華麗なハンドル操作をマスターする決定版! 「今、何回まわしたんだっけ?」を解消するテクニックを動画で解説
ハンドル・タイヤ・車の動きが把握できる「3つのアクション」ベテランドライバーも必見の運転レッスン、今回はハンドル操作の基本を一から解説します。駐車やバックなどで「今、ハンドルはどこまで切っているんだっけ?」「これでどれくらい車が曲がる状態?」といった不安がなくなるハンドル操作について、動画でわかりやすく説明。ハンドル、タイヤ、そして車の動きの関係をここでしっかりとマスターしましょう。講師はドライビングインストラクターの菰田潔さん、生徒役は宮ノ下貴子さんです。
詳しい動きがよく分かる! ハンドル操作を動画でチェック
ハンドルの持ち方の基本と
1、2、3、のアクションによる
車の動きを覚えましょう
ホームポジション(最初の手の位置)は「9時3時」
ハンドルの持ち方は9時3時(9時15分)が基本です。かつて、自動車教習所などで「ハンドルの持ち方は10時10分(10時2時)」と教わった方も多かったようですが、その持ち方ではエアバッグ展開時に腕をけがする恐れがあります。車の進化とともに運転操作も変わります。
アクション1.大きな交差点を右折するとき
大きな交差点を曲がるときのハンドル操作は、9時の左手を5時まで回す、ワン・アクション。手のひらでリムを前に押すようにして切ると、12時付近で親指がリム(輪)の外側に出るので、大きく切りやすくなります。最初は両手で切り始めますが、右手は5時まで来たらハンドルから離し、アクション2に備えます。
アクション2.小さな交差点を右折するとき
アクション1の状態から、右手で11時の位置を持ち、3時の位置まで引くように回し、左手を基本のハンドル位置に戻します。これでハンドルが1回転しました。
アクション3.駐車、Uターンなど、小回りをきかせるとき
アクション2の状態から、左手でハンドルがロックするまで回します。車種によりアクション2でロックする場合や、アクション3を超えて“アクション4”まで回るものも。ご自身の車のハンドルがどの段階でロックするか、確認しておきましょう。
もうバックも駐車も困らない!
3つのアクションの練習を
3つのアクションをマスターし左右とも正確に素早く行うことができるようになると、「どちらにどれくらいハンドルを切っているか」「タイヤが真っすぐな状態か」を正しく把握できるようになり、駐車やバックなど細かいハンドル操作が必要な場合にも「今、何回ハンドルを回した?」「タイヤはどういう状態?」といった疑問や不安を持つことがなくなります。Pレンジの状態でブレーキペダルを踏まずに、左右とも素早く「1、2、3」の操作ができるよう練習してみることをおすすめします。
- ※この企画で紹介しているのは、菰田潔さんの運転メソッドです。JAFの見解とは異なる場合があります。
ハンドル操作についての記事はこちら
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菰田 潔
こもだ・きよし モータージャーナリスト、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長、BOSCH認定CDRアナリスト、JAF交通安全・環境委員会委員など。ドライビングインストラクターとしても、理論的でわかりやすい教え方に定評がある。