中山秀征が35年以上所有する初愛車 背伸びして購入したシボレー・カマロ「あのクルマが自分のスタート」
愛車ライフのゴールは「いつかカウンタックに乗る」テレビの第一線で活躍し続け、近年は地元・群馬県の魅力を発信する番組やイベントにも引っ張りだこのタレント・中山秀征さん。そんな中山さんのカーライフは、20代前半で無理をして買った「アメ車」から始まりました。一時期はアメ車を3台所有し、結婚後は家族のためにメルセデス・ベンツへ。ライフステージとともに変化してきた愛車遍歴と、35年以上も手放さずに所有し続けている初めての愛車への熱い思い、そしてクルマという特別な空間が教えてくれた家族との絆とは……。
初愛車は背伸びして購入したカマロ
35年以上たった現在も「特別な愛着があって手放せない」
――最近は群馬県の魅力を伝える番組やイベントへのご出演も多いですね。
そうですね。群馬県の話は視聴率が取れるみたいで、テレビ東京さんなどは毎週のように特集を組んでくださっています。最近は私や(群馬県出身の)井森美幸ちゃんがいなくても、他県のタレントさんが群馬の魅力を伝えてくれることも多くてありがたいですね。おかげさまで群馬は移住希望地ランキングでも2年連続で1位になりました。アートに特化した街づくりで若い人を呼び込んだり、頑張っているんです。夏が40℃を超えたりしてとことん暑いのだけを除けば、すごくいいところですよ。
――群馬へはどれくらいの頻度でお出かけされますか。
今、群馬でラジオの生放送やロケの仕事が多くて、イベントなども含めると多い時は月に5回くらい帰っています。実家には兄夫婦が暮らしているので、お盆やお正月はもちろん、仕事のついでに立ち寄ることもありますね。関越自動車道に乗って赤城山が見えてくると「帰ってきたな」と思いますし、景色もいいんですよ。途中から畑が多くなってきて、行けば行くほど山に囲まれていくあの感じが好きですね。私が小学生の頃に関越道が開通したのですが、開通前に地元の人たちが特別に高速道路の上を歩かせてもらえるイベントがありました。「飛行機の滑走路みたいに広いな」と感動した子供の頃の思い出があって、今自分がそこを運転して帰るたびにエモーショナルな気持ちになります。
――クルマ好きの原点は、群馬という環境が大きいのでしょうか?
それは大きいですね。群馬は近所へ買い物に行くのにもクルマを使う完全なクルマ社会です。おそらくクルマの所有率は全国的にもトップレベルで、基本的に1人1台。みんなで1台を使うというより、実家にも父が乗るクラウン、兄が乗る軽自動車、そして荷物を運ぶトラックなど、常に3台くらいのクルマがありましたし、妻の実家にも3台ありましたね。
――ご自身で初めて購入されたクルマは何でしたか?
20歳で免許を取って、22、3歳のときに初めて買ったのが「シボレー・カマロ IROC-Z」(オープンカー)です。アメ車から始まりました。
――初めてカマロを買ったときのエピソードを教えてください。
デビューして5年ほどたった頃で、アメ車のオープンカーへの憧れはありましたが現実的には少し高くて、当時は約170万円だった手頃な価格の「ユーノス・ロードスター」やコンパクトなアルファロメオと迷っていました。しかし両方試乗してみると、アメ車特有の無駄な大きさとエンジンのパワーに魅了されてしまって。ちょうど展示車が1台あったカマロに心ひかれていたとき、当時のマネージャーに「お前タレントだろ。俺たちが買えないクルマを買ってくれ」、「これが払えるタレントにならなきゃダメだ」とハッパをかけられました。「俺は謙虚な田舎の人なんだ!」と抵抗しつつも、何の保証もありませんでしたが、「これが似合う男になろう」と自分を鼓舞するために約500万円のローンを組みました。あのクルマが自分のスタートであり、共に階段を上がっていく目標でしたね。
――そのカマロは、購入から35年以上たった現在も所有されているそうですね。
いまだにあるんですよ。ただ、部品がなくなってきたり、走り出すと止まってしまう症状があって、最近もJAFのお世話になったほどで、もしかしたら直るかもしれないと修理工場に長く入院させて動態保存しています。時代が変わってガソリン代が高騰し、他に所有しているベンツのほうが快適だとわかっていても、やはり最初の一台には特別な愛着があって手放せないんです。運転免許を取った長男や三男も、彼らが小さかった頃にオープンにして遊びに行った思い出のクルマを運転できることにワクワクしてくれているので、思い出のバトンを渡せたようなうれしさもあります。なんとか動態保存を続けたいですね。
子供たちの送り迎えの車内が家族の時間
「根性論を教えたりしたのもいい思い出」
――その後、25歳でキャデラック、28歳でダッジ・ラムバンと、アメ車を3台所有していた時期もあったそうですね。
カマロの支払いが終わった頃、「次はキャデラックが似合う男になる」と目標を立てて、運転手付きで乗る「フリートウッド」を買いました。当時の“ザ・芸能界”というイメージを体現するクルマでしたね。さらに『静かなるドン』などドラマのロケが多くなり、ロケバスの中がギュウギュウで着替えやメイクがしづらかったため、ダッジバンも購入しました。中をフルフラットのベッドにしたり、大きなテレビやテーブルを付けたり自由に改造して、ロケ先でのメイク部屋として重宝しました。ただ、都内だと大きすぎて邪魔になり、駐車場にも困ったので最初に手放してしまいました。バカバカしいことを一生懸命やっていた20代~30代前半でしたね。
――クルマ以外にバイクに乗ることはなかったのですか?
兄がナナハン(ホンダCB750)に乗っていて憧れはありましたが、高校生の頃からこの仕事をしていて自動二輪免許を取る暇がなく、結局取らないままきました。昔は『いただきます』(バラエティ番組『ライオンのいただきます』)などの新宿アルタでの生放送に毎日原付バイクで通っていて、アルタの裏側に駐輪させてもらっていましたね。
――30歳でご結婚され、お子さんが誕生してから、クルマ選びはどう変わりましたか?
4人の息子が生まれたので、チャイルドシートを付けたり家族全員で乗る必要が出てきて、メルセデス・ベンツにシフトしました。最初は6人乗りの「Rクラス(R500)」に乗り、そこから「GLクラス(GL550)」へと乗り継ぎました。
――ご家族でのドライブ旅行はどこへ行かれましたか?
子供たちが少年野球をやっていたのでまとまった休みは取りにくかったですが、行けるときは箱根や軽井沢へよくクルマで行き、温泉に入ったりしましたね。
――息子さんたちの少年野球の思い出も、クルマに詰まっているそうですね。
4人全員が少年野球をやっていたので、10年以上はずっとRクラスやGLクラスの後ろに、泥だらけのバットやボール、ビール瓶のケースに入れた道具などを満載して走っていました。クルマの中で『巨人の星』のDVDを見せて、「厳しい中でも耐えろ」と根性論を教えたりしたのもいい思い出です。今の子たちはアニメの『メジャー』の時代ですが、原点にはこの『巨人の星』があるんだよと見せたら、子供たちも面白がってハマっていましたね。
旧車ならではのトラブルも多数経験
「アメ車に乗るならJAFは必須です」
――現在の愛車は何ですか?
現在はメルセデス・ベンツの「Gクラス(G450d ゲレンデヴァワーゲン)」のディーゼルモデル(白のメタリック)です。AMGラインの仕様ですね。乗り心地や足回りの良さはもちろん、ドアの密閉性が高くて万が一の水害時にも半分くらい水に浸かっても大丈夫という安全性が魅力です。ただ、思い切り閉めないと閉まらないため、家族で降りる時に「ガーン! ガーン!」と激しい音がして、周りから「車の中で揉めてたのか?」と思われるのは面白いですね(笑)。
――Gクラスは人気で都内でもよく見かけますね。
そうなんですよ。以前乗っていたGクラスのとき、うちの近所に同じ色で、なんとナンバーまでまったく同じゲレンデが停まっていたんです。お互いに「俺のクルマだ!」という感じで、気まずくて(笑)。まあ、迷惑はお互いさまなんですが、私がナンバーを変えました。今のGクラスは群馬でのラジオやロケの仕事が多くて頻繁に往復しているので、4年間で9万㎞以上走っています。カマロは35年で同じ9万㎞だから、すごい走っています。ハイブリッドにもなっていて走り出しも静かですし、経済的にもディーゼルは助かっています。
――アメ車時代には、JAFに何度も助けられたそうですね?
JAFは「元は取った」「マストアイテム」と言えるほど何度もお世話になりました。冬の雨の日に窓が開いたまま閉まらなくなってエンジンが止まったり、バッテリー上がりは日常茶飯事でした。昔のクルマは内鍵をしてしまっても、ピーピーと警告音が鳴らないのでインロック(鍵の閉じ込み)もよくやってしまい、JAFの方に細い棒を使う技を駆使して秒で開けてもらったこともありましたね。アメ車に乗るならJAFは必須です。
――中山さんにとって、クルマとはどのような空間ですか?
自分にとっての「相方」であり、なくてはならない存在です。「このクルマに乗っているときに妻と出会ったな」、「この仕事が決まったな」という記憶と結びついていますし、家族のいろいろな思い出を乗せてくれる場所です。面と向かっては言えないことでも、運転中の「背中越し」だからこそ素直に話せるんです。少年野球で試合に出られず悔しがる息子の「ちくしょう」という声が聞こえてきて、私が「だったら練習するしかねえな」と背中越しに声をかけたり。素直になれる特別な空間ですね。
――最後に、いつか乗ってみたい憧れのクルマを教えてください。
小学生の頃のスーパーカーブームからの憧れである「ランボルギーニ・カウンタック」です。当時、デパートの屋上でスーパーカーショーがあって、カウンタックやフェラーリが来て子供たちが熱狂して写真を撮った思い出があります。イオタ、ミウラ、ディノ、マツダ・コスモスポーツ、トヨタ2000GTなど当時の名車は今でも超憧れで、ランボルギーニのショールームの前を通ると、ガラス越しに少年のように眺めて写真を撮ってしまいます。マニュアル車の運転の難しさや車内の狭さなどの懸念はありますが、「いつかカウンタックに乗る」というのが今でも私の人生のゴールだと思っています。
中山秀征さんがドライブで聴きたい5曲
- 佐野元春「アンジェリーナ」…朝、仕事に向かうときに気分を上げる最高の曲です。
- 矢沢永吉「止まらないHa~Ha」…こちらも仕事に向かうときにテンションを上げ、ワクワクするために聴いていました。基本的には勢いがある曲が好きなんです。
- 竹内まりや「駅」…ひと仕事を終えた後の帰り道に聴きたい曲です。
- ROSÉ&ブルーノ・マーズ「APT.(アパツ)」…息子たちの影響で最近の曲も聴くのですが、勢いがあって好きです。少し前の曲ではありますが、自分の中では最新の曲のように聴いています。
- 稲葉浩志「タッチ」…WBCがきっかけでハマり、今一番よく聴いている曲です。稲葉さんバージョンは最高で、しばらく耳から離れないくらいですね。
(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)
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中山秀征
なかやま・ひでゆき 1967年7月31日生まれ、群馬県藤岡市出身。B型。1985年にお笑いコンビ「ABブラザーズ」を結成し、フジテレビ『ライオンのいただきます』でデビュー。その後、俳優として『東京ラブストーリー』『静かなるドン』などのドラマに出演。1990年代以降はタレント・司会者として頭角を現し、『DAISUKI!』『TVおじゃマンボウ』『THE夜もヒッパレ』『ウチくる!?』など数多くの人気番組でMCを務める。現在は『シューイチ』『昭和歌謡パレード』をはじめ、テレビ・ラジオで幅広く活躍中。2008年より井森美幸とともに「ぐんま大使」に就任し、地元の魅力発信にも尽力している。プライベートでは1998年に元宝塚歌劇団の白城あやかさんと結婚し、4人の息子の父親。近年は書道活動にも力を入れ、2026年5月2日~6日には長崎県美術館にて作品展を開催する。
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