学科試験予備校のキービジュアル、クルマで荷物を運んでいるイラスト
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

人が乗っていない座席なら、いくらでも荷物を積んで運転してもいい?

引っ越しなどクルマで荷物を運ぶ際のルールについて、初心者もベテランも、学科試験問題で学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは、「荷物を運搬する際のルール」について。人から大きな荷物を受け取るときや、自分で引っ越しをするときなど、クルマで荷物を運ぶ際のルールについて、あらためて確認しませんか? ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、「荷物を運搬する際のルール」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 自動車に荷物を載せるとき、運転者が手信号をすれば、外から方向指示器やブレーキ灯が見えなくてもよい。

正解 ✕

自動車に荷物を載せるときには、外から方向指示器、ナンバープレート、ブレーキ灯、尾灯などが見えにくくなったりするような載せ方をしてはいけません。

問題2: 普通免許では、車両総重量が4t未満のトラックを運転することができる。

正解 ✕

普通免許で運転できる車両総重量(車両と人と荷物を含めた重さ)は、4t未満ではなく3.5t未満です。

問題3: 運転の妨げにならなければ、座席に荷物を積んで運転してもよい。

正解 〇

運転の妨げにならなければ、座席に荷物を積んで運転することができます。

問題4: 普通自動車に荷物を積む場合、自動車の幅をはみ出して積んではならない。

正解 ✕

左右へのはみ出しがそれぞれ自動車の幅の10分の1以下(全体で自動車の幅×1.2以下)であれば、荷物をはみ出して積むことができます。

問題5: 道路に勝手に物を置いたり、周りの人の通行の妨害や迷惑になるようなことをしてはいけない。

正解 〇

道路に勝手に物を置いたり、周りの人の通行の妨害や迷惑になるようなことをしてはいけません。

【長先生の解説コラム】クルマで荷物を運ぶときのルールを再確認しよう

3月は年度の終わりであり、引っ越しのシーズンでもあります。転勤や進学などの理由により、マイカーに荷物を積んだり、レンタカーのトラックを借りて引っ越しをするケースもあるでしょう。

いざクルマで荷物を運ぶとき、気になるのはその大きさと積載量。トラックの大きさによっては、普通免許では運転できない場合もあります。荷物の大きさについては、2022年5月に積載基準が見直され、長さと幅に対する制限が緩和されました。

次のイラストは、一般的な公道で貨物自動車に荷物を積むときの制限を示しています。

クルマに荷物を積む際の積載制限を解説したイラスト

この図では、トラックを例にしていますが、他の自動車(軽自動車・2輪車を除く)であっても積載制限は同じです。

例外的なケースとして、高さ指定道路では高さ指定4.1m、制限外積載許可を受けた場合は同4.3mまで引き上げられます。

今回は、荷物を運ぶ際に重要なルールをまとめてみました。

【荷物を運ぶときのルール】
(1)道路に物を投げ捨てたり、勝手に物を置いたり、その他周りの人の通行の妨害や迷惑になるようなことをしてはいけません。

(2)道路上に商品などを陳列したり、土砂、材木など交通の妨げになる物を置いたりしてはいけません。

(3)運転者に、過積載(積載物の重量の制限を超えて物を積むこと)をして車を運転することを求めたり、過積載となるような物を売り渡したり、引き渡したりしてはいけません。

(4)座席でないところに人を乗せたり、荷台や座席でないところに荷物を積んだりしてはいけません。 また、定められた乗車定員(運転者を含みます)や積載の制限を超えて、人を乗車させたり、物を積んだりしてはいけません。

(5)(4)の場合であっても、荷物の見張りのため必要最小限度の人を乗せるときや出発地の警察署長の許可を受けたときは別です。

(6)自動車に人や荷物を載せるときには、運転の妨げになったり、自動車の安定が悪くなったり、外から方向指示器、ナンバープレート、ブレーキ灯、尾灯などが見えにくくなったりするような載せ方をしてはいけません。

(7)運転者は、人が転落したり、荷物が転落・飛散したりしないようにドアを確実に閉め、ロープやシートを使って荷物を確実に積まなければなりません。また、荷物が転落・飛散してしまったときは、速やかにその物を除去するなど必要な措置をとらなければなりません。その場合には後続車などに十分注意しましょう。

【免許区分と最大積載量】
(1)普通免許…車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満

(2)準中型免許…車両総重量3.5t以上7.5t未満、最大積載量2t以上4.5t未満

(3)中型免許…車両総重量7.5t以上11t未満、最大積載量4.5t以上6.5t未満

(4)大型免許…車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上

このようなルールを守って、安全に荷物を運ぶようにしましょう。

【3分チャレンジ!】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「荷物を運搬する際のルール」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • Googleフォームが開きます

前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

2026年2月のオンライン試験の結果は、平均点87点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。

歩行者がいる安全地帯のそばを通るときは、必ず一時停止しなければならない。(正答率79%)

正解 ✕

徐行して通行すれば、必ずしも一時停止する必要はありません。

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
2025年12月には最新刊「動画でまるわかり 運転免許更新 完全ガイド 認知機能検査・運転技能検査対応」(高橋書店)を出版。
https://www.takahashishoten.co.jp/book/16030.html

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