トヨタ・カローラ(初代)の走行シーン
撮影=荒川正幸

トヨタ・カローラ(初代) フォトギャラリー #15

奈良市のまほろばミュージアムで特別にお借りしたトヨタ・カローラは、ステアリングの重さも感じさせず、ATもスムーズでおよそ60年前に登場した車とは思えないほどの運転しやすさが印象に残りました。ここでは、そんなカローラの魅力を写真で紹介します。

目次

豹(ひょう)の躍動感をイメージした、カローラのエクステリア

カローラのフロント部分

カローラとは、英語で「花の冠(花の中のもっとも美しい部分、花びらの集合体)」という意味の言葉に由来。アルファベットのCをかたどったエンブレムは、現行モデルにも受け継がれている
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カローラの側面

66年の発売時、ボディ形式は2ドアセダンのみだったが、翌67年には4ドアセダンが追加された
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カローラのテール部分

トランクリッドの右側には最上級グレードであることを示す「Deluxe」のマークが付く。左側の「Toyoglide」マークは、AT車であることの証し

カローラのタイヤホイール

タイヤのサイドウォールにはホワイトリボン調のカバーを付け、クラシカルな雰囲気を演出している。フロントサスペンションには、日本製の乗用車としては初となるマクファーソンストラット式を採用した

カローラのヘッドライト

ヘッドライトはクロームで縁取られ、当時のカタログには「まるで豹の目のような強く精悍な感じ」と記されている。このアングルでみると、精悍な印象が高まる

使いやすさと快適性を意識したインテリア

カローラのシフトノブ

ATのシフトまわり。P-R-N-D-Lの順にシフトポジションが並ぶのは、現代の車と変わらない
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カローラのリアシート

現代のコンパクトカーと比べるとレッグルームはそれほど広くない印象だが、前席にヘッドレストがないおかげで後席でも開放感がある
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カローラのグローブボックス

グローブボックスのカバー裏には、ドリンク類が載せられるようなトレイ状のデザインがなされていた

“プラス100ccの余裕”でライバルに対抗したエンジン

カローラのエンジン

K型エンジンは20°傾けて搭載される。エンジンの低重心化に寄与するだけでなく、吸気効率を高めることができるなどのメリットもある

カローラのトランク

幅1400mm、奥行640mmの広さを確保したトランク。バンパー上から開口部となり、重い荷物も載せやすい

東大寺大仏殿とカローラ

東大寺大仏殿脇の道路をカローラが通り過ぎる。落ち着いた雰囲気の奈良の風景に、60年代の車がなじむのが印象的だった

奈良の旧車の聖地「まほろばミュージアム」とは?

まほろばミュージアムの内観

まほろばミュージアムは、トヨタ車の初期モデルや名車を収蔵する博物館で、車両は奈良トヨタグループのエンジニアが復元・再生した車両が展示されている

まほろばミュージアムの展示車両

初代コロナやスポーツ800(左)、初代MR2(右)など幅広い年代のトヨタ車を展示。すべての車両にナンバーが付き、イベントなどでは動態保存車として公道を走る姿を見ることもできる

まほろばミュージアム館内の展示物

展示は車両だけに留まらない。昭和の家庭にあった家電や、元プロ野球選手でコーチも務めた久保康生氏のユニフォームも展示されている

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