ウド鈴木のドライブミュージックイラスト
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=赤井大祐 / イラスト=若林 萌

ウド鈴木がふるさと・山形の風景を思い出す名曲!〈玉置浩二 / 田園〉

キャイ~ン・ウド鈴木と仲間たちを盛り上げるドライブミュージック!
ウド鈴木

今月の選曲担当はキャイ~ンのウド鈴木さん。生まれ育った山形の風景にも重なる玉置浩二の大名曲を、相方の天野ひろゆきさんや恩人の内村光良さんとの思い出とともに語ってくれました!

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

4. 玉置浩二 / 田園

旅に出ると思い出すふるさとの風景と母の言葉

この曲は本当にドライブにぴったりなんです! 20年前くらいに「ウンナンの気分は上々。」という番組に出させてもらっていて、内村(光良)さんと天野くんと原付バイクで旅をする企画があったんです。いろんなところに行ったんですけど、一番最初が赤坂のTBSから山梨に行ってほうとうを食べるっていう。甲州街道、ルート20をですね、まっすぐ走っていたら雨が降ってきたんですよ。カッパを着て運転して、目的地にたどり着いたんですね。

スタジオでそのVTRを見たら、雨の場面で「田園」が流れてきて。サビの「生きていくんだ それでいいんだ♪」っていう歌詞が、このシーンにぴったりだったんですよ! 内村さんも天野くんもこの曲は好きだったし、この企画のテーマソングみたいになって、毎回流れるようになったんです。

いつもスムーズにゴールできるわけじゃなくて、いろいろなことが起こるんですけど、それをみんなで楽しみながらがんばって走っていく感じが、ドラマチックな「田園」にすごく合うんですよね。何度も背中を押してもらいました。

「ウドちゃんの旅してゴメン」では愛知、三重、岐阜の東海三県をずっと旅させていただいたり、「もしもツアーズ」でもいろんな場所に行かせてもらいました。仕事でもプライベートでも、旅をするとふるさとの山形を思い出すんですよね。海を見れば日本海、山を見れば出羽三山(でわさんざん)や鳥海山(ちょうかいさん)、川を見れば最上川(もがみがわ)が頭に浮かびますね。ぼくの実家は米農家で、庄内平野の真ん中に住んでたんですよ。田んぼに囲まれて育ったんで、今でも田園風景を見ると癒やされます。「田園」の前には、そんなタイトルのJ-POPは見たことがなかったので、うれしかったです。自分のふるさとを思ってもらってるような気がして。

ポケットビスケッツでぼくが歌わせてもらった「GREEN MAN」という曲は、ふるさとの母の言葉がもとになってるんです。「おまえはやればできる子なんだよ♪」っていう歌詞があるんですけど、本当にそう言われながら育ったんですよね。「やればできる」って、プレッシャーになる可能性もあると思うんですけど、母は「やればできる子なんだよ。でも、やらないんだよね」って言ってくれて(笑)。そのひと言にすごく救われました。おかげで、ずっとワクワクしながら今まで生きてこれた気がします。

ウド鈴木さんのプレイリスト

ウド鈴木

うど・すずき
1970年1月19日、山形県生まれ。1991年に天野ひろゆきと「キャイ~ン」を結成。バラエティー番組等で幅広く活躍。NHK仙台「定禅寺しゃべり亭」、ABEMA「ななにー地下ABEMA」などにレギュラー出演。YouTubeチャンネル「キャイ~ンのティアチャンネル」を開設。
https://www.youtube.com/channel/UClRRkKuz2edzfMOl5jjTuvg

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