山梨のご当地スーパーでお土産対決! 「いちやまマート」で絶品&コスパ最強土産18選を発掘!
ご当地スーパーお土産対決! 2人の旅好きが各3,000円予算で勝負クルマ旅を思い出深いモノにしてくれる「ご当地スーパー巡り」。地元で絶大な支持を得ているローカルスーパーに立ち寄れば、観光地ではなかなか出会えない地元感たっぷりのお土産や、地元民御用達のローカルフードが見つかります。今回は、山梨県の名物スーパー「いちやまマート」が舞台。あの人気ドラマ『ホットスポット』の聖地として知られるスーパーで、旅好きライターとスタッフが各自3,000円の予算でお土産探しで勝負。地元ならではの名品からレアな逸品まで全18品を実食レビュー付きで紹介します!
定番土産はもう飽きた!? ご当地スーパーで“レア土産”を発掘しよう!
ローカルスーパーなら、観光地では出会えないお土産が見つかる!(画像提供:いちやまマート)
定番土産は誰もが喜んでくれる“アンパイ”だけど、毎度同じでは「またいつものね……」と思われかねません。
地元密着型で住民の信頼度が高いご当地スーパーは、地域に根ざしたB級グルメや伝統調味料などちょっぴり珍しいモノが見つかる可能性大。店員さんに教えてもらった使い方など、プチ情報を添えて渡せば「ひと手間かけて探してくれたんだ!」と感激もひとしおでしょう。
ライター・大森&助っ人・横山によるお土産探し“予算3,000円・時間無制限の一本勝負”は、地元で絶大な支持を得ているご当地スーパーを舞台に、1人3,000円(税込み)の予算内で土産物を購入し、自慢しあうガチ勝負。友人・家族へのお土産、自分へのご褒美など何でもOKで、ピンときたものを見つけてきました。
あの人気ドラマにも登場! 富士山の麓・いちやまマートは山梨土産の宝庫
いちやまマート城山店からは富士山の姿も!
第3回となるご当地スーパーお土産探し対決の舞台は、美しい富士山を間近に望む「いちやまマート城山(じょうやま)店」。
フルーツ王国である山梨に13店舗、お隣の長野にも2店舗を構えるいちやまマートは、80年前に創業した菓子・果実店がルーツ。
いちやまマートのPB「美味安心」シリーズの一部(画像提供:いちやまマート)
健康とおいしさを両立するプライベートブランド(PB)「美味安心」、そして製造に必要な最小限の添加物しかを使わない、素材そのままのおいしさを生かした「ビミ・ドゥーエ」など全国にファンがいる人気シリーズを擁しています。
ドラマに登場した煮カツ丼(画像提供:いちやまマート)
ちなみに2025年春の人気ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)内で「350円であのボリュームはなかなかない」と称された「煮カツ丼」が販売されているのもこちらの店舗。
現在は食だけでなく松山油脂とコラボした山梨限定「富士北麓シリーズ」の石鹸やリップバームも登場していて、お土産探しに最高の舞台となっているんです。
ご当地スーパー好き2人が本気対決! 山梨土産3,000円バトル
左がライター大森、右が助っ人スタッフの横山。ともにご当地スーパー好き
写真左/大森プロフィール
…ライター。長年アウトドア仕事が多く、仕事で地方を訪れても自炊。そのためご当地スーパーを訪れると調味料、総菜、インスタント食品コーナーを巡るのがルーティン。
写真右/横山プロフィール
…ご当地スーパー巡りにハマる大森の知人。特に好きなのはPB商品。パッケージ買いも多い。ご当地モノが多い調味料、ワンカップの地酒やつまみなど、つい自分用土産を買いがち。
山梨らしさ全開! 大森が選んだ味もコスパも◎の山梨のお土産9選
富士五湖周辺でキャンプをするときに立ち寄っているのが、いちやまマート。初いちやまは15年ほど前、内陸部のスーパーなのに驚くほど寿司がおいしいという噂を聞いて、物珍しさから立ち寄ったのがきっかけです。
【大森チョイスの山梨お土産】
1.JA全農やまなし ももジュース ノももン 149円
2.井出酒類販売 甲斐の開運 蔵元あま酒 350円
3.せんだい 学校給食の八ヶ岳納豆 259円
4.美味安心 秘伝蔵 469円
5.いちやまマート 濃厚チーズブールフランス 370円
6.ソイワールド 大豆まるまるドリンク 329円
7.美味安心 甘酒 159円
8.金城 くずゼリー白桃味 199円
9.美味安心 ほうとう 439円
計2,723円+税=2,940円
※1~9に記載した商品価格は2025年5月購入時の本体価格となります。また、季節や時期、店舗により、取り扱いがない場合があります。
夏バテ防止セット。左から美味安心の甘酒、金城・くずゼリー白桃味、ももジュース・ノももン
梅雨シーズン突入なので、飲む点滴と言われて夏バテ防止を期待できる甘酒と、生産量日本一を誇る桃を使ったゼリー&桃ジュースを友人へのお土産に選択。
「濃縮タイプの甘酒はさっぱりしているけれどしっかり甘いし、粒感があってちょっと小腹が減ったときにぴったり。凍らせて牛乳で割ると、ほどよい甘さとキリッとした冷たさで蒸し暑さが吹き飛びます。令和の米騒動真っただ中ですが、国産米を使っているのもポイント」(大森)
個包装でばらまき向きの、くずゼリー白桃味
くずゼリーはゼラチンや寒天とは違った、くずのもっちりした食感がくせになります。食欲のないときでもこれならするんと食べられそう。
「常時冷凍庫に袋タイプのゼリーを保管していて、お裾分けするときの保冷材代わりに渡しています。小さいので保冷材としての実力は極小だけど、おいしいしかわいいから喜んでもらえそう」(大森)
山梨県産桃果汁100%の桃ジュース・ノももン
缶入り桃ジュースというと、とろんとしたアレを思い浮かべますが、「ノももン」は甘さ控えめでサラっとした喉ごし。かといって薄いわけではなく、後味さわやか。フレッシュな桃にかぶりついたときのみずみずしさが口いっぱいに広がります。
桃顔のサルが描かれた缶もかわいくてお土産向き。
車中泊旅のお供にピッタリな3品をセレクト。左から学校給食の八ヶ岳納豆、濃厚チーズブールフランス、大豆まるまるドリンク
「学校給食の八ヶ岳納豆」はパッケージに描かれた山並みがお土産向きだし“学校給食の”というコピーがインパクト大。肝心の納豆は国産大粒大豆を使っていて、大豆のうま味が濃い!」(大森)
大きめの粒で食べ応えあり
タレ付きですが、タレをかけなくてもペロリと食べられました。塩とオリーブオイルをかけておつまみにしても◎。
酒のつまみにもなる濃厚チーズブールフランス
店内ベーカリーで焼き上げたチーズブールフランスは、きれいに開いたクープ(十字の切れ目)にクリーミーなチーズ、トップにも濃厚な角切りチーズをたっぷり載せて焼き上げています。
「焼き網型のトースターなどで軽くリベイクすればチーズの風味アップ。そのまま食べても、酒のつまみにもいい感じ」(大森)
数種類のチーズを使っていてコクがある
チーズたっぷりで満腹度高し。ただ、カロリーも高めなので自制心は不可欠です。
ちなみにいちやまマートのベーカリーには、グルテンフリーのコーナーもあるので、気になる方はチェックしてみて。
大森イチオシの品、大豆まるまるドリンク
3品の中で一番感激したのが、山梨県産大豆を使用した「大豆まるまるドリンク」です。
「よく台湾の定番朝ごはん、シェントウジャンを作っているので、この日も大豆まるまるドリンクで作ろうと思っていたのですが、これは飲む豆腐。トロンと濃厚で絹のような舌触り。リッチで、手を加えるのがもったいない。
でも朝ごはん……と思い、あえて酢を使わず固めないシェントウジャン風スープに。味付けも塩のみで十分……というか、スープにせず全量ドリンクとして飲むのが正解です」(大森)
自宅で山梨の味を再現するために購入。左から蔵元あま酒、美味安心のほうとう、味噌・秘伝蔵
「蔵元あま酒」は「甲斐の開運」で知られる河口湖町の井出醸造店が作った甘酒です。麹仕立てではなく酒粕で作られているので粒なし。日本酒っぽい風味が際立ちます。
「冷たくしてもいいけれど、数種の酒粕をブレンドしているそうで温めると複雑な香りが立ちます。試しに以前購入した甲斐の開運(日本酒)で割ると、にごり酒みたいになってこれもまたよし」(大森)
レンジで加熱するだけでほうとうが完成
“うどん県”出身で麺好きの大森は各地の麺料理に目がありません。
山梨といえばやっぱりほうとう。美味安心ブランドのほうとう(チルド麺)とだし入りのほうとう味噌を手にしましたが、その脇に具入りのパックを発見。
「カボチャやニンジン、ダイコン、油揚げ入りで、カボチャの硬い皮に泣かされることなくレンジで温めるだけでほうとうが完成する優れもの。もっちりした麺は、だしが溶け込んだ甘めの汁がしみしみ。レンジではなく湯煎でもいいので、キャンプや車中泊の食にもピッタリ」(大森)
ご当地調味料のなかでも個性が出やすいのが味噌
こちらは国産大豆と国産こしひかり米を使い、低温で5か月熟成させた天然醸造の味噌。とがった感じはなくまるい塩味で、旬の野菜をたっぷり使った味噌汁、生野菜につけるなどマルチに活躍しそう。
あとで知ったのですが、美味安心シリーズの第一号商品でもあるそうです。
酒とつまみ中心! 横山が選んだ自分用の山梨のお土産9選
山梨方面へキャンプに行っていた時期に、数回利用経験あり。当時はご当地土産のチェックをしていなかったのですが、テレビドラマ『ホットスポット』で久しぶりにいちやまマートの姿を見かけ、懐かしさ&うれしさ爆発。
【横山チョイスの山梨土産】
1.美味安心 ブルーベリージャム 529円
2.富士北麓蒸留所 ハイボール 399円
3.寶CRAFT 山梨のももクラフトチューハイ 260円
4.ビミ・ドゥーエ ラムレーズンかりんとう 199円
5.テンヨ武田 ビミサン 299円
6.ソイワールド 大豆まるまる おっとうふ 299円
7.丸新製麺 吉田のうどんつゆ 179円
8.美味安心 吉田のうどん 179円
9.松岡製菓 手造りソフト紅梅 319円
計2,662円+税=2,887円
※1~9に記載した商品価格は2025年5月購入時の本体価格となります。また、季節や時期、店舗により、取り扱いがない場合があります。
旅先ですぐ味見できる酒とつまみ。左から山梨のももクラフトチューハイ、富士北麓蒸留所のハイボール、おっとうふ
横山的マスト土産のお酒&つまみ。
旅先で見つけた300mLほどの酒は宿泊先のホテルやキャンプ場で飲み切るのにちょうどよく、気に入れば翌日買い直して友人へのお土産にできるのですから。
車中泊旅の晩酌にぴったり
パケ買いしたというハイボールは、山梨の老舗酒蔵・井出醸造店が作った主原料が米(清酒酵母)のハイボール。
「すっきりとスモーキーな味わい。キャップがスクリュー式なので、炭酸をキープできるのもうれしい」(横山)
山梨県産の桃果汁や桃スピリッツなどで仕込まれた「山梨のももクラフトチューハイ」は、その名の通り地域限定商品。
山梨を感じさせるデザインがお土産にぴったり
「甘いお酒なのかなと思っていましたが、かなりすっきりとした味わい。山梨県産桃混濁果汁と桃のスピリッツ、そして樽貯蔵熟成焼酎と白ワインを合わせてあるとのことで、なるほどと納得。ゴクゴク飲んでしまうけれど、アルコール分7%なので要注意。このチューハイもハイボールも、富士山入りのデザインがご当地土産感があっていいですよね」(横山)
そのままがおいしいおっとうふ
冷や奴にした豆腐は山梨県産大豆を使用。おからを出さない製法で作った、という説明に惹かれて購入したと言います。
「絹と木綿の中間くらいの食感でもったりとした舌触りが特徴。何もつけないor塩で十分おいしい。これ、リピート確定!」(横山)
コーヒータイムのお供になりそうなお土産2点。ラムレーズンかりんとう、手造りソフト紅梅
派手さはありませんが、どちらも上品な甘さ。日持ちするので友人へのお土産にも都合がいいんです。
手が止まらなくなるラムレーズンかりんとう
ラム+レーズン+かりんとうという美味ワードが並ぶ、ハズレることは絶対ないお菓子。三度釜製法で生地を揚げていて、決して脂っこくはありません。
「以前も購入したのですが、ラム酒漬けのレーズンがまぶしてあって軽く、サクサクポリポリ。シナモンが利いていてハイボールにも合いました。小袋4つ入りでばらまき土産にもいいですね」(横山)
どこか懐かしい味わいのソフト紅梅
山梨伝統の紅梅焼き(梅花型の煎餅)をフワッと仕上げた「ソフト紅梅」。スポンジケーキほどではないけれどふんわり、表面はしっかりしています。
「初めて見ました。昭和を感じる素朴な味ですが、平成生まれの子供にも好評でした」(横山)
食べ応えがあるので朝食、ハイキングのお供にもいいかも。
自宅土産セット。左から吉田のうどん、吉田のうどんつゆ、ブルーベリージャム、ビミサン
横山の自宅土産は富士山の湧水を用いた吉田うどん(生麺)とつゆ、そして自宅に常備しているつゆがなくなりそうだったので、武田信玄の父の末裔が創業したテンヨ武田の濃縮5倍つゆ「ビミサン」も購入しています。
ツルっとしつつもっちりな食感が楽しい吉田のうどん
「ほうとうと迷ったけれど、吉田うどんは2人前で179円とコスパ最強。満足です。ビミサンは甲信エリア出身の人たちにすすめられ、購入したことがあります。いろんな料理に使えて万能だし、なによりラベルがいい! 切り絵作家・滝平二郎さん(絵本『モチモチの木』でおなじみ)のイラスト採用ということで、ある意味パケ買いですかね」(横山)
横山的定番土産の一つ、ご当地ジャム
山梨っぽいブドウや桃ではなく、あえてブルーベリーを選んだのは「店頭ポップの“ブルーベリー粒量比べ”に惹かれたから。美味安心のブルーベリージャムは、2位の85粒を大きく引き離した324粒で、果肉たっぷりフルーティ。甘さ控えめです。ヨーグルトやチーズにもよく合いました」(横山)
予算3,000円の山梨お土産勝負、勝者は…
老舗酒蔵が手がけた新感覚ハイボール
購入したモノを自慢しあった2人の感想は……
「横山さんが購入した富士北麓ハイボールは、以前、見学に行った老舗酒蔵のもの。こちらでは2020年よりウイスキー作りに挑戦していてウイスキー作りに関しては発展途上。ご当地の味であり、発展中の味を楽しめるのは今だけ。酒好きにはめちゃうれしいお土産ではないでしょうか。あと、ジャムは使い切れないイメージでしたが、このブルーベリージャムは自然な甘味で肉料理のソースとしても使えそう。買えばよかった」(大森)
パッケージも名前も印象的な学校給食の八ヶ岳納豆
「大森さんチョイスは山梨らしさ全開。とくにほうとうと、くずゼリーにやられました。ほうとうはレンチンで山梨名物が手軽に食べられるという一品。さすがの美味安心ブランドです。くずゼリーは山梨県産の白桃果汁使用でシンプルにおいしいし、くずの食感が好み。また、前回納豆パッケージのことを語っていたのに、学校給食の八ヶ岳納豆を購入しなかった自分を責めたい」(横山)
というわけで今回の勝負はドロー。
いちやまマートで山梨土産探しなら、城山店、赤坂店、上野原店へ
山梨土産で人気の富士山アルフォート(画像提供:いちやまマート)
山梨でキャンプや車中泊をするなら、一度はいちやまマートで買い出しをしていることでしょう。なかでもいちやまマート城山店は生鮮食品だけじゃなく、山梨産の加工食品など山梨土産も充実していました。
いちやまマートによると、「ご当地土産として人気なのは城山店、赤坂店、上野原店限定の『富士山アルフォート』などですね。またドラマ『ホットスポット』第5話に登場したオリジナル弁当『こだわりの出汁を効かせた煮カツ丼』も評判です。売り切れても定期的に補充しているので、聖地巡礼中の方もご安心を」とのこと。
山梨土産の「富士山アルフォート」を買えるいちやまマートは3店舗のみ。そのひとつが城山店だったとは。店内には「富士北麓」の石鹸も潜んでいたし、まだまだ掘り出し甲斐のある名品がありそうです。
店舗情報:いちやまマート 城山店
住所:山梨県富士吉田市上吉田東7-1-1
電話:0555-23-1531
営業時間:4月1日~12月31日…9時30分~21時、1月5日~3月31日… 9時30分~20時30分、1月2日~1月4日…9時30分~20時
いちやまマート 城山店ウェブサイト
特集の記事一覧

新千歳空港の北海道最新お土産ガイド。空港限定品にも注目!
2025.06.07
鉄鋼産業が生んだ生活路線。豪雪地で動き続けた旧国鉄赤谷線を巡る
2025.05.31
本州で最後の蒸気機関車が走り続けた『日中は走らない』国鉄日中線跡を巡る
2025.05.27
街をつなぐのどかな田園風景が続く、新潟県の産業を支えた蒲原鉄道跡を巡る
2025.05.22
一人旅研究会が行く趣のある木造校舎。時が止まった廃校を訪ねてみよう
2025.05.14
22種の山菜に渓流釣り、東京一標高の高い露天温泉! 東京の奥座敷、檜原村を一家で満喫してみた
2025.04.26
ご当地スーパー「デリシア」で3,000円予算の絶品お土産バトル!
2025.04.25