめた。一方で1.3Lは優れた燃費を実現し、スポーツカーでありながら日常使いにも向く高効率性を備えていた。
足まわりは前ストラット、後トレーリングリンク式ビームを採用し、軽快なハンドリングと安定感を両立。ボディーには新素材の「H・P・ALLOY」を使用するなど、軽さと剛性を両立させる工夫が随所に盛り込まれている。2+2化によって荷室スペースもしっかり確保され、スポーツカーでありながら実用性も犠牲にしない点はCR‑Xならではだ。
1980年代前半は、軽くてよく走るスポーツモデルが求められた時代で、CR‑Xはその代表格となった。若いドライバーを中心に人気を集め、ワンメイクレースやジムカーナでも活躍。ホンダのスポーティーイメージを強く押し上げるとともに、“軽快FFスポーツ”の原点として今も高く評価されている。
【AF型 ホンダ・
バラードスポーツCR-X 1.5i(5MT)
】
●全長×全幅×全高:3675×1625×1290mm ●ホイールベース:2200mm ●車両重量:800kg ●搭載エンジン:EW型(1488cc CVCC水冷直列4気筒横置OHC)