おでんをさらにおいしく! 選抜ちょいがけだれ5選
文=白鳥紀久子

おでんをさらにおいしく! 選抜ちょいかけ調味料5選

いつものおでんにご当地のひとあじをプラスする、厳選5品をご紹介

「マフラー」に「カステラ」、「赤棒」に「すじ鉾」……たくさんのご当地タネがあるおでんですが、おでんを食べるときにつけたり、かけたりするとさらにおいしくなるご当地調味料、つけだれもご紹介。ご当地おでん種に負けない、個性豊かな面々が勢ぞろいしました。

目次

おでんの種は「マフラー」「すじ鉾」「かに面」「カステラ」など、地域ならではの個性が溢れる逸品も。「ご当地おでん種15選」はこちら!

※2025年1月現在の情報です。内容は変更になる可能性があります。

おでんにひとあじプラス! ご当地ちょいかけ調味料5選

青森県/しょうがの風味が食欲をそそる「かねさ 本場青森しょうがみそ」

本場青森しょうがみそ

マルコメ「かねさ 本場青森しょうがみそ」 100g(20g×5袋) 203円(参考価格)
マルコメウェブサイト  

青森では、おでんをすりおろしたしょうが入りの味噌だれで食べるのが一般的。もともと味噌文化が根付いていた青森ならでは食べ方なんです。

明治8(1875)年創業の老舗みそメーカー・かねさの「本場青森しょうがみそ」は、国産しょうがの香りにこだわって作った万能調味料。うま味調味料は使わず、煮切り本みりんを使用して、旨みと甘みを引き出しています。

  • 「青森市のおでんは、しょうが味噌をつけて食べます。しょうがで体が温まります」(青森県・50代)

長野県/お客さんのリクエストから生まれた「信州飯田のねぎだれ」

「信州飯田のねぎだれ」

稲垣来三郎匠「信州飯田のねぎだれ」 200g 490円
稲垣来三郎匠ウェブサイト  

長野県飯田地方ではおでんにねぎだれ、が定番です。70年ほど前にあるおでん店で、ねぎ好きのお客さんのリクエストから広まり、家でも真似する人が続出。次第に地域に広がっていったとか。

創業117年の味噌と漬物の蔵元である稲垣来三郎匠では、15年ほど前からねぎだれを商品化。醤油ベースで濃いめの味付けですが、おでんにかけるとちょうどよい味に。湯豆腐や茄子の素揚げにかけてもおいしいですよ。

静岡県/魚粉と磯の香りのダシ粉でおでんがさらにおいしく! 「しぞーかおでん粉」

天神屋「しぞーかおでん粉」

天神屋「しぞーかおでん粉」 30g 400円
天神屋ウェブサイト

真っ黒な醤油ベースの出汁と牛すじで煮込む静岡おでん。味は見た目ほど濃くなくて、食べるときに魚粉と青のりのダシ粉をたっぷりかけるのがお約束。昔は駄菓子屋でも売られていて、おやつ代わりに食べられていたんだとか。

静岡おでんの老舗・天神屋の「しぞ~かおでん粉」は、いわしの煮干し、さばなどの節の粉末にあおさのりを混ぜたもので、食べる直前にふりかけることで風味と味わいが一層引き立ちます。

  • 「静岡おでん、だしこを振りかける、たねは黒はんぺん」(静岡県・70代)

愛知県/いつもの味が名古屋風に早変わり「つけてみそかけてみそ」

ナカモ「つけてみそかけてみそ」

ナカモ「つけてみそかけてみそ」 400g 387円
ナカモウェブサイト

愛知県のおでんと言えば、八丁味噌ベースの甘い汁で煮込まれた味噌おでん。定番の具はこんにゃく、豆腐、大根、たまご、牛すじ、角麩など。味噌で煮込むのではなく、後から味噌をつける田楽タイプもあります。

ナカモの「つけてみそかけてみそ」は、じっくり寝かせたコクのある豆みそをベースに甘く仕上げた味噌だれです。これさえあればいつものおでんが味噌田楽おでんに早変わり! おでんだけでなく、とんかつにのせれば味噌カツに。手軽に愛知の味が家庭で楽しめます。

富山県/おでんのトッピングに欠かせない「白とろろ」

室屋「白とろろ(昆布ソムリエのおにぎりのこんぶでございます)」

室屋「白とろろ(昆布ソムリエのおにぎりのこんぶでございます)」 17g 291円
室屋ウェブサイト

富山県は一世帯当たりの昆布消費金額が日本一! だから、おでんを食べるときもとろろ昆布が欠かせません。とろろ昆布は昆布を重ねてその側面を削ったもの。細く糸状に削れていて、おでん出汁に溶け出し、深い旨みを醸し出します。

創業90余年の室屋は富山県の昆布加工品会社。ジッパー付きの使い切りサイズの「昆布ソムリエ」シリーズが人気で、おでんには昆布と醸造酢のみで作られた「白とろろ」がおすすめです。

ちょいかけ調味料とベストマッチ! こだわりご当地大根大集合

JAF会員アンケートの「一番好きなおでん種は?」の質問で、堂々一位に輝いたのは、やっぱり大根! 中には、おでんに適したご当地大根の情報も盛りだくさんでした。どれも加熱することで甘みが増し、とろけるようにやわらかくなる大根ばかりで、ちょいかけ調味料との相性もバツグンです。

北海道/雪の下大根
青森県/夏の守(なつのかみ)
栃木県/塩原大根
千葉県/姉崎大根
東京/大蔵大根
神奈川県/三浦大根
山梨県/浅尾大根
石川県/源助大根
京都府/聖護院大根
和歌山県/布引大根
岡山県/蒜山(ひるぜん)大根
鹿児島県/桜島大根

いつものご家庭おでんが違う一面を見せてくれるちょいかけ調味料5選、いかがでしたか? まだまだ寒い季節が続きますので、ご当地の味の「ちょいかけ」で旅気分を味わいつつ、温かい食卓を楽しんでくださいね。

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