中央線のあるなしで異なる生活道路の最高速度
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

中央線がない生活道路の最高速度は時速60km?

一般道路における最高速度について、初心者もベテランも、学科試験問題で学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは「一般道路における最高速度」です。中央線等の有無によって異なる生活道路での最高速度や、道路標識や路面標示がある道路、けん引している場合など、ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、「一般道路における最高速度」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 中央線等がない一般道路において、標識や標示で最高速度が指定されていない場合は、普通自動車の最高速度は時速60kmである。

正解 ✕

設問のような生活道路では、普通自動車の最高速度は時速30kmです。

問題2: 標識や標示で最高速度が指定されていない一般道路では、普通自動車は時速何kmで走行してもよい。

正解 ✕

中央線などがある場合は時速60km、ない場合は時速30kmを守らなければなりません。

問題3: 図の標示がある一般道路では、一般原動機付自転車の最高速度は時速40kmである。

最高速度を示す道路標識

正解 ✕

図の標示があっても、一般原動機付自転車は、法定速度である時速30kmを超える速度で運転してはいけません。

問題4: 一般道路で車両総重量2,000㎏以下の故障車を、その3倍以上の車両総重量の車でけん引するときの最高速度は時速40kmである。

正解 〇

設問のような条件で車をけん引するときの最高速度は時速40kmです。

問題5: 中央線等がない一般道路では、時速40kmの規制標示があっても、普通自動二輪車の最高速度は時速30kmである。

正解 ✕

設問の場合は規制標示に従い、普通自動二輪車の最高速度は時速40kmになります。

【3分チャレンジ!】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「一般道路における最高速度」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • ※Googleフォームが開きます

【長先生の解説コラム】道路によって異なる最高速度の違いを理解しよう

生活道路のイメージ

2026年9月1日より、生活道路における自動車の法定速度が時速60kmから時速30kmに引き下げられました。

この生活道路とは、一般道路の中でも主に地域住民の日常生活に利用される道幅の狭い道路が対象で、中央線や中央分離帯などがない道路のことを言います。

標識や標示で最高速度が指定されていない一般道路での法定速度は下表のとおりです。

一般道路の法定速度

区分 車の種類 法定速度
自動車 大型乗用自動車 時速60km(生活道路※2は時速30km)
大型貨物自動車
中型乗用自動車
中型貨物自動車
準中型自動車
普通自動車※1
大型特殊自動車
けん引自動車
大型自動二輪車
普通自動二輪車
小型特殊自動車 時速15km
原動機付自転車 一般原動機付自転車 時速30km

※1: 普通自動車…他のいずれにも該当しない自動車
※2: 生活道路…おもに地域住民に利用されているような道幅の狭い道路で、中央線や中央分離帯等がない一般道路

また、他の車をけん引する場合や故障車などをクレーンやロープなどでけん引する場合の法定速度は下表のとおりです。

他の車をけん引するときの法定速度

けん引の方法 法定速度
車両総重量2,000㎏以下の故障車などを、その3倍以上の車両総重量の車でけん引するとき 時速40km※1
上記以外の場合で、故障車などをけん引するとき 時速30km※1
総排気量125cc以下または定格出力1.00kW以下の普通自動二輪車や一般原動機付自転車で、他の車をけん引するとき 時速25km※1

※1: 標識などで最高速度が指定されている場合でも、それぞれの法定速度を超えて運転してはいけない

それでは、標識や標示で最高速度が指定されている道路なども、時速30kmに引き下げられるのでしょうか?

答えはNOです! 以下の一般道路における最高速度は引き続き時速60kmです。
1. 標識や標示で時速60kmの最高速度が規制されている道路
2. 標識や標示で中央線や車両通行帯が設けられている道路
3. 道路の構造上または柵やその他の工作物で自動車の通行が往復の方向別に分離されている道路
※自動車専用道路と、高速自動車国道の加速車線および減速車線を除く

交通の方法に関する教則では、一般道路での最高速度は次のように記載されています。

【安全な速度】
・自動車を運転する場合は、標識や標示によって示されている最高速度を超えて運転してはいけません。標識や標示で指定されていないときは、主として地域住民の日常生活に利用される生活道路のような、中央線などがない一般道路では時速30km、それ以外の一般道路では時速60kmを超えて運転してはいけません。

・一般原動機付自転車を運転する場合は、時速30kmを超えて運転してはいけません。標識や標示によって時速30km以下の最高速度が示されているときは、その最高速度を超えて運転してはいけません。

・決められた速度の範囲内であっても、道路や交通の状況、天候や視界などをよく考え、特に生活道路においては、歩行者が優先という意識を持って安全な速度で走りましょう。

今回の道交法改正では、標識や標示で示されていない場合の最高速度(法定速度)が引き下げられる対象になります。

標識や標示で示されている場合の最高速度(規制速度)は、引き続き今まで通りなので間違いがないように注意しましょう。

前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

2026年9月のオンライン試験の結果は、平均点78点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。

【正答率60%】道路に面した場所に出入りするため歩道や路側帯を横切る場合、車はその直前で徐行して、歩行者の通行を妨げないようにする。

正解 ✕

設問の場合は、徐行ではなく必ず一時停止をして、歩行者の通行を妨げないようにしなければなりません。

今回の出題を踏まえて挑戦!
「これって違反なの!? 道路交通法クイズ」

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
2026年3月には最新刊「これだけで合格! 普通免許 要点整理&問題集」(成美堂出版)を出版。
https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415241340

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