モデル=宮ノ下貴子

疲れにくく、より安全に! ドライビングポジションの整え方を動画で解説

菰田 潔(モータージャーナリスト)

ベテランドライバーも必見! 運転のコツやポイントを動画でよりわかりやすく解説する運転レッスンがスタートします。 今回生徒にお迎えしたのは、運転には自信アリのモデル、宮ノ下貴子さん。普段からよく運転をしているとのことで、さっそうと車に乗り込みハンドルを握ったものの……講師の菰田さんは「その運転姿勢はいただけません」とキッパリ。動画内では、菰田さんが適切なドライビングポジションの取り方や運転姿勢について解説しています。ぜひ、順を追って実践してみてください。

動画で解説! ドライビングポジション

各部位の適切な位置を確認し
疲れにくい、安全な姿勢に

適切なドライビングポジションをとることは、疲れにくい、緊急時に迅速な対応ができる、追突されたときにダメージを軽減できる……など、多くのメリットにつながります。順を追って姿勢を整え、適切にシートベルトを装着しましょう。

〈チェックポイント1〉座り方
おしりの後ろに隙間が空いていないか

駅刹な位置に座りなおした様子

シートにぐっと深く腰をかけましょう。シートとおしりの間に隙間があると、急ブレーキをしっかり踏めない、腰痛の原因になる、などのデメリットが。

〈チェックポイント2〉シートの高さ
座面をなるべく高めに

正しい視覚情報をたくさん得るために、シートの高さ調整機能を使用し、快適な範囲で目線の位置を高くしましょう。

〈チェックポイント3〉シートの前後の位置
左足をフットレストに置いて踏ん張っても膝が曲がっている状態に

しっかりブレーキを踏むことができ、追突事故での足のけがを軽減できます。

〈チェックポイント4〉背もたれとハンドルの位置
右手で11時、左手で1時のハンドルの位置を持ってもひじが曲がっている状態に

適切な距離でハンドルを持つ様子

背もたれに背中を押し付けた状態で、片手ずつハンドルを持ってみましょう。ハンドルの上部、さらに右手で11時の位置、左手で1時の位置を持って、どちらもひじが少し曲がっている状態に背もたれとハンドルの位置を調整します。最初は窮屈に感じるかもしれませんが、ハンドルが体に近く両腕の曲がり方に余裕があると操作しやすくなり、体がシートに密着しているため長時間の運転でも疲れにくくなります。

〈チェックポイント5〉ヘッドレストの高さ
ヘッドレスト上端と頭のてっぺんをそろえる

ヘッドレストを適切に調整

「ヘッドレスト」のレストは「休息」ではなく、「レストレイント(restraint)」の略で、「拘束」の意味。追突された際、頚椎を守るために頭を支える安全装置と心得え、高さは必ず確認を。

ドライビングポジションが決まったら
ルームミラー、ドアミラーの調整をお忘れなく!

ルームミラーを適切に合わせた際の見え方

調節の際は、上下の枠を持って左右に少しずつ動かしながら見え方を整えましょう

ドアミラーを適切に合わせた見え方

隣の車線の車がどのくらいの位置を走行しているかを把握するため、路面が多く映るように調整を

適切なドライビングポジションが取れたら、ミラーを調整しましょう。ルームミラーは後続車が中央に見える位置、ドアミラーは自車が少し映り込み、地面が2/3ほど見える状態に調整を。動画では、ミラー調整についてもより詳しく説明しています。

  • この企画で紹介しているのは、菰田潔さんの運転メソッドです。JAFの見解とは異なる場合があります。

ドライビングポジションについての記事はこちら

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菰田 潔

こもだ・きよし モータージャーナリスト、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長、BOSCH認定CDRアナリスト、JAF交通安全・環境委員会委員など。ドライビングインストラクターとしても、理論的でわかりやすい教え方に定評がある。

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