おみやげ土産バナシ

山形の卓上調味料といえばこれ。天童市が誇る老舗の絶品「七味唐辛子」

山形県 写真家・志鎌康平のおみやげ土産バナシ 2品目

2023.10.15

文=瀬谷薫子 / イラスト=山田将志

2023.10.15

文=瀬谷薫子 / イラスト=山田将志

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

バラエティー豊かな麺料理が人気の山形で、味変のお供に重宝するのが七味唐辛子。中でも天童市の由緒ある七味メーカーが作る、こだわりのスパイス7種を合わせた「七味唐辛子」が今回の土産もの。気軽に配れるカジュアルなパッケージと、ツウも喜ぶ本格的な味が魅力の一品です。

旅の目的のひとつ、お土産。この連載では日本各地のローカルプレイヤーに、ここに来たら持ち帰るべし、というおすすめのお土産を聞きます。
今回のレコメンダーは、山形県を拠点に活動し、写真スタジオ兼アトリエ「月日坊」を営む写真家の志鎌康平さん。生まれ育った山形で、農家さんはじめ食の生産者ともつながりが深い彼に、山形の土地柄や文化が伝わるユニークなお土産4品を教えていただきました。

今回のレコメンダー志鎌康平さん

しかま・こうへい 1982年山形市生まれ。東北芸術工科大学卒業。写真家小林紀晴氏のアシスタントを経て独立し、志鎌康平写真事務所【六】設立。人物から料理そして風景まで、日本中世界中を駆け回りながら撮影を行っている。移動写真館「カメラ小屋」、写真スタジオ兼日本各地の作家や食のイベントを行うアトリエ「月日坊」を運営。

2品目
七味だけど「八味」。ひとつ上をいく「七味唐辛子」

香辛料本舗 大正館食品「七味唐辛子」(162円〜)

▲香辛料本舗 大正館食品「七味唐辛子」(162円〜)

「突然ですが、山形って麺文化がすごいことを知ってますか?
そばは有名だと思いますが、ラーメン消費量も山形市が日本一。醤油ベースの中華そばから、辛味噌ラーメンや納豆ラーメンなど個性的なものがたくさんあります。それに「麦きり」(うどんとそうめんの中間のようなコシのある麺)や「冷たい肉そば」「鳥中華」など、地域ごとにユニークな麺ものが本当にたくさんあるんです。

僕も麺が大好きなのでいろんなお店に行きますが、どの卓上にも必ずと言っていいほどあるのが「七味唐辛子」。僕はあらゆる麺料理に七味をかけます。ざるそばにも、醤油ラーメンにも。意外に思われるかもしれないですが、これがおいしいんですよ。一度食べればクセになります。

山形の人は、わさびやコショウより七味をよく使うんじゃないかな。わが家の卓上にも、いつも七味があります。
その中でもおすすめなのが、香辛料専門店『大正館食品』の七味唐辛子です。ラーメン屋や定食屋でも、この七味をよく見かけます。

食べてみるとわかるのですが、ここの七味はブレンド具合がいい。

というか、普通は七味って7種の薬味や香辛料がブレンドされているのですが、ここの七味は8種(唐辛子、ごま、陳皮、けしの実、山椒、生姜粉末、乾海苔、あおさ粉)入っている『八味』なんです(笑)。『ふつうの七味のレベルをあたまひとつ超えた、ひとつ上ゆく豊かな風味の七味です』とHPにも書いてあります。
食べてみるとわかるのですが、香ばしさとコクがしっかりある。辛くするだけじゃなくて、風味や香りが料理の味を引き立ててくれる。そんな七味なので、気軽にいろんな料理にかけたくなります。

山形は冬がすごく寒いから、身体を温めてくれるのも、七味がよく使われる理由なのかもしれません。山形県民に欠かせない調味料だと思います。

これは地元のスーパーで買えて、小袋のデザインも可愛いし、値段も手頃。気軽にいろんな人に配るのにちょうどいい存在です。

大きめの缶もあるので、気に入ったらぜひ卓上用の大きいサイズを買ってみてください」

大正館食品

https://www.taishokan.co.jp/

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