雨の日に走っている車が、一時停止の場所できちんと止まれずに行き過ぎてしまうイラスト
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

雨の日にすり減ったタイヤで走行。濡れた路面でもきちんと停止できる?

雨の日の運転で注意すべきことについて、初心者もベテランも、学科試験問題で学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは「雨の日の運転」です。雨天時の運転は、晴天時に比べて思わぬ危険が潜んでいます。ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、「雨の日の運転」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 水たまりのあるところでは、泥や水をはねて他人に迷惑をかけることのないように注意して通行する。

正解 〇

ぬかるみや水たまりのあるところでは、泥や水をはねて人に迷惑をかけることのないように、徐行するなど注意して通行しなければなりません。

問題2: タイヤがすり減っている場合、雨で濡れた路面での停止距離は、乾燥した路面でタイヤの状態が良い場合に比べても同等の距離である。

正解 ✕

路面が雨に濡れてタイヤがすり減っている場合の停止距離は、乾燥した路面でタイヤの状態が良い場合に比べて2倍程度に延びることがあります。

問題3: 雨の降り始めの舗装道路は、乾燥した路面と比べてスリップしやすい。

正解 〇

雨の降り始めの舗装道路は、路面のほこりや泥、油などが浮いてきて、乾燥した路面と比べてスリップしやすいので気を付けましょう。

問題4: 雨の日はガラスの内側が曇ることがあるので、デフロスターを使ったり側面ガラスを開けるなどして曇りを防ぐとよい。

正解 〇

雨の日はガラスの内側が曇ることがあるので、デフロスターを使ったり側面ガラスを開けるなどして、曇りを防ぐようにしましょう。このほか、エアコンのスイッチを入れて湿度を下げるのも有効です。

問題5: 高速道路で路面が雨に濡れタイヤがすり減っている場合は、時速100kmでは約100mの車間距離をとる必要がある。

正解 ✕

タイヤが新しい場合は、時速100kmでは約100mの車間距離をとる必要があります。しかし路面が雨に濡れタイヤがすり減っている場合は、この2倍程度の車間距離(設問の場合は約200m)をとる必要があります。

【3分チャレンジ!】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「雨の日の運転」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • Googleフォームが開きます

【長先生の解説コラム】雨の日に運転するときの注意点をおさらいしよう

梅雨の時季は、路面が雨に濡れて滑りやすくなったり、歩行者が傘を差して車の接近に気づかないなど、晴天時と違った配慮が必要になります。また、フロントガラスに水滴がついたり曇ったりすれば、視界は悪くなり安全確保が難しい状況になります。そんな状況下で安全に運転するには、どのような注意が必要なのでしょうか。

今回は、雨天時に運転するときの注意点を「交通の方法に関する教則」から取り上げてみました。

【歩行者のそばを通るとき】
・歩行者のそばや店先などを通るときは、速度を落として、泥や水をはねないようにしなければなりません。
・ぬかるみや水たまりのあるところでは、泥や水をはねて他人に迷惑をかけることのないように徐行するなど注意して通らなければなりません。

【停止距離と車間距離】
・雨に濡れた道路を走る場合や重い荷物を積んでいる場合などは制動距離が長くなります。
・路面が雨に濡れ、タイヤがすり減っている場合の停止距離は、乾燥した路面でタイヤの状態が良い場合に比べて2倍程度に延びることがあります。
・天候、路面やタイヤの状態、荷物の重さなどを考えに入れ、前の車が急に止まっても、これに追突しないような安全な車間距離をとらなければなりません。
・雨の日は、晴れの日よりも速度を落とし、車間距離を十分とって慎重に運転しましょう。急発進、急ハンドル、急ブレーキなどは横転、横滑りなどの原因となり、特に危険です。

【視界と道路状態】

ワイパーの作動範囲と拭き残しの様子、死角から横断する歩行者のイラスト

・雨の日は視界が悪くなるうえ、窓ガラスが曇ったり、路面が滑りやすくなるなど悪条件が重なり、危険度が高くなります。
・ワイパーは、常に整備しておきましょう。雨の降り始めにワイパーを使って、油膜などで前面ガラスが見にくくなったときは、洗浄液できれいにしましょう。また、ガラスの内側が曇ることが多いので、デフロスターを使ったり、側面ガラスを開けるなどして、曇りを防ぎましょう。
・地盤が緩んでいることがあるので、山道などでは路肩に寄り過ぎないようにしましょう。
・雨の降り始めの舗装道路はスリップしやすいので気を付けましょう。また、工事現場の鉄板、路面電車のレールなども滑りやすいので危険です。
・深い水たまりを通ると、ブレーキドラムに水が入るため、ブレーキが利かなくなったり、利きが悪くなったりすることがあるので、避けて通りましょう。

【集中豪雨への対策】
・立体交差道路やガード下などのアンダーパスは、集中豪雨による冠水のおそれがあるので注意しましょう。
・走行中、道路冠水があるときは、進入することなく来た方向に引き返すことが大切です。
・車が水没したときに使用する緊急脱出用具(緊急脱出用ハンマーなど)を車に備えましょう。

【高速道路を走行するとき】
・車間距離を十分にとって走りましょう。路面が乾燥していて、タイヤが新しい場合は、時速100kmでは約100m、時速80kmでは約80mの車間距離をとる必要があります。また、路面が雨に濡れ、タイヤが減っている場合は、この2倍程度の車間距離をとる必要があります。
・雨や雪や霧など悪天候下での高速走行は特に危険です。雨の中を高速で走行するとタイヤが浮いてハンドルやブレーキが利かなくなることがあります。これを「ハイドロプレーニング現象」といいます。
・悪天候でインターチェンジが閉鎖され通行止めになることがありますので、常に交通情報を確認しましょう。

前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

2026年5月のオンライン試験の結果は、平均点85点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。

【正答率63%】高速道路から出るときは、あらかじめ本線車道で十分速度を落としてから減速車線に入る。

正解 ✕

本線車道で速度を落とすのは危険です。減速車線に入ってから十分速度を落としましょう。

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
2026年3月には最新刊「これだけで合格! 普通免許 要点整理&問題集」(成美堂出版)を出版。
https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415241340

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