歩道を走る自転車と、とまどう歩行者のイラスト
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

自転車は歩行者の仲間? それともクルマの仲間?

自転車のルールとクルマ側の安全対策について、初心者もベテランも、学科試験問題で学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは「自転車のルールとクルマ側の安全対策」です。2026年4月から適用が始まった自転車の青切符や、クルマが自転車を追い越すときのルールなど、ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、「自転車のルールとクルマ側の安全対策」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 自転車は歩行者として扱われるので、原則として歩道を通行することができる。

正解 ✕

自転車は、車両の一種であり、原則として車道を通行することとされています。

問題2: 車とは、自動車、原動機付自転車、トロリーバスをいい、自転車や荷車などの軽車両は含まれない。

正解 ✕

車には、自動車、原動機付自転車、トロリーバスに加え、自転車や荷車などの軽車両も含まれます。

問題3: 図の標識がある通行帯は、自動車は原則として通行できないが普通自転車は通行できる。

普通自転車専用通行帯の標識

正解 〇

この標識は「普通自転車専用通行帯」を表します。自動車は、右左折や工事などでやむを得ない場合などを除き通行できません。特定小型原動機付自転車と、普通自転車を含む軽車両は、この通行帯を通行できます。

問題4: 追い越しのため自転車のそばを通るときは、自転車がふらつくようなことはないので、その間に安全な間隔をあけたり徐行する必要はない。

正解 ✕

自転車がふらつくことを予想して、その間に安全な間隔をあけるか徐行しなければなりません。

問題5: 交差点で前方の信号機が青色の灯火を示しているときは、自動車は右折できるが自転車はこの信号に従って右折できない。

正解 〇

自転車は、この信号に従って右折できません。自転車が交差点を右折するときは、二段階の方法で右折しなければなりません。自転車は、右折する地点まで直進し、その地点で右に向きを変えて待ち、交差する方向の信号が青色に変わってから進行します。

【3分チャレンジ!】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「自転車のルールとクルマ側の安全対策」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • Googleフォームが開きます

【長先生の解説コラム】自転車が守るべきルールと、クルマ側のルールを再確認しよう

今年4月1日より、自転車の交通違反に対してクルマと同様の青切符制度が設けられました。具体的には、16歳以上の自転車運転者が信号無視や一時不停止などの反則行為を行うと基本的には警察官から指導警告を受け、それでも従わない場合や悪質で危険と判断された場合には、自動車の運転者と同様に交通反則告知書(いわゆる青切符)が交付され、反則金を納付することになります。

我々クルマのドライバーも自転車に対しては、十分注意して運転しているとは思いますが、もう一度自転車の特性やルールを知ることによってお互いに安全意識を高める必要がありそうです。

ここでは、クルマのドライバー側が自転車の運転者に対して対策すべき内容をピックアップし、お互いが守るべき共通の心得をアップデートしてみましょう。

【信号の意味】
・信号機の信号に従って通行しなければなりません。
・信号機の信号は、前方の信号を見るようにしましょう。
・横の信号が赤であっても、前方の信号が青であるとは限りません。
・人の形の記号のある信号は、歩行者および遠隔操作型小型車と横断歩道を進行する特例特定小型原動機付自転車および普通自転車に対するものですが、その信号機に「歩行者・自転車専用」と表示されている場合は、特定小型原動機付自転車およびその他の自転車もその信号機の信号に従わなければなりません。

【交差点を通行するときの注意】
・車が右左折するときは、内輪差(曲がるとき後輪が前輪より内側を通ることによる前後輪の軌跡の差をいいます。)が生じます。
・特に大型車は内輪差が大きく、左後方が見えにくいので左側を通行している歩行者、特定小型原動機付自転車や自転車などを巻き込まないよう注意しましょう。

【特定小型原動機付自転車や自転車の保護】
・特定小型原動機付自転車や自転車は車両の一種であり、原則として車道を通行することとされています。特定小型原動機付自転車や自転車は、不安定であることが多く、運転者の身体を防護する機能がないという構造上の特性があるので、車道を通行する特定小型原動機付自転車や自転車の安全に十分配慮しましょう。
・追い越しのため特定小型原動機付自転車や自転車のそばを通るときは、それらのふらつきなどを予想し、特定小型原動機付自転車や自転車との間に安全な間隔を空けるか、徐行しなければなりません。
・追い抜きのため特定小型原動機付自転車や自転車の右側を通過する場合であって、その特定小型原動機付自転車や自転車との間に十分な間隔がないときは、それらとの間隔に応じた安全な速度で進行しなければなりません。

前を走っている自転車がふらついて車道の中ほどに出て来るイメージ

・道路に面した場所に出入りするため歩道や路側帯や自転車道を横切る場合には、その直前で一時停止をし、特定小型原動機付自転車や自転車がいないかを確かめるようにしましょう。
・交差点を通行するときは、交差する道路や交差点内を通行する特定小型原動機付自転車や自転車との衝突や、左側を通行している特定小型原動機付自転車や自転車の巻き込みなどに十分注意するとともに、それらの運転者が自動車の存在を認識しているかどうか確認しながら通行するようにしましょう。

交差点で左後方から来る自転車をミラーで確認するドライバー

【専用通行帯のある道路】
・標識や標示によって路線バスなどの専用通行帯が指定されている道路では、小型特殊自動車、一般・特定小型原動機付自転車、軽車両を除くほかの車は、その車両通行帯を通行してはいけません。
・標識や標示によって普通自転車の専用通行帯が指定されている道路では、特定小型原動機付自転車、軽車両を除くほかの車は、その車両通行帯を通行してはいけません。しかし、左折をするため道路の左端に寄る場合などや工事などでやむを得ない場合は別です。

【用語のまとめ】
・車(車両)…自動車、原動機付自転車、自転車や荷車などの軽車両、トロリーバスをいう。
・自転車…人の力で運転する二輪以上の車(低出力の電動機のついたハイブリッド自転車を含む)で、身体障害者用の車、小児用の車、歩行補助車など以外の車をいう。
※電動アシスト自転車のこと
・普通自転車…四輪以下の自転車で、側車や運転者座席以外の乗車装置(幼児用座席を除く)がなく、車長1.9m以下、車幅0.6m以下のものをいう。
・原動機付自転車…原動機を用いレールや架線によらないで運転する車で、軽車両、移動用小型車、身体障害者用の車、遠隔操作型小型車、歩行補助車など以外のものをいう。一般原動機付自転車と特定小型原動機付自転車がある。
・ペダル付き原動機付自転車…ペダルが備えられている自動車または一般原動機付自転車をいう。原動機を作動させずにペダルを用いて走行させる場合であっても、自動車または一般原動機付自転車の運転として扱われる。
※一部例外の車両あり

前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

2026年6月のオンライン試験の結果は、平均点96点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。

【正答率89%】雨に濡れた道路を走る場合や重い荷物を積んでいる場合は、制動距離が短くなる。

正解 ✕

雨に濡れた道路を走る場合や重い荷物を積んでいる場合などは、制動距離が長くなります。

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
2026年3月には最新刊「これだけで合格! 普通免許 要点整理&問題集」(成美堂出版)を出版。
https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415241340

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