撮影=岡本真直/スタイリング=綾部恵美子/料理・文=川津幸子

白菜と豚肉の重ね鍋

川津幸子さんの「これ、作ってみて!」
川津幸子

わが家に来た人に教えると、「絶対うちでやってみます」と言われるのが、これ。鍋に、豚肉と白菜を少しずつ段々に重ねたら、あとは酒をかけて蒸し煮するだけ。10分もすれば、豚肉のうまみのしみた柔らかな白菜鍋の完成です。その昔、「塩を忘れたら、焦げついた」という失敗談の報告もあったので、以来、「白菜の水分を引き出すために、塩を忘れないでね」と念を押すようにしています。鍋のしたくが簡単なので、たれは、手作りのポン酢じょうゆに挑戦してみませんか。材料を混ぜるだけ。これまた簡単です。

材料(4人分)

作り方

白菜の芯の部分をそぎ切りにする様子

厚い白菜の芯を食べやすくする切り方です。包丁を斜めにして、一口大のそぎ切りにしておくと、早く火が通って、柔らかくいただけます。鍋料理全般に応用できるコツです。

白菜、豚肉、塩を鍋中で重ねていく様子

白菜、豚肉、塩を鍋中で重ねていく様子

鍋に、白菜、豚肉、白菜と段々に重ねていく途中で、分量の塩を少しずつふるのをお忘れなく! これで、白菜の水分が引き出されて、焦げつくのを防げます。

川津幸子

かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。

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