北海道・美瑛・肘折温泉へ。白銀の世界を巡るソロドライブ5選
一人ドライブで行ける冬の絶景案内。撮影&安全のチェックリスト付き寒さが厳しい1月。この時期の北国や日本海側は、雪化粧をまとって一面が真っ白になります。白銀の世界には、ほかの季節にはない静けさと美しさがあります。今回は、寒い季節だからこそ訪れたい、おすすめの雪景色ドライブスポットを紹介します。
ソロドライブをしたのは
栗原悠人さん(一人旅研究会)
くりはら・ゆうと 旅情・郷愁探訪家。1995年生まれ。旅情と郷愁を求め、日本全国のひなび空間・退廃的空間・秘境・温泉などを巡る。撮影した写真や動画を一人旅研究会 ウェブサイトやX、YouTube等で紹介している。著書に『ノスタルジック写真集』(マール社)など。
1. 北海道 / 雪景色…北の大地で見る、冬ならではの絶景
上富良野町ジェットコースターの路
上富良野町にて
倶知安町(くっちゃんちょう)にて羊蹄山(ようていざん)と
由仁町(ゆにちょう)にて
雨竜町(うりゅうちょう)にて
北海道では、土地が碁盤の目状に区切られている場所も多く、見通しの良い直線道路がたくさんあります。冬になると、雪原を貫くように道路が続く様子が各所で見られ、平野部でも大自然が広がる北海道ならではのスケール感を味わえます。なかでも上富良野町の「ジェットコースターの路」は必見。地形に沿ってアップダウンする直線道路の大パノラマに、「これが…地球か……!」と、スケールの違いに圧倒されてしまうでしょう。ここで撮った愛車との一枚は、いまもお気に入りです。
2. 北海道 / クリスマスツリーの木…絵画のような光景が広がる、美瑛の美景
雪原にたたずむ
雪原に夕日が沈む
実は近くに電線が通っている
近くにあった木も様になっていた
北海道美瑛町(びえいちょう)の丘に立つ一本のトウヒの木。「クリスマスツリーの木」として多くの人が訪れる観光地です。パウダースノーが降り積もった柔らかな白い絨毯の上で静かにたたずむ木の光景は、まるで絵画のようで夢中でシャッターを切っていました。撮影していると観光バスが何台もやって来て、はしゃぎながらバスから降りてきたのは海外からの観光客。美しい景色に魅了されるのは万国共通なんだな、と嬉しくなりました。
※美瑛町観光課から車輌規制についてのお知らせ
3. 北海道 / 夕張神社、岩手県 / 八坂神社…雪化粧した、神様の宿る場所
夕張神社石段と鳥居
夕張神社鳥居
夕張神社。屋根の上に大量の雪が積もっていた
八坂神社鳥居
八坂神社。鳥居の向こうに広がる景色が絶景
「雪と神社」の組み合わせは美しいものです。夕張市にある夕張神社は、明治期に石炭産業の安泰を願って創建された神社です。雪化粧をした石段と等間隔で並ぶ朱色の灯籠(とうろう)が目を引きます。朱色は夏の緑にも、冬の白にもよく似合います。もう1か所ご紹介するのは岩手県花巻市の八坂神社。山の中腹にある神社の境内からの眺めが絶景です。田園と、防風林に守られた住宅がほどよい間隔で点在しています。そんな景色をひとり静かに眺める時間も、旅のご褒美です。
4. 山形県 / 肘折温泉街…雪国旅情を感じる、東北屈指の鄙(ひな)び温泉街
肘折温泉街の中心部
おおむね除雪され、曇りで太陽光が少ないせいで、彩度が失われているように思えました
お土産屋さん
夜は一段と静かだった
右側手前の食堂で夕飯を食べた
山形県銅山川沿いにある肘折(ひじおり)温泉は、昔から変わらない湯治場の雰囲気が色濃く残る温泉街です。通りを覆うようにして建物が並び、歩いていると、温泉街全体に包み込まれたかのような感覚になります。肘折温泉のお湯は湯冷めしにくいと言われ、冬の寒い日も、冷えた体を芯から癒やしてくれます。 豪雪地帯なので、屋根の上には分厚い雪が積もっていました。道の端を歩くと、頭上に雪の塊が落ちてくるおそれがあるため、歩くときは端に寄りすぎないようにしましょう。
5. 栃木県 / 日光澤温泉…徒歩2時間の雪見温泉が楽しめる木造旅館
宿までの道
お宿外観
宿泊したお部屋
雪見温泉
あぁ…最高だ……
日光澤温泉は奥鬼怒温泉郷にあり、最寄り駐車場からの所要時間は徒歩約2時間。雪に覆われた川沿いの静かな自然の中を歩いて行くという、貴重な経験ができます。道の先に木造の素敵な建物が見えてきたときの達成感や、温泉に入ったときの高揚感は、旅だからこそ得られる何にも代え難いものです。乳白色の露天風呂に浸かり、雪を見たのは最高の思い出。温泉にそのまま自分が溶けてしまいそうでした。自然と温泉をじっくり感じたい方にうってつけの温泉宿です。
札幌への転勤で知った白銀世界の魅力
私は25歳になるまで、雪国に縁がありませんでしたが、札幌に転勤になり、初めて雪国が持つ美しさを知りました。その「美しさ」とは、視覚で感じるものだけではありません。白銀世界では彩度がないだけでなく、雪は音を吸い取り、音が響かなくなります。聞こえるのは雪を踏みしめる音と、風が吹く音だけ。そんな静寂を感じられるのも冬ならでは。寒いからこそ、外へ。美しい世界が、外には広がっています。
ソロドライブ探訪裏ばなし
一人旅研究会が使用している撮影機材
旅先の思い出をいつまでも写真としてきれいに残すためにはカメラが必要です。ソロドライブ探訪の際に、主に使用しているカメラをご紹介します!
ミラーレス一眼カメラ(Canon EOS R6 Mark II)。自分が撮りたい対象や、出したい写真の色を表現するには、フルサイズセンサーかつ暗所に強いカメラが必要だと考え購入しました。画素数は約2420万画素で超高画素機ではないものの、1画素ずつしっかりと光を記録し、郷愁をうまく捉えてくれています
ドローン(DJI Air 2S)。空を飛ばなければ絶対見られない画角は多々存在するため、必要に応じて空撮を行っています。普段見られない角度から日本を観察できるので楽しいです
空撮写真の例(長野県姨捨〈おばすて〉の棚田)
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