藤田朋子のドライブミュージックイラスト
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=赤井大祐 / イラスト=若林 萌

ポール・マッカートニーを推し続ける藤田朋子が選ぶドライブソングはこれ!〈ウイングス / C・ムーン〉

歌手としても活躍する俳優の藤田朋子さんがドライブ中に愛聴するアーティストの楽曲を紹介!
藤田朋子

今月選曲を担当するのは、俳優の藤田朋子さん。第2回目は藤田さんが愛してやまないポール・マッカートニーの楽曲の中からドライブにピッタリな一曲をご紹介。さらにポールが長年にわたって人気を維持し続けるその理由を、ファンの目線から分析します。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. ウイングス / C・ムーン

ポールを好きになったポイントはまさかの…

正直、ウイングスに関してはどの曲でも最高なんですが、この曲はレゲエっぽいリズムだし、海を連想させるから夏にピッタリかなって。バハマあたりの海沿いをドライブしながら聴きたいですね。

私がポール(・マッカートニー)を好きになったきっかけは、ルックスです(笑)。周りのビートルズファンは、ポールかジョン(・レノン)が好きな人が大半で。王道を避けたい性格だったから、最初はジョージ(・ハリスン)を好きになろうと思ったんです。「ギザギザの眉毛がいい」、「歯並びが悪いところがかわいい」と自分に言い聞かせたんですけど、やっぱりポールが一番好きな顔をしてたので曲げられなかった。

男の子は圧倒的にジョンのファンが多かったですね。「Silly Love Songs」に代表されるように、ポールはポップチューンを書くことに長けているイメージだから、男の子はもっとロックなほうが好きって言いやすかったのかもしれない。そうはいっても、ポールのライブのお客さんは男女比半々なんですよ。今もステージに立っているポールを見ても、かっこいいなと思います。おじいちゃんにはなっちゃいましたけどね。

先日、ポールが撮った写真を集めた写真展(※)があったんですが、これが推しの視線かと思うと萌えましたね。ファンを撮っている写真も多く展示されていて、自分の置かれている立場をちゃんと自分の目で確認してきたんだなと。ポールがこうやって長く頑張ってこられたのは、ファンのことをすごく考えたマーケティングをしてきたからだと思うんですよ。ディズニープラスで配信された『ザ・ビートルズ: Get Back』を観ても、アーティストなのにプロデュース能力があるというか、4人を商品としてきっちりプレゼンしていくことを考えてますよね。

ある時期、ビートルズの人気も低迷して、コアなファン以外は彼らのことを忘れているような状況になったこともあったはずなんですよ。それを盛り返したのは、ポールがずっと精力的に活動してきたことが一つの要因だと思います。ポールが変わらずやり続けることで、ビートルズも神格化されましたよね。

ウイングスは、ポールと当時のパートナーであるリンダさんのバンドですけど、ファンとしては微妙な心理もありつつ、「ポールが選んだ人なので、大好きです」という感じでした。

※「ポール・マッカートニー写真展 1963-64〜Eyes of the Storm」…東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて2024年7月19日〜9月24日の期間で開催

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藤田朋子4回目 9月26日(木)9:00公開予定!

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藤田朋子

ふじた・ともこ
1965年8月3日、東京都出身。東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』初演でデビュー。NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』主演、TBS『渡る世間は鬼ばかり』では五女・長子役を、東海テレビ/フジテレビ系『おいハンサム!! 』ではミチル役を好演。『こわれること いきること』、『朽ちないサクラ』など多数の映画、ドラマ、舞台に出演。歌手として夫であるアコーディオニスト桑山哲也氏とのライブ、俳優の小林綾子さんとのユニット「toa-toa(とあとあ)」では朗読ライブなど定期的に開催。器とアクセサリーブランド「じゅわいぼる」をプロデュースするなど多岐にわたり活躍。2024年11月には舞台「タクフェス第12弾『夕-ゆう-』」が東京・池袋サンシャイン劇場を皮切りに、大阪・福岡・名古屋・札幌などで開催。12月には音楽LIVEを南青山マンダラにて開催予定。

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