走行中に異変! 信号待ちで声をかけられてパンクが原因と判明!!
クルマのトラブルがきっかけで生まれる、お客様とJAFロードサービス隊員との間の「ストーリー」。 JAF Mate Online編集部に寄せられたエピソードを毎月ご紹介しています。今月は、走行中に異変を感じ、信号待ちで声をかけられてパンクに気づいたケース。
信号待ちで「パンクしていますよ」と声をかけられ…
宮城県の佐藤さんは、午前中に仕事が終わった土曜の帰り道で、愛車がいつもより振動していることに気づいた。「もしやパンク?」と思っていたところ、信号待ちで後続車の青年に「右後輪がパンクしていますよ」と声をかけられた。教えてくれた親切な青年に感謝しつつ、最寄りのコインパーキングに駐車してJAFに救援を要請した。
- タイヤ側面が裂けていて、応急修理は不可能…
現場は電車の高架下にあるパーキングで、高さ制限があり、レッカー車が入ることができなかったため、少し離れた場所に安全を確保してレッカー車を止めました。救援の内容は「パンクしてしまい、できれば応急修理を希望」ということでしたが、タイヤを見てみると、側面が裂けていて応急修理はできない状態でした。
佐藤様はスペアタイヤを持っていないということでしたので、レッカー車に搭載してある貸し出し用タイヤが適合するかを確認しました。レッカー車からジャッキなどの機材を運び、パンクしたタイヤをいったん取り外して貸し出し用タイヤに交換しようとしましたが、残念ながらホイールサイズが適合しませんでした。
そこで、佐藤様とご相談をして、カー用品店までレッカー車で運ぶことにしました。外したタイヤをつけ直して、少し離れた場所に止めたレッカー車の近くまでクルマを移動させて、前後輪を持ち上げてけん引しました。佐藤様からカー用品店のご指定やご要望はなかったので、お調べして、現場から一番近くにある大型カー用品店まで運ぶと、ちょうどセール期間の最終日ということもあり、店内は大変混雑していました。ここまで来たものの、適合するタイヤの在庫がなかった場合は交換もできず身動きがとれない、ということになるので、店員さんに在庫を確認してもらい、JAF会員割引が受けられるかなども確認しました。幸い、適合するタイヤの在庫があり、交換作業も受け付け可能とのことでしたので、佐藤様のクルマを引き渡して作業完了としました。
パンクは釘などの異物が刺さった場合以外にも、縁石に乗り上げて擦ったりして、タイヤ側面などを傷つけてしまった場合にも発生します。擦った直後は問題がなくても、そのまま放っておくと大きな事故につながる原因になりかねないため、整備工場などで早めに点検を行ってください。(菊地洋隊員●宮城支部)
JAF RESCUE TRIVIA
パンクの種類は大きく分けて2つ
パンクは、ゆっくりと空気が抜けていくものと、一気に空気が抜けてしまうものがあります。ゆっくりと空気が抜けていくパンクは、タイヤの見た目だけでは判断しにくいこともありますが、運転中に真っすぐに走らない、ハンドルがとられる、異音や振動があるときには要注意です。安全な場所にクルマを止めてタイヤの確認をしてください。早めに気づいて対処をすれば修理が可能な場合もあります。一気に空気が抜けてしまうパンクは、穴が大きかったりタイヤが裂けてしまっていたりする可能性があり、その場合は修理が困難となります。
JAFのタイヤ貸し出しサービスを知っていますか?
現在、新車ではほとんどの車種がスペアタイヤを搭載していません。そのため、パンクして救援を要請した際に、応急修理ができない場合はタイヤ交換が不可欠で、タイヤショップなどまでの搬送が必要となり、お客様の予想以上に時間がかかってしまうこともあります。「こんなときにスペアタイヤがあれば……」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、JAFではタイヤの貸し出しサービスを行っています。お客様のクルマに合う貸し出しタイヤがあれば対応が可能です。受け付け時にお問い合わせください(タイヤ貸し出しサービスには条件がありますのでご注意ください)。