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冬はやっぱり「おでん」で決まり! 定番種の人気ランキングからご当地の変わり種まで。古今東西のおでんを大調査!

2023.02.03

漫画=いぢちひろゆき/図版=宮原雄太

2023.02.03

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交通事情から日常の小さなことまで。JAF会員のアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにする「JAF Mate 総研」。今回のテーマは、冬の定番「おでん」です。定番おでん種人気ランキングから、地域ならではのご当地おでんや変わり種、ご家庭特有の意外な種まで。読めばおでんが食べたくなる? 大調査の結果を堂々発表します!

おでんまんが前半

しみしみ大根がやっぱり不動の1位!
「せんじがら」「いかんて」「大角天」ってご存じですか?

「あなたの一番好きなおでんの種はなんですか?」の問いに、堂々の1位に輝いたのはやっぱり定番の「大根」。全体で36.2%が一番好きと回答しました。「大根は、熱々のなかに染み渡る柔らかさがあるから(静岡県・70歳代・男性)」「まずはトロトロに煮込んだ大根。最高!(愛知県・50歳代・男性)」と情熱的な意見が多く、65歳以上は4割以上、80歳以上では半数以上の方が「一番好きなおでんの種は大根」と圧倒的な支持率でした。
続いて2位は、こちらも定番の「卵」。全体で21.0%、なかでも35歳~64歳までのシニアミドル層は全体平均値を超える25.7%が卵を一番に挙げました。
「大根」「卵」の2大スターの後は、僅差で「こんにゃく(5.9%)」「はんぺん(4.7%)」「牛すじ(4.5%)」「厚揚げ(3.8%)」「餅巾着(3.6%)」「ちくわ(3.3%)」……という結果となりました。

あなたの一番好きなおでんの種はなんですか?

好きなおでん種グラフ

全国でのアンケートでは、どんな出汁(だし)や味付けにも合いやすい大根が独走でトップとなりましたが、注目したいのは「その他(5.0%)」の回答。各地から「ご当地おでん種」への熱い思いがたくさん寄せられました。なかでもファンが多かったのが、石川県の名物とされる「カニ面(かにづら、かにめん)」。「香箱蟹を丸ごと使い、甲羅の中に外子・内子・ミソ・身全部を入れておでん出汁で食べる(石川県・60歳代・男性)」という豪華な種は、金沢おでんの名物の逸品だそうで、回答いただいた石川県在住の方の約半数が「ご当地おでん種」として名を挙げました!
ほかにも、

  • 沖縄なので、てびち(豚足)がレギュラーです。寒~い日の晩に、仲間とおでんを囲んで泡盛を飲むのが最高!(沖縄県・50歳代・男性)
  • コロ(くじらの脂身)ですね。いまは貴重品になっていますが、私の子供の頃は超格安で、おでんネタの定番でした。皮と皮下脂肪の部分に分かれていて、皮下脂肪部分(鯨油を取った搾りかす)に出汁が染み込んで、シャリシャリとした食感と相まって絶品です。(大阪府・70歳代・男性)

といった定番のご当地種のほか、和歌山県で販売されている、骨ごと入った太刀魚のすり身「ほねく」や、高知県のかまぼこ「すまき」、岡山県の卵を使ったふわふわの魚の練り物「カステラ」など、全国的には聞きなじみのないおでん種も多数。

  • 広島には「せんじがら」という、豚のホルモンを油で揚げて干した食材があります。これを種にしたおでんのお店もたくさんあります。(広島県・50歳代・女性)
  • 青森県青森市のおでんに「大角天(だいかくてん)」と言う、さつま揚げを大きく薄く四角にのばしたタネがあります。青森市のおでんは、しょうが味噌をつけて食べるので、しょうがで体が温まります。(青森県・50歳代・男性)
  • 細長くイカに似た形に切って干した大根「いかんて」。煮込むほどに味が染みます。(宮崎県・50歳代・女性)
  • 「つと豆腐」といって、豆腐をナルトのような形に絞ったもの。硬めの豆腐に味が染み込んでとてもおいしい!(福島県・60歳代・男性)

といった地域に密着したご当地おでん種は、全国にたくさんあることが判明しました。

味噌派? からし派?
おでんの懐は広くて深い!

さまざまな種や具材を一つのお鍋で一緒に煮ることで、おいしさの相乗効果を生み出してくれる懐の広いおでん。地域に根差したさまざまな個性があるのもおでんのおもしろいところです。

  • 岐阜出身なのでおでんには味噌をつけるのが当たり前と思っていたが、東京に引っ越した際にからしがついてくるだけだったのはショックだった。(岐阜県・50歳代・男性)
  • 「ふき」はおでんに当たり前に入っているものだと思っていましたが、本州に行ってメジャーじゃないことに衝撃を受けました。ほんのり苦味がクセになります。(北海道・30歳代・女性)

といった、「おでんの地域性にカルチャーショック!」の声のほか、

  • 私の住んでいた関西では、おでんとは言わず関東煮(かんとだき)と呼んでいました。少し甘めの薄口醤油で長時間煮て、必ず入るのが牛すじ。(東京都・60歳代・男性)
  • 名古屋ではやっぱり、味噌で煮込んだ味噌おでん! お店では、どて串や串カツも一緒の鍋でグツグツと煮込まれていて、白飯でもお酒でも楽しめます!(愛知県・50歳代・男性)
  • 春の初めに、おでんに梅味噌をつけて食べる小田原おでんがお気に入りです。(神奈川県・50歳代・女性)
  • 以前静岡に住んでいたときに食べた静岡おでんでは、魚粉(煮干しなどを粉末状にしたもの)をかけるのが特徴的でした。(三重県・40歳代・男性)
  • 姫路おでんはしょうが醬油で食べるのが一般的。お酒にも合うのでオススメです。(兵庫県・30歳代・女性)

というように、地域特有の味付けが名物となっているのも、また一興!
「わが家では定番!」というご家庭ならではの一品も光っており、

  • 玉ねぎを煮込むとトロトロになっておいしい。(埼玉県・30歳代・男性)
  • 油揚げの巾着に、きのこやうどんなどいろんな具を入れる。(福岡県・40歳代・男性)
  • たけのこ。春に採った根曲がり竹を塩漬けにして冬におでんにして食べます。(千葉県・40歳代・男性)
  • 鱈(たら)の白子。(北海道・60歳代・男性)
  • れんこんや海老芋など、根菜をたくさん入れる。(佐賀県・60歳代・性別未回答)
  • 砂肝を串に刺したもの。長く煮込んでも周りが少し柔らかくなるだけで、コリコリした歯ごたえ。むかごも皮のまま串に刺しておでんに入れておくとほくほくしておいしいです。(鹿児島県・60歳代・男性)
  • 自宅で作るときにはウドを入れたりします。出し汁を吸うので、時間を置くほどに旨みが増して、すごくおいしいです。(東京都・30歳代・女性)
  • キャベツを入れると少し洋風になる。(愛知県・50歳代・男性)
  • 餅とチーズ入りきんちゃく。油揚げが破れて、チーズと餅がお出汁に溶け出し「他のネタが、ネバネバする!」と、家族に怒られました。(山口県・50歳代・女性)

といったオリジナル種の工夫のほか、

  • おでんのシメにうどんを入れて食べるのですが、聞くと周りの人はやっていなかった。(高知県・60歳代・男性)
  • おでんは汁が一番うまい。シメにおでんの汁で汁茶漬けをするが、子供は小さい頃から私の汁茶漬けを見ていたので、子供も汁茶漬け好きになった。(東京都・60歳代・男性)
  • カニカマを入れておいて、最後にカニ風雑炊にする。(茨城県・60歳代・男性)
  • 残り汁にショウガ、ニンニク、ネギを入れてラーメンにすると美味です。(愛知県・80歳代・男性)

といった「シメ」へのこだわりがあるご家庭も多いことがわかりました。

コンビニおでんも、ご家庭おでんも。
全国ほっこりおでんエピソード

寒い冬の夜が似合うおでんですが、おでんを取り巻く人間模様や、登場する舞台も古今東西、さまざま。

  • 会社の従業員用食堂で「おでん定食」という日が時々あったのですが、おでんはおかずにできません! 味噌汁で白米を流し込んでなんとか完食できましたが、その日は、一日中ブルーでした。家では、おでんの具だけで満腹になるので、ご飯は食べません。(栃木県・50歳代・男性)

という意見もあった一方で、

  • おでんを仕込んでキャンプに行くと、温めるだけで簡単に食べられるので,肌寒い時期には最適です。キャンプのときはいつも持っていきます。(新潟県・60歳代・男性)
  • 子供が小学生の頃、家族でおでんの鍋ごと車に載せて魚釣りに出かけたことがあります! 夜釣りで寒かったけど、温かいおでんが超おいしかった!(大分県・60歳代・女性)

と、アウトドアでおでんを楽しむというアクティブな方も見受けられました。
50歳代以下ではコンビニエンスストアで購入したおでんのエピソードも多く、

  • やっぱり、高校時代に友達と食べた、セブン-イレブンのおでんが最高でした。コンビニの前で、部活帰りに食べたおでん。好きな人の話、怖い先輩の話、あの頃おでんを食べながら、気づけばあっという間に時間が過ぎていました。高校生だから、具はいくつも買えないけど、悩んで買った一つの具とひたひたたっぷりのお出汁。あー、青春でした。(神奈川県・20歳代・女性)
  • お金のなかった学生時代に、コンビニのおでんの「ソーセージ巻き」を食べるのがちょっとした贅沢(ぜいたく)でした。他の種よりも少し値段が高いのですが、一つのソーセージ巻きを彼女と半分に分けて食べたときのおいしさが忘れられません。(北海道・40歳代・男性)
  • 若い頃はコンビニで買って一人で食べていたおでんが、今では年齢を重ねて自分と妻、2人の子供と一緒に囲むようになって幸せを感じる。(埼玉県・30歳代・男性)

と、コンビニおでんの思い出にも年齢とともに移り変わりが。
60歳代以上では「子供の頃、駄菓子屋で食べた」という方も多く、

  • 学校の前にある駄菓子屋で、冬になると店頭でおでんを売っていた。どのネタも一つ5円で、横に置いてある練り辛子をたっぷりつけて食べたものだった。夏はかき氷、これも1杯5円。ラムネの5円と合わせて10円で両方楽しめた。10円玉一つで贅沢できた時代が懐かしい。(東京都・60歳代・男性)
  • 子供の頃、晩秋になると駄菓子屋でおでんを販売していました。種はさつま揚げとコンニャクのみ、学校帰りに買って帰るのが楽しみでした。何となく温かい気持ちになって、寒い道でも苦にならず帰ったのが懐かしい思い出でした。(福島県・60歳代・男性)

と、幼少期の楽しい思い出を明かしてくれました。
居酒屋、屋台、お祭り会場……とおでんが登場するシーンはたくさんありますが、

  • 実家では冬はストーブの上におでんの土鍋をのせて、夕方からコトコト煮ていました。家中におでんのいい匂いがして、大根もトロトロになって、土鍋の底でちょっと焦げたところもおいしい。子供の頃の冬の思い出です。(埼玉県・40歳代・女性)

と、ご家庭の原風景となっている方も多く見受けられました。自由な味や種で、全国で楽しまれていることがわかった今回の「おでん調査」でした。


おでんまんが後編

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