JAFロードサービスストーリー

一触即発! 高速道路のトンネル内でタイヤに異変!

2022.04.19

イラスト=花くまゆうさく

2022.04.19

イラスト=花くまゆうさく

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連休を利用して長野県へ旅行に行った三枝さん。帰り道の高速道路のトンネル内で追い越し車線を走行中に、突然「ガタン」という衝撃が。まもなく「ドタバタドタバタ」と大きな音を立て始めた。予期せぬ突然の出来事に、なにがなんだかわからなくなりつつも、なんとか左側に寄せて非常駐車帯へ停車。JAFへ救援を要請した。

4コマ漫画は埼玉県・三枝さんのエピソードを基に作成しました。

作=花くまゆうさく
4コマ漫画は埼玉県・三枝さんのエピソードを基に作成しました。

救援要請を受けたときは、別件の救援直後でレッカー車に乗っていましたが、車を積載して移動することを考え、車積載車に乗りかえて現場へ向かいました。到着してタイヤの状態を見てみると、路面と接触する部分のタイヤのゴム層部分が破損していましたが、ホイールは傷がついていない状態でした。タイヤの山は残っていたので、空気圧不足が原因と考えられ、異常な振動やバタバタと大きな音が出ていたのは、破れたタイヤのゴムが路面にぶつかっていたためでした。


珍しいタイプの車種でタイヤも特殊なものでしたので、積載して高速道路を降りるしかないかと考えていましたが、トランクにスペアタイヤがあって使えるかもしれないので、できれば自走して帰りたいというのが、三枝様の希望でした。スペアタイヤの状態を調べてみると、空気圧が多少不足してはいたものの亀裂などはありませんでしたので、空気圧を調整して安全であることを確認し、改めてご相談して、ご了承いただいたうえでスペアタイヤへの交換作業を行いました。


トンネル内のトラブル時は発炎筒を使用できない場合があり、三角停止表示板で後続車に緊急を知らせるのですが、持っていても組み立て方法がわからない方も多いようです。非常時のために試しておくと安心です。(堀内昌雄隊員○長野支部)

JAF RESCUE TRIVIA

バーストしたタイヤは危険! 素手では触らないで!

タイヤはゴムだけでなく多くの素材で構成されていて、金属のワイヤーも入っています。バーストすると、ワイヤーが引き裂かれた状態で露出してしまいます。針のように鋭利なので手に刺さることもあり、軍手や薄手の園芸用手袋などでは貫通するほどです。危険なので触らずに救援要請してください。

堀内昌雄隊員〇長野支部

トラブルを防ぐためにも、タイヤの空気圧は定期的に点検しましょう。
堀内昌雄隊員〇長野支部

タイヤのトラブルを防ぐために大切なことは?

運転中、タイヤがパンクしていることに気づかないまま走り続けると、バーストしてタイヤが引き裂かれてしまうことがあります。早期にパンクに気づくことができれば、その箇所を修理したりタイヤ交換で済みますが、バーストしてしまった場合、引き裂かれて剥がれたタイヤで車体が破損したり、ホイールが修復不可能な損傷を受けてしまい、修理代が高額になることも。


しかし、最も怖いのはコントロールを失い交通事故に発展することです。早期に気づくことも非常に大切ですが、乗車前にタイヤの状態を確認する習慣をつけ、トラブルを予防しましょう。


また、日常的な点検はもちろん、定期的にタイヤを点検・交換することも重要です。車の使用頻度にかかわらず空気は減っていきますし、タイヤのゴムには硬化やひび割れが発生します。空気が減った状態のタイヤで走行すると、バーストのリスクが高くなりますので、月に1回以上は空気圧の点検をしましょう。また、ゴムが硬化したタイヤはグリップ力も低下するため、安全に運転できるようプロの目で点検してもらいましょう。

●JAFはタイヤに関するさまざまな実験検証をおこなっています。詳しくは下記をご確認ください。
タイヤ(JAFユーザーテスト)

●JAFに救援要請したエピソードを大募集

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