コツはこれだけ! 駐車枠に真っすぐ停める「イケてる駐車」のポイントはこちら!
ドアパンチ被害に遭わない「真っすぐ駐車」について解説モータージャーナリスト菰田潔さんが提唱する「スムースドライビング」について、動画でお伝えする運転レッスン。今回は駐車枠に真っすぐに駐車するコツについて解説します。以前公開した運転レッスン「『スーパーの駐車場でいつも焦って失敗します…』そんな悩みは“究極の車庫入れ”で解決!」で車庫入れについて学んだ土屋さん、自信満々で駐車テクニックを披露しましたが……駐車枠内に車体は収まっているものの、真っすぐとは言えない状態で、講師の菰田さんからは「60点」とやや辛口の評価を受けてしまいました。今回は、駐車枠内にきれいに車体が収まった「真っすぐ駐車」のコツについて、学んでいきましょう。
「真っすぐ駐車」のコツを動画で解説
「斜め駐車で何が悪いの?」
ドアパンチに接触リスク、デメリットたくさん!
大型スーパーやサービスエリアなど、多くの車が行き交う場所で急いで駐車し、車が斜めになってしまっても「駐車枠内に収まっているし、ちょっとドアが開けづらいけど、まあいいか!」と思った経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか? 駐車枠内に車体が収まっていれば、車体が斜めでも問題ないと考える方が多いようですが「乗り降りしにくい」、「ドアを開くときに隣の車にぶつける、いわゆる『ドアパンチ』をしやすくなる·されやすくなる」、「隣の車に接触されやすくなる」、「車を出すときに時間がかかり、周囲に迷惑をかける」など、さまざまなデメリットやリスクが考えられます。枠に対して真っすぐに停まった「イケてる」駐車を目指しましょう!
斜め駐車はドアパンチのリスクが激増!
真っすぐ駐車の決め手は
右・左・後ろの平行チェック!
駐車枠の中央に車を収める「真っすぐ駐車」のコツについて説明します。まず、空いている駐車枠を見つけたら、目視で周囲の安全確認をします。隣の車が枠からはみ出していないか、駐車スペースに障害物がないか、車輪止めはあるのか……などを事前にチェック。そして、左右のドアミラーの角度を調整し、駐車枠の白線がよく見えるようにしておきましょう。
リアタイヤの横の白線が見える状態がベスト。
ハンドルを切って車の後部を駐車枠に向け、リアウインドーを確認しつつバックで駐車枠に進入します。このときは「アリさんブレーキ」でスピードを調整しましょう。車をゆっくり動かせば、焦り防止にもなります。右のドアミラーから見える白線が車体と平行になっているか、左右のドアミラーから見える白線と車体の距離が同じか確認することで、車体が真っすぐになっているか、偏りがないかがわかります。また、後ろの白線や縁石に対して斜めになっていないかどうかはバックモニターで確認を。車体の左右と後ろが、白線や縁石に対して平行になっているかを確認しつつ、丁寧に駐車することが、真っすぐ駐車のポイントです。
バックモニターで後ろの白線と平行かも確認を。
「真っすぐ駐車」ができていない方の中には、切り返しをしない「一発駐車」にこだわり、また駐車した後の状態まで気を使わないという方がいます。一度でうまく入らない場合には無理をせずに切り返す丁寧な駐車を心がけ、駐車後には車がどのような状態になっているかの確認を忘れずに。運転操作の振り返りや見直しも、駐車の上達やスムースドライビングには大切です。みなさんもぜひ、やってみてください。
- ※この企画で紹介しているのは、菰田潔さんの運転メソッドです。JAFの見解とは異なる場合があります。
JAFでは、交通安全とエコドライブの普及・啓発のためにさまざまな講習会を行っています。また、ウェブを活用した交通安全トレーニングや調査・実験データなど情報を提供しています。ぜひご覧ください。
菰田 潔
こもだ・きよし モータージャーナリスト、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長、BOSCH認定CDRアナリスト、JAF交通安全・環境委員会委員など。ドライビングインストラクターとしても、理論的でわかりやすい教え方に定評がある。