レシピ

今年も鍋の季節、到来! 大好評「今年のおすすめ鍋」BEST3

川津幸子さんの「これ、作ってみて!」
川津幸子
2022.11.27

撮影=岡本真直/スタイリング=綾部恵美子/料理・文=川津幸子

2022.11.27

撮影=岡本真直/スタイリング=綾部恵美子/料理・文=川津幸子

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今年も、スーパーなどの店頭に、「鍋料理」コーナーが開設される季節になりました。JAF Mate Onlineも遅れをとらないよう、JAF Mate本誌では11月の恒例となった、おすすめの鍋メニューをご紹介します。「いつもと違った鍋に挑戦してみたい」と思っている人も多いはず。たとえば、九州にお住まいの方が、北海道名物の石狩鍋を作ってみるのはいかがですか。「こんなおいしさがあったなんて!」と、思いがけない味に出会うチャンスです。材料の取り合わせにルールはなし。レシピをヒントに、進取の精神で、鍋料理のレパートリーを増やしましょう!

スンドゥブチゲ

食卓のスンドゥブチゲ

スンドゥブは、「純豆腐」と書く韓国のおぼろ豆腐。これを使った鍋が、今やいたるところで人気です。いろいろな作り方がありますが、わが家流は、主役の豆腐に加え、手近な豚肉、あさり、白菜キムチが準主役。特別な韓国材料は必要ないので、みなさんにすすめています。肉、貝、キムチとそれぞれの材料からいいだしが出るおかげで、味つけもしょうゆで決まるのがいいところ。あっさりとしていながら、うまみ豊かな煮汁になります。あとは、お好みしだい。濃厚にしたいときは、コチュジャンや、韓国赤唐辛子、みそなどを加えてみてください。

石狩鍋

食卓の石狩鍋

ご存じ、北海道自慢の鍋料理。地元の人に作り方を聞くと、「味つけは、みそで」とか、「いやいや、酒粕がおいしいよ」など、いろいろなアドバイスが返ってきて、石狩鍋がいかに愛されているかがわかります。これは、函館の居酒屋のおかみさんに習ったもので、にんにくをコロン、コロンと丸ごと入れるのがポイント。にんにくが鮭特有のくせを上手に消してくれて、さらに煮上がったときはほくほくという、うれしいおまけつきです。みそは、お手持ちのものでかまいません。個人的には、白みそで作ってもおいしいと思うと言ったら、北海道の人は驚くかな?

白菜と豚肉の重ね鍋

食卓の白菜と豚肉の重ね鍋

わが家に来た人に教えると、「絶対うちでやってみます」と言われるのが、これ。鍋に、豚肉と白菜を少しずつ段々に重ねたら、あとは酒をかけて蒸し煮するだけ。10分もすれば、豚肉のうまみのしみた柔らかな白菜鍋の完成です。その昔、「塩を忘れたら、焦げついた」という失敗談の報告もあったので、以来、「白菜の水分を引き出すために、塩を忘れないでね」と念を押すようにしています。鍋のしたくが簡単なので、たれは、手作りのポン酢じょうゆに挑戦してみませんか。材料を混ぜるだけ。これまた簡単です。

川津幸子

かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。

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