撮影=柴田直行(一部編集部)/モデル=土屋怜果

「狭い駐車場や縦列駐車が苦手です…」動画でコツをじっくり解説!

苦手な方の多い、難度高めな車庫入れを徹底解説!
菰田 潔(モータージャーナリスト)

「スムースドライビング」について、動画でお伝えする運転レッスン。今回は狭い駐車場と縦列駐車について、大切なポイントを学んでいきましょう。講師はモータージャーナリストの菰田潔さん、生徒は土屋怜果さんです。

狭い駐車場と縦列駐車、
高難度の「2大車庫入れ」も
コツをつかめば安心!

前回の運転レッスン「スーパーの駐車場でいつも焦って失敗します…」そんな悩みは“究極の車庫入れ”で解決!」はご覧いただけましたか? 今回はさらに難易度の高い駐車場への車庫入れについてがテーマです。通路が狭いショッピングモールなどの駐車場での車庫入れや縦列駐車など、左右や前後に止まっている車がある場合、「ぶつけてしまうのでは……」という緊張感も段違いですよね。そういう場合も、ちょっとしたポイントを押さえることで格段にスムーズな車庫入れができるようになります。ぜひ動画で確認してみてください。

動画で、さらにわかりやすくポイントを解説!

切り返しは「早め」「多め」が
狭い駐車場の攻略ポイント

通路が狭い駐車場での車庫入れを成功させるポイントは、「最初の切り返しをスタートする位置」、そして「切り返しの回数」です。具体的なコツは動画で紹介していますので、こちらでは基本的な方法について説明します。駐車操作はすべて前後左右に注意を払い、アリさんブレーキ「車がギクシャクするんです…」。スムースに操作できない原因を知ろう!」で行いましょう。

曲がり始めのタイミング

車の前方が壁に近づいた様子

最初の切り返しのタイミング

通路が狭く、通常の車庫入れのように大きく車の頭を右側に振れないような状況の場合は、最初の切り返しを始めるときの左後輪の位置が、最終的に車が駐車枠に収まる位置を左右します。切り返しのスタートが遅れると、左後輪が右側に寄りすぎて車両全体が右寄りになり、リカバリーが困難に。右に寄りすぎてしまった場合は、切り返しを始める前の段階からやり直したほうが最終的に正しい位置に駐車することができます。後輪が駐車枠の奥に行く前に切り返しをスタートし、細かい切り返しを繰り返すことが、正確な位置への車庫入れに繋がります。

コツをつかめば一発成功?
縦列駐車の必勝法

道路上にある時間制限駐車区間(パーキング・メーター等)への駐車などで役に立つ縦列駐車ですが、前後の車両に注意を払いつつ、バックしながら限られたスペースに車を入れ、さらにしっかりと路肩に幅寄せする……。難所が多く、ビギナーは躊躇(ちゅうちょ)してしまうのではないでしょうか。こちらも、ポイントをしっかり押さえればグッと難易度が下がります! 車通りの多い道路などで縦列駐車をする際は、状況に応じてハザードランプを点灯し、後続車等に注意して行いましょう。

最初の停車位置

右後輪が駐車枠に乗った状態

路肩と平行になった状態

ハンドルを切るタイミングとポイントをしっかり把握しておくことが、縦列駐車の必勝法。動画ではほかにも、ハンドルを切るタイミングを誤った場合などのリカバリー方法についても詳しく説明しています。ぜひ動画での詳しい解説をもとに、実践してみてください。

JAFでは、交通安全とエコドライブの普及・啓発のためにさまざまな講習会を行っています。また、ウェブを活用した交通安全トレーニングや調査・実験データなど情報を提供しています。ぜひご覧ください。

菰田 潔

こもだ・きよし モータージャーナリスト、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長、BOSCH認定CDRアナリスト、JAF交通安全・環境委員会委員など。ドライビングインストラクターとしても、理論的でわかりやすい教え方に定評がある。

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