藤田朋子が撮影に向かう道中で聴くのは憧れのあのバンド!〈ゴダイゴ / 君は恋のチェリー〉
歌手としても活躍する俳優の藤田朋子さんがドライブ中に愛聴するアーティストの楽曲を紹介!今月選曲を担当するのは、俳優の藤田朋子さん。第1回目は、藤田さんが俳優としてのキャリアをスタートさせるきっかけにもなり、長年にわたって敬愛するバンド、ゴダイゴとの出会いと、俳優ならではのクルマの楽しみ方をご紹介いただきました。
音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。
1. ゴダイゴ / 君は恋のチェリー
ミーハー心が俳優人生のスタートに
ゴダイゴはずっと好きなバンドなんです。これまでたくさんアルバムがあって、メッセージ性の強い曲も多い中で、この曲はアップテンポのラブソング。運転中に眠気が来そうになったときに、一緒に歌うと目が覚めるんですよ。「ビューティフル・ネーム」でも「モンキー・マジック」でも「ガンダーラ」でもなく、ドライブにはこの曲が一番ピッタリですね。
ドラマや映画の撮影で東京近郊に出向くことが増えていて、3時間圏内であれば自分で運転して行くことが多いです。自由が利くし、誰かの手を煩わせることもないので。長い待ち時間も、自分のクルマがあるとそこで自由に過ごせるのも助かります。コロナ禍以降、みんなで集まっておしゃべりするのも気が引けるし、クルマの中は安全で気を使わない場所なんですよね。そこで自分の好きな音楽をかけている時間が一番のリラックスタイムです。
ゴダイゴとの出会いは、映画『キタキツネ物語』を観た中学生のときです。ゴダイゴが担当していたサントラにいたく感動しました。それに役者になるきっかけもゴダイゴなんですよ。タケカワユキヒデさんに会いたくて、作詞を担当していた奈良橋陽子さんの英語塾に通い始めたんです。そこで英語劇の発表会をすることになって、主役になったんです。奈良橋さんに「朋子は何かを持っている」と言ってもらったのを聞いた母が勘違いしちゃったりして(笑)。
そこから演劇の道に入っていきました。学校の先生からは「中3なのに学習塾じゃなくて英語塾に行くなんて、何考えてるんだ」と怒られましたけど、私にとってはとても利益があることでしたね。
その頃の友達はマッチやトシちゃんが好きな子が多くて、『明星』とか『平凡』を買って付録を交換したりしてたんですけど、私はちょっとメジャーじゃないものが好きな性分で。そういう意味でもゴダイゴがストライクだったんでしょうね。当時は英語で歌う人もほとんどいませんでしたし。洋楽への入り口にもなりました。
その後タケカワさんにはすぐお会いする機会があって、それからずっと仲良くさせていただいてます。子供の頃は「結婚できるかも! 」なんて思ってたけど。今でもタケカワさんは高校生だったときの私と変わらず接してくれるので、不思議な気持ちになります。
藤田朋子1曲目 藤田朋子が撮影に向かう道中で聴くのは憧れのあのバンド!〈ゴダイゴ / 君は恋のチェリー〉
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藤田朋子
ふじた・ともこ 1965年8月3日、東京都出身。東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』初演でデビュー。NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』主演、TBS『渡る世間は鬼ばかり』では五女・長子役を、東海テレビ/フジテレビ系『おいハンサム!! 』ではミチル役を好演。『こわれること いきること』、『朽ちないサクラ』など多数の映画、ドラマ、舞台に出演。歌手として夫であるアコーディオニスト桑山哲也氏とのライブ、俳優の小林綾子さんとのユニット「toa-toa(とあとあ)」では朗読ライブなど定期的に開催。器とアクセサリーブランド「じゅわいぼる」をプロデュースするなど多岐にわたり活躍。2024年11月には舞台「タクフェス第12弾『夕-ゆう-』」が東京・池袋サンシャイン劇場を皮切りに、大阪・福岡・名古屋・札幌などで開催。12月には音楽LIVEを南青山マンダラにて開催予定。