難しい場所でも失敗しないバックでの車庫入れ方法とは?
一回切り返すのが攻略のポイント! 正確に車庫入れできるテクニックを解説人気のショッピングモールやサービスエリア。後続車が続いているなかで、やっと見つけた駐車枠に「急いで車庫入れしないと!」と焦ってしまう方、ビギナーはもちろん、ベテランドライバーにも多いのではないでしょうか。
バックでの車庫入れは「一発で決めなければいけない」という固定観念があると、緊張感が高まったり、ハンドル操作のタイミングをわずかに誤って車体が右や左に寄り過ぎ、その失敗を修正するためのやり直しでかえって時間がかかってしまうことも。
車庫入れを「一発で決める」ことにこだわらず、「一回切り返す」ことを前提にすることで、驚くほど難易度が下がり、安心して正確に駐車することが可能に。今回はこの「一回切り返す車庫入れ方法」について、動画で丁寧に解説します。講師はドライビングインストラクターの菰田潔さん、生徒役は宮ノ下貴子さんです。
「一回切り返し」車庫入れのテクニックを動画でチェック
誰でもできる「切り返し」車庫入れは
「急ぐよりも、正確に」
それでは安心・正確なバックでの車庫入れについて、左側に駐車枠がある場合について説明します。駐車する位置を決めた後は、常に丁寧な
アリさんブレーキ
で車を操作し、前後左右を各ミラーやバックモニター、目視で適宜確認することを怠らないよう、気を付けましょう。
- 1.駐車したい場所を見つけたら、左に寄せてゆっくりと進み駐車スペースを目視で確認します。駐車枠の白線が、ドライバーの運転席を越えるタイミングでいったんストップ。
- 2.ハンドルを右に切り、ゆっくりと前進してクルマのお尻を駐車枠へ向けます。左ドアミラーを少し下向きにしておくと運転席から見えにくい左側の車との距離感をつかみやすくなります。クルマのお尻が駐車枠の方を向いたら停車。
- 3.シフトをRレンジに入れ、ハンドルを左に切ってからバックします。切り返しを前提とする今回は、左側に余裕があり、右側に寄った状態で大丈夫。左後輪が駐車枠に入ったあたりで停車します。
- 4.ここで切り返し。ハンドルを右に切って道幅いっぱいまで前進し、車体後部を駐車枠へできるだけ真っすぐに向けます。
- 5.再度、シフトをRレンジへ。バックモニターと目視で、クルマが左右の駐車枠の真ん中に来るよう微調整しつつバック。駐車枠に車体が真っすぐ収まったら車庫入れ完了です。
バックでの車庫入れの際に大切なのは、スピードよりも正確さ。慌てず、安全に駐車することが大切です。動画では、狭い道の場合や、失敗した際のリカバリーについても詳しく解説しています。バックでの車庫入れに苦手意識があるビギナーはもちろん、ベテランドライバーも、ぜひ練習してみてください。
- ※この企画で紹介しているのは、菰田潔さんの運転メソッドです。JAFの見解とは異なる場合があります。
車庫入れについての記事はこちら
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菰田 潔
こもだ・きよし モータージャーナリスト、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長、BOSCH認定CDRアナリスト、JAF交通安全・環境委員会委員など。ドライビングインストラクターとしても、理論的でわかりやすい教え方に定評がある。